プロローグ
いつも読んで頂きありがとうございます♪
ストレス発散目的と本腰入れて書き始めました。
拙い文章力ですが最期までお付き合い下さい。
――〝サラブ暦、九八五年〟二十の国家から為るナハト大陸の一国、リーズン大国――
大陸南東部に位置し、その国の最南東にあたる海沿い領地の名はゲインズ領。
その領地東部の外れにある海村は東側から南側まで海浜が続き北側には平野を挟むように少し離れた場所に深い森林地帯が連なる自然豊かな地形と穏やかな気候に恵まれている。
平野の東西には雄大な河川が領地を縦断する様に海へと繋がり、海村周辺の土壌や水質はその恩恵から良質そのもの。
村民らは永らく農耕、水産業を中心に栄えてきた為、作物や穀物をはじめとする地産品、専ら海産品は毎月一度の大交易で来村する王都行商隊から非常に重宝されている。
しかしながら王都から最も離れた交易場であり、尚且つリーズン王国の中心地にある大森林は迷宮や厄介な野生の魔物が蔓延る。
時を重ねる毎にいつしか数あった交易路は縮小を余儀なくされ、今ではそこを避ける形で大国の西側を走らざる得ないが為に王都からすれば実に不便な辺境の地と変わってしまったのである。
それにより統治は全てゲインズ辺境伯に一任されているのだが、そのゲインズ領ですら領都から離れている海村に対して徴税時以外、ほぼ無関心なのか交易路自体舗装の〝ほ〟の字もない、整備すらされない統治ならぬ放置として扱われる。
文明の近代化に伴い、村の若人達は十二歳から六年間、王国奉仕という大義名分を託つける徴兵により出向いたきり、その殆どが帰ってこないのも頷けたのだ。
そんな時代の流れによって海村は年々じわりじわりと人口が減り続け、かつて万にも迫った人口数は今では僅か八百人の規模であり、村内の景観もそれに伴って物寂しく映る。
そこに加え村民の平均年齢は高くなる一方な事実もあってか中年層世代が中心になって村を支え続けるもジリ貧な規模縮小傾向は歯止めが利かない。
下の世代である若年層達は各々将来を危惧し、その更に下の世代、幼年層の多くは既に王国奉仕への憧れや希望といった意識まで持つようになっていた。
言うまでもなく衰退。
そんな、どうしょうもない現実でも村長である爺様【スンデ】は肩を落とす気概だけは決して村民達に見せないでいた。
その確固たる決意は長としての意地というよりは最早、私念のようにも思える。
先祖代々受け継ぐ土地を守り抜く精神は村民の誰よりも強く齢三百を超える妖精人の魂の重さは伊達ではない。
が、何よりも王国奉仕を経験してまで村に残ってくれた若人達の中に自身の末裔の存在があった事は今のスンデにとって計り知れない希望となっていた。
物語はまさに、そんな見捨てられた辺境の地で巻き起こる……。
ここまで読んで頂きありがとうございました♪
一身上の都合により不定期更新ですが、また次話読んで下されば嬉しいです♪
書き溜め… …_φ(・_・




