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墓標  作者: 杉孝子
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旅立った君へ


寂しさが募る季節

夜風が過去を運んでくる

虫達が静かに奏でるメロディー


過ぎ去った夏にそっと瞼を閉じる

無邪気に笑う君が

傍らに居てくれたら

こんな気持ちにはならなかった


中秋の月を見上げて

二人の期間ときを想いだす

冷めた風さえも

心に吹く風より暖かい


もう一度君の声を聴きたい

見上げる君の瞳が

戻っては来ないのを知りながらも


別れの言葉も無いままに

急に旅立った君と

今日も同じ場所に立ち尽くす


傍らに君の気配を感じながら

男が泣くなんて情けないだろう

でも、泣きたくなる時だってあるんだよ 

お読み下さりありがとうございました。

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