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第49話 入学式の悲劇


8月1日の早朝、ケン=マッケンジーはヨシト=ウッドヤットにいつもの朝の診察を受けていた。

今日は、ケンのウルルス応用魔術高等専門学校(略してウルルス高専)の入学初日である。

昨日の夜は小さな子供の様に興奮してしまって、夜中に何度も目を覚ました彼の体調はすこぶる悪かった。

睡眠不足程度なら普通は問題ないはずだが、彼の場合はそうはいかなかった。


ケンがヨシトに弟子入りしてからの約8カ月間、能力値強化のために常に魔蔵に負荷が掛かっている状態なので、睡眠不足になると魔蔵が魔力体を十分回復出来ずに体調を崩しやすいのだ。

しかも、今までほとんど休みを取っておらず、疲れがピークに達していた事情もある。

悪い条件が重なった結果、ケンは消化器系の内臓に酷いダメージを受けていて、かなり深刻な状態だった。

もちろんヨシトが念入りに治療したが、安静にしていないと直ぐに再発しかねないだろう。


こうなる前に、せめてまとまった休みを取らせたらいいと思われるだろうが、そんな事をしても実はあまり効果が無い。

何故なら、ケンの魔力体は今はとても不安定なので、休んでも休まなくても次の日の体調にはそれほど関係しない。

肉体は魔力体の影響を受けるので、いくらタフである彼でも完全回復など望めず、体調が悪い時はヨシト治癒系の魔術で回復させるしか方法は無かった。

体調のいい時は、疲労に強いケンには体力的な問題は無いから修業した方が効率的だし、彼もそれを望んでいるのでヨシトもよほどの場合を除いて休みを取らせないという訳である。


更に精神的な疲れを言い出せば、そもそもやっている事が無茶だから、能力値強化の修業自体を中断する必要がある。

だが能力値強化は今の段階で中断すると、効果は大幅に減少してしまう。

後2年程やり続けるか、いっそあきらめるかの2択なので、当然ケンは苦しくてもやり続ける選択をしている訳だ。


このような事情なので、ケンとヨシトは協力し合いながら相当気を使って体調の維持管理をしているが、常に綱渡りの状態だといっていい。

だからヨシトも、ケンが寝不足で体調を崩してしまっても、自己管理がなっていないと責めるつもりはない。

ケンがここに居る間は2人は師匠と弟子で、能力値強化が終わるまでは運命共同体と言ってもいい関係なのだから。


優れた医師でもあるヨシトから見て、今日のケンの体調はレッドラインを超えていた。

診察結果は絶対安静で、今日一日は付き添う必要があるだろう。

だから朝の診察が終わった後に、ヨシトはケンに医師としての意見を言う。


「今日は学校に行かない方がいい。一応回復させたが、間違いなく倒れるぞ」

「…先生、せめて入学式だけでも出られませんか?」


ケンは、自分の体の事ぐらい分かってはいたが、今日は特別な日なのだ。

出来れば入学式くらいには参加しておきたい。

ヨシトは迷ったが、ケンがこの日をどんなに楽しみにしていたか知っている。


「…いいだろう。ただし、入学式だけだ。俺も出席するから、何かあっても対応出来るだろう」

「ありがとうございます」

こうして、かなりの不安を抱えつつも、ケンの初日の登校が決まった。


ケンのウルルス高専への通学は、大型魔動車おおがたまどうしゃ(市電)を使う予定だが、今日だけはヨシトが自家用飛空車で彼を送り迎えする事になった。

ケンは歩くのも辛かったので、仕事の予定を変更してまで付き合ってくれる彼の好意に感謝する。


2人は朝食後、屋上で飛空車に乗り込むと、ウルルス高専に向けて出発する。

ヨシトは助手席に座るケンの体調を気にしつつも、2人で決めたウルルス高専での禁止事項を確認して行く。


「ケン、もう一度確認するぞ。体に埋め込んだ魔道具は、簡単にばれないようにはしているが、もし気付かれそうになったら俺の名前を出して医療器具だと言い張れ。ケンの魔力体を安定させる補助器具だと言えば、よほどの人物以外は納得するはずだ」

「…はい、了解しています」


「それと、今から新たな禁止事項を説明する。ウルルス高専内では、ケン専用の魔術の基本式は一切使うな。その事がばれると俺もケンもまずいからな。下手すると、俺はこの街にいられなくなる」

ケンは、悪い顔色を更に悪くする。


「…そんな事になったら、僕は先生に顔向けできませんね。だから、絶対使いません。そうじゃないかと思ってましたし、専用の基本式を使わなくても、中級魔術まではほとんど差がありませんから問題ないです」

ヨシトは頷くと、更に禁止事項を追加する。


「次は並列思考を使った複合魔術だが、しばらくの間は思考を2つまでに抑えるように。だから、個人集合魔術(文末参照1)は使用禁止だ。後は、体育教練でも平均点くらいを目指せ。もちろん体力面もセーブするんだぞ。要は、『目立つな』ってことだ」

「…厳しいですね。落第せずにやって行けるかな? もしかして、卒業するまでずっとですか?」

「…少なくても魔力体が安定するまでは駄目だ。命の危険がある場合を除いて、全て禁止とする」


ケンは、黙って頷いた。

魔術や体力面に制限を受ける以上、なんとか勉強で挽回するしかないだろう。



運転席に座っているヨシトは、ケンを横目で見ながら後悔していた。

体調の悪いケンに、更にストレスを与える結果になってしまったからだ。

これは全てヨシトが悪い。

直前に言った方が効果的だろうと考えて、昨日まで言わなかったのだから完全に彼の落ち度だ。


もちろんヨシトだって、ケンがこんな時に言いたくは無かったが、万が一のトラブルを警戒して言わざるを得ない。

特に、入学式には生徒の父兄や来賓らいひんの方々が参列する。

彼ら相手には、下手なごまかしは通用しないだろう。

だから、今日は特にそうだが、今後ともケンには力を隠してもらう必要がある。

別にカッコつけている訳ではなく、そうせざるを得ない事情があるのだ


まず、ケンの体力だが、現時点でも一般的な人間族よりはかなり優れている。

魔力体が安定すれば、頑丈さ以外は、並の獣人族の傭兵に匹敵するだろう。

この事が分かれば、ウルルス高専の教師達の興味を引き、その理由を根掘り葉掘り調べられかねない。

今のケンの体は、詳しく調べられるとまずいのだ。


次に、魔術の基本式の個人カスタマイズは、例えケン専用の基本式をそのまま教えたところで他人には応用できない。

ウルルス高専の教師や生徒の親達なら、基本式が個人によって微妙に異なるのを知っているかもしれないが、知っているからといって基本式の個人調整は普通は出来ない。

本来は、戦闘職以外ならそこまでする必要が無いのだが、興味を引く事だけは間違いないだろう。

それに、一番まずいのは魔術の基本式をカスタマイズ出来る人物が世間に知られていない事なのだ。


つまり、誰がそれをケンに教えたかが問題になってしまう。

ヨシトは、下手に目立ちたくないから、それを公表するつもりはない。

1000以上もある基本式の調整は非常に手間がかかる上に、そもそも彼の本業では無いし、予期せぬトラブルを招き入れかねない。

実際ヨシトは、見込みがあって口の堅い数名の教え子にしか魔術の基本式を個人カスタマイズしていない。


後は、思考の並列処理関係についてだが、そもそもケンの年で3つ以上の並列思考を持つ人物はほとんどいないし、出来る人物はほとんど例外なく知能が高い。

ケンは、それほどは頭が良くないのに、並列思考の数は最大5つ。

しかも、普通は並列思考をすると思考力(理解力や集中力)が少し落ちるはずだが、ケンは疲れるだけで思考力は落ちない。

これも彼独特の才能なので、目を付けられない為には技を封印するしかないのだ。


いずれの場合も、ケンとヨシトが今やっている無茶な修行がばれる可能性が高いといえるだろう。

そうなれば、ヨシトは社会的な信用を失いかねない。

ケンも彼の元で修行出来なくなり、夢から大きく遠のく。

だから、ウルルス高専で実力を出せずに落第する羽目になっても、ケンは力を隠すしかないのだ。



2人の乗った飛空車はウルルス高専に到着する。

今日は来客用の駐車場はいっぱいで、臨時駐車場に飛空車を停める。

そこには40台近い飛空車や魔動車が駐車してある。

この世界では自家用車は値段が高くて一般的では無いので、一つの学校にこれだけの数がそろうのはあまり無い事だ。

これは、今日の入学式に参加する生徒の親達が非常に裕福な証拠でもある。


ヨシトは、体調の悪いケンを車の中に残して職員室に向かう。

彼の様子をウルルス高専の教師に報告して、入学式だけ出て帰宅する事を伝える為だ。


職員室の中は閑散とした様子で、そこにいたのは女性の先生が一人だけだった。

恐らく他の先生は、入学式の準備に忙しいのだろう。

ヨシトが自己紹介をして目的を明かすと、「私では、判断しかねます。医務室にいる医師と相談なさってはどうですか?」と女教師が答える。

「…そうですね、そうします」

なんとも事務的な対応だが、彼女に文句を言うほど彼は子供ではない。


ヨシトは、職員室にを後にして急いで医務室に向かう。

廊下ですれ違う生徒達が、急いで歩く彼を見て驚いている。

あまり目立ちたくはないが、この際仕方が無いだろう。


それに、ヨシトはチャンスがあれば医務室にも寄っておきたかった。

今日は入学式なので、医務室にウルルス高専の医師達がそろっている可能性が高い。

前回ここに来た時の医師達は非常勤で、ここには後2人の常勤医師がいるはずだ。

一応下調べはしているから大丈夫なはずだが、前もって彼らのレベルを確認してから、今のケンを見せた方がいいだろう。


彼がノックをして医務室に入ると、2人の人間族の男がいた。

両名とも、以前に学校見学した時にいた医師とは別人だった。

ヨシトが2人に自己紹介をして、念のために確認すると、やはり彼ら2人がウルルス高専の常駐医師で、今日は入学式に出席するから双方ともそろっているという。


「前に見学に来た時の医師の方達は転勤されたんですか?」とヨシトが白々しく聞くと、

「非常勤の方達です。我が校は、4人の医師が交代で勤務しています」との予想通りの答えが返ってくる。

運の良い事に、これでウルルス高専の全ての医師を確認出来た訳だ。

もちろん彼らに内緒で思考念波による探索魔術のスキルを行使して、その能力や概要を確認するが、事前情報通りギフトも治癒系だし2人とも年が若いのでケンに施した偽装は見破れないだろう。

これならば大丈夫だと判断したヨシトは、本題に戻ってケンの事を報告する。


「実は、今期からお世話になるケン=マッケンジー君についてですが、もうカルテに目は通されましたか?」

「ええ、珍しい症例の子でしたね。診断書も含めて見ています」

部屋の奥にいる医師が答える。

彼がこの学校の医療責任者の様だ。


「それなら話が早い。早速体調を崩しまして、今は私の車の中で休んでいます」

「そうですか、それでは今日はもう帰られますか?」

「いいえ、確か後30分ほどで入学式が始まりますよね。ケン君を入学式に参加だけさせて、直ぐに家に返したいのです。本当は安静にさせた方がいいのですが、彼のたっての希望でして」

「…なるほど、それで相談に来られた訳ですね。あなたが主治医なのですから、その判断を尊重します。後で私から担任に報告しておきますよ」

「助かります。入学式が始まる直前まで、彼をここで休ませておきたいのですが」

「もちろんそうしてください」


話はスムーズに決まり、ヨシトは駐車場の車の中に居るケンを迎えに行く。

自家用飛空車に一人残っていたケンの体調は、さっきよりは落ち付いているようだ。

ヨシトは再び魔術でケンを回復させてから、優しく彼に話しかける。


「ケン、ギリギリまで医務室で休んでおこう」

「でも、始まるまで30分もありませんよ」

「会場には、医師達と一緒に行った方がいい。それなら多少遅れたって、誰も文句は言わないさ」


ケンは特別扱いはしてほしくなかったが、初日から倒れるよりはましだと考え、ヨシトの指示に従う事にした。


2人が医務室に着くと、挨拶もそこそこにケンはベットに横になる。

その様子を見た医師の1人が、心配そうにヨシトに話しかける。


「ずいぶん体調が悪いようですが、こういった事は、よくあるんですか?」

「たまにある程度ですよ。それに安静にしていれば、2時間程度で回復します。ですから、体調が悪くても出来るだけ学校は休ませたくは無いんです」


今日のケンの体調はそんな生易しい物ではないが、相変わらずヨシトの大嘘は絶好調の様である。

その言葉を疑いもせず、ウルルス高専の医療責任者は納得してしまう。


「なるほど、了解しました。…ケン君、調子が悪くなったらすぐに医務室に来るんだぞ」

「…はい、そうさせてください。迷惑をかけてすいません」

ケンは、ベットに横になったままそう答える。

ほんの少しの休憩でも貴重だと思った彼は、そのまま目を閉じてベットの上で時間の過ぎるのを待っていた。



入学式が始まる5分前に、4人はそろって会場である講堂へ移動する。

ケンの体調は悪いままだったが、後少しの我慢だと自分に言い聞かせて中に入る。

ヨシトは後ろの父兄席、医師達は舞台横の職員席、そしてケンは、一つだけ空いている新入生席の列に向かう。

折りたたみ椅子の背もたれの部分の裏に、『51番 ケン=マッケンジー』の貼り紙がしているので彼の席で間違いない。


ギリギリに入ってきたケンは少し注目を集めるが、その程度の事で騒ぐ人はここにはいない。

彼が椅子に腰掛けると、直ぐに入学式が始まる。

司会進行役の教師の声が拡声魔道具を通して講堂に流れ、一気に場が引き締まる。



ウルルス高専の入学式は、日本の物とそう変わらない。

開会の挨拶があり、国歌斉唱、新入生の氏名の読み上げ、校長の式辞、新入生代表の宣誓、以上で終了となる。

式はとどこおりなく進行していったが、一つ想定外の事が起こる。


プログラムが校長の式辞の番になると、舞台に上がったピッケル=シライシ校長が、

「新入生のみなさん、起立なさい」と突然言い放ったのだ。

新入生達が戸惑いながらも立ち上がると、

「我がウルルス応用魔術高等専門学校の新入生が、そんな緩慢かんまんな動きをしてどうする!」と大声で言う始末。


それだけなら良かったのだが、その後がいけなかった。

叱責から始まった式辞は、ウルルス高専がいかに素晴らしいかの話に繋がり、校風や卒業生の自慢、新入生の心構え、設備の自慢等、とても式辞とは思えない内容だった。

そんな話が出来るほど、シライシ校長がウルルス高専を愛していると言ってもいいが、その間は新入生達は立ったままである。

彼の話は、もう20分近く続いているので、さすがに参列者も『早く終われ』と、大半が思っている。


もちろん、一番大変だったのはケン=マッケンジーだ。

彼の体調は、緊張が重なった為に最悪の状態になってしまった。

特に消化器へのダメージが再発していて、外からは見えないが出血している。

(座ってもいいよな? …でもみんな立ってるし。ヨシト先生も目立つなって言ってたし。 …いかん、何か胃が痛くなってきた)


一方ヨシトは、いらいらしながらケンとシライシ校長を見ていた。

(ケン、とっとと座れ。それにしても、ウルルス高専の校長は馬鹿か!)

彼は多くの入学式を体験していたが、ここまで特殊な校長の式辞は初めてだった。

と言うより、これは始めから式辞ではない。


校長の話が30分を超えたところで、ヨシトは父兄席から立ち上がると、ケンの方に向かって歩いて行く。

せめて、近くから声をかけて彼を座らせようと思ったからだ。


だが、この決断は遅すぎた。

せめてあと10分早ければよかったのだが、目立ちたくなかったヨシトは珍しく判断を誤ったのだ。


ケンは必死に耐えていたが、さっきから気分が悪くて仕方が無かった。

ついに目の前が真っ暗になり、その場にしゃがみ込む。

折りたたみ椅子が音を立てて倒れて、貼り紙ががれて床に落ちる。

もう彼は、満足に椅子にも座れない状態だった。

周囲にいる生徒がその音に驚き、心配そうに彼の様子を見る。


(…もうだめだ、吐きそう)

とっさに彼は、両手で口を押さえる。

だがそれは、虚しい抵抗だった。

彼の胃からは、大量の血液がせり上がる。

口を押さえられて行き場を無くした大量の血液は、空いている2つの穴から勢いよく飛び出した。


つまり、ケンはまるで漫画の様に鼻血を噴き出したのだ。

混乱して何とか手で押さえようとしたが災いして、周りに大量の血が飛び散る。

周りの生徒からは、「ギャー、こいつ鼻血を噴き出しやがった」とか「イヤー! きたない! 服に付いた」等の悲鳴が聞こえ、辺りは大混乱だ。


(先生、これ、まずいかも…)

薄れゆく意識の中で、急いで駆け寄ってくるヨシトのぼやけた姿を見つめながら、ケンの心と体は悲鳴を上げて麻痺していき、まもなく気を失った。



ヨシトは、彼に駆け寄ると素早く治癒魔術を行使する。

「みんな下がって、医務室に運ぶ!」

その声に反応し人の波が割れると、その合間を縫って、彼はケンを抱え上げたままあっという間に講堂を後にする。

その後に残ったのは、『51番 ケン=マッケンジー』と書かれた、血の付いた貼り紙と、倒れた折りたたみ椅子だけだった。



こうして、入学式に出席したかっただけの、ケンのささやかな希望は打ち砕かれた。

それはまるで、ウルルス高専でのこれからの彼の苦労を暗示しているかのようだった。


設定および解説

(1)個人集合魔術について

個人集合魔術とは、集合魔術の要領で魔術陣を分散構築して制御し、難易度の高い最上級魔術やレア魔術を行使する技です。

また、上級魔術を重ねがけして、効率よく威力を増す場合にも使います。

この技は、単独思考ではレア魔術を発動できないケンの弱点を克服するために、ヨシトがケンに教えた苦肉の策ともいえます。

現時点でケンは、上手く使いこなせていません。


ちなみに、人間族は魔術を行使する場合、集中を高めてから1つか多くても2つの思考で魔術陣を構築するのが、最も効率的で威力が増すとされています。

3つ以上に思考を分散して、思考力が低下した状態で、魔術陣の構築をバラバラに行い、なお且つ組み合わせる方が手間がかかるのは理解していただけるのではないかと思います。

だから、普通の人がこの技を覚えて使うと、集中力がかなり落ち、魔術陣の構築の制御に手間を取られて逆に威力が落ちます。

ケンの場合も、5つある並列思考の内の1つを完全に制御に割り当てています。

このケンの特性と独特の技が知られれば、間違いなくウルルス高専の教師達の興味を引くのでヨシトは使用禁止にしたのです。


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