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なんかほんとすみません(;´・ω・)
ヒャッハー!して飲み歩いて、胃を壊してぽんぽん痛い~!って寝込んでたりとか色々してました(;・∀・)
筆記試験の結果は惨憺たるものでした。
ほぼ名前を書いただけと同じという状況です。
色々とあった中、それでも一生懸命勉強したというのに。 勉強して損しました。
寄付さえしていれば問題無いとは言え、さすがに追試はあります。
ゲーム通りに学年トップになった梅ちゃんに勉強を教えてもらい、追試に挑みました。
驚いたことに、追試メンバーの中にはあの優秀なリチャードさんも入っていました。
メガネを失ったことがかなりショックだったのでしょうね。
追試の結果も芳しいものではありませんでしたが、どうせ形だけのものです。
『追試を受けた』という事実があれば、その結果がひどい点数であっても留年することもありません。
あぁ、お金持ちって素晴らしい!!
では、成績が何に影響するかと言うと、貴族の跡継ぎ以外の子息の就職に影響します。
優秀な方は王宮に努めるために試験を受ける推薦状を受け取ることができるのです。
ヒーラーや珍しい魔法を使える人などは、資格試験を受けるためのフォローもありますが、基本は貴族のお見合い学園です。
その他に影響することと言えば、今から行われる実地試験。 ダンジョン攻略のパーティー編成を決めるのに影響したりします。
成績最下層の生徒と、成績上位の生徒がパーティーを組まされるのです。
もちろん、他にも条件はあります。 全てのパーティーにそれぞれの属性、火、水、風、土、そして騎士を入れる事。
聖魔法や雷魔法等の使い手は希少なので、必須ではありません。 が、皆貴族なので、金の力でそこらへんは外部戦力を雇って何とかします。
騎士というのは身体強化魔法に特化した人の事で、マリンのような人物を指します。
マリンに従事していた梅ちゃんは今回、騎士と認識されたようです。
今回のパーティーは以下の通りです。
騎士:梅ちゃん(成績トップ)
火:ジークフリート王子(成績:中)
水:私(成績:底辺)
風:エイリーク王子(成績:上位)
土:リチャードさん(成績:今回は底辺)
ジークフリート王子だけではなく、他国の王子も居るという事で、王宮から護衛として50人の騎士と10人のヒーラーと2種以上の魔法属性を持つ魔術師が10人、送られてきました。
前後を囲まれ、ダンジョンの中はギュウギュウです。
前方で戦闘の音が聞こえても、しばらくするとそのまま進み、モンスターの血で汚れた床を通過する時には騎士に抱きかかえられて、という、まったく意味の無いダンジョン攻略です。
もう歩き疲れたしヒマだし、昼寝するので運んで下さい、と、近くの騎士にお願いしようとしていた時です。
暇を持て余したワガママ王子が癇癪を起しました。
「お前ら、後ろに下がれ! これは俺達の攻略なんだ!」
迷惑な話です。
私達は先頭に押し出されましたが、目の前にモンスターが現れても、それは後続の魔法術師達が悉く掃討しました。
私達はと言えば、梅ちゃんはそれなりに戦っていましたが、他は水をちょろちょろと指先から垂れ流すだけの者(私)、指先に火を灯すだけの者(ジークフリート王子)、そよ風を起こして洞窟内を少々心地よくした者(エイリーク王子)、地面をちょっとだけ隆起させて私達の進行をほんの少しだけ妨害した者。
邪魔にしかなっていませんでした。
そして辿り着いたラスボスの部屋。
学園に用意されたダンジョンなので、ラスボスも弱い。
討伐は一瞬で終わりました。
ラスボス討伐後に現れた宝箱の中には、ダンジョン攻略の証。 学園の印章が刻まれた指輪が入っているはずだ。
「ここは学年主席を取り、この場でも一番活躍したキミが取るべきだよね、ウメ嬢」
エイリーク王子の言葉に、皆が納得していた。
納得していたが、それを認められるかと言うと、否だ。
指輪は名誉の象徴。
そして、一度指に着けると、学園長の解呪の魔法でなければ外れない。
指輪を着けて帰った者の評価が一番高くなるのだ。
「いや、だがここはこの国の王子である俺が取るべきだろう」
「いえいえ、今回はメガネショックのため主席を逃しましたが、本来であれば僕が主席だったはずだ。 蓄積された信頼と実績のこの僕が!」
「いやいやいやいや、ウメ嬢、君しかいない! さあ、早く宝箱を開けたまえ!」
男3人が揉め始め、そこに護衛が加勢し、大騒ぎになってしまった。
私? 完全に蚊帳の外です。
……そう、チャンスです。
誰も私には注目していません。
ただでさえ成績底辺の私なのです。 他の方は元々成績良いのですから、ここは私に譲ってくれてもいいと思います。
そっと宝箱に近寄り、蓋を開けます。
眩い光と共に、足元に魔法陣が出現しました。
「アンジーさん、危ない!!」
異常に気付いたウメちゃんが駆け寄ろうとしますが、人垣に邪魔されて間に合いません。
ウメちゃんは剣を投げ、魔法陣の一部を切り裂きました。
「あ、転送先の座標が狂っちゃう!」
そう叫んだのは、エイリーク王子の護衛の魔法術師でした。
目の前の光景が歪んでいきます。
私はエイリーク王子を指さし、「I'll be back!!」と叫びました。
やはりあいつが黒幕なんだ。
ウメちゃんに宝箱を開けさせようとしていた。 エイリーク王子ルートのウメちゃん誘拐事件だ。
三半規管をもみくちゃにされた感覚の後、胃の中の物を全て吐き出し顔を上げると、そこは見知らぬ村の中でした。




