第三回 『なんで私に?』と思った理由
ここらで、書籍化対象作品の紹介をさせていただこうと思います。
『木苺はわたしと犬のもの ~司書子さんとタンテイさん~』
http://ncode.syosetu.com/n4794cc/
(書籍化にあたって『司書子さんとタンテイさん ~木苺はわたしと犬のもの~』と改題)
『小説家になろう』さんにて2014年の5~6月に連載させていただいた作品です。
(その後、自分の個人サイトにも掲載しています)
書籍化を公表する前の段階で、評価者数:15人、ブックマーク登録:95件、総合評価は340pt。
評価平均こそ、ありがたいことに文章・ストーリー共に5ポイント満点という高い評価をいただいていましたが、人気作ひしめく『小説家になろう』の、しかも人気ジャンルである『恋愛』の中で、この総合ポイント数は、まるっきりランキングの圏外もいいところです。
最初からそれはわかりきっているので、そういえば、連載中にも、私は一度もランキングを見に行ったことがありませんでした。それくらい、あきらかに圏外です。
しかも、自分ではこの作品が『お仕事小説』だという認識がなかったので、当然、『お仕事小説コンテスト』にも参加していません。
さらに、もう三年も前の作品です。大量のジャンル作品の底のほうにひっそりと埋もれて、すっかり人跡途絶え果てた、完全埋没作品なのです。
これでは、書籍化の打診を頂いて目が点になるのも当然ですよね。
出版社の方は、こんなものを、いったい、どこでどうやって見つけたのでしょうか……。
すごく不思議です。純粋に好奇心から知りたいです。
実は、一つだけ、もしかしたらという心当たりはありました。
この作品、連載当時、お祭り気分でアルファポリス様の『ドリーム小説大賞(第五回)』に参加して、ありがたいことに、最終選考に残っていたのです。(その時に応援してくださった皆様、あらためて、ありがとうございました!)
最終選考まで残ったので、結果発表ページ(https://www.alphapolis.co.jp/prize/result/93000078)に、作品名と講評が残っています。
もしかして、そこをご覧になったという可能性も……?
アルファポリスの大賞では、大賞を逃した作品が後に他社から書籍化される例がけっこうあるので、ありえなくはない気がします。
……が、実はそういうわけではなかったことが、後の打ち合わせ時に分かります。