↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
聖剣使いに憧れて  作者: 紅縞メノウ
1/8

0:プロローグ

 少年は、聖剣に憧れていた。


 毎日村近くの森へ出かけては、真っ直ぐに伸びた木の枝を探しては拾い集めた。


 皮を剥ぎ、細かな枝をナイフで削ぎ落とし、直線に近づくまで形を整えた。


 そして削った枝を握り締め、少年は声高らかに叫んだ。


「これこそは、世界を照らし、魔を払う正義の一撃! エクスカリバー!」


 少年は枝を構え、叫び、勢いよく振り下ろした。


 枝の先は、木の幹に当たってポキリと折れた。


 それを見た少年は、折れた枝を拾って地面に突き刺した。


「何をしとるんだ?」


 家の方から祖父がやって来て、少年に尋ねた。


「見て分かるでしょ。聖剣を作ってたんだよ」

「ほっほっほ。ベルグよ、お前はそこまで聖剣が好きか?」

「もちろん! この世で一番強くて一番カッコイイ、最高最強の剣だもん!」

「ほっほっほ。そうさなぁ⋯⋯。世界広しといえども、物語に登場する聖剣《エクスカリバー》よりも格好いい剣は、そう無いのぅ」

「だよね! やっぱりエクスカリバーが一番だよ!」

「だが、ベルグよ、忘れてはならんぞ。エクスカリバー以外にも、格好いい剣はたくさんあるでな」


 祖父はにかりと笑いながらそう言った。


 少年はつられて笑みを浮かべ、次の聖剣作成に取り掛かった。


「⋯⋯ん? ベルグよ、右腕のそれはなんじゃ?」

「え? ⋯⋯あれ、気づかなかった。多分木の枝を折る時にちょっと引っ掛けたのかも。これくらいへっちゃらだよ!」

「ほっほっほ。元気があって、良い事じゃな」




 少年の名は、ベルグ・ライオネル。


 後に、聖剣の所有者となる、英雄である。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。