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【第十章】検査員の正体
あれから夢のことが頭から離れない。
色々考えてしまう。
検査員が何を調べていたのかも分からない。
ただ、外へ出た人。
身体が変わった人。
何か症状が出ている人。
そういう人たちが、長く見られていた。
そして、その中には連れていかれる人もいた。
でも、全員ではない。
外へ出ても戻ってきた人もいる。
何も変わっていないように見えても、連れていかれた人もいる。
だから、そこにどんな基準があるのかは分からない。
連れていかれた人たちが、どこへ行ったのかも分からない。
もしかすると、検査員は何かを知っていたのかもしれない。
あるいは、彼らもまた、何も分からないまま何かを調べていたのかもしれない。
食料や水を大量に持っていたことだけが、妙に印象に残っている。




