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科学世界の魔術少女曰く  作者: 黒桐
黎明の翼/Alīs volat propriīs
10/15

銀斧

「やっぱり……!」


 夕方の山の中、地面から手を離し私は歯噛みする。

 あれから数日、嫌な予感はあたり、あちこちの地下から魔術的な機能を保持し得る仕掛けがあることが分かった。

 これを全て連結させれば大がかりな儀式を行う事さえできうる。

 南西の入り江地点が祭壇としての中心点、そこから個人でも行使は可能だろう。

 とにかく、報告をしたいけれど……。

 紙を出し魔術を起動。トランクから宝石のアクセサリーを取り出し上に置く。


「───」


 呟くと同時に宝石が淡く光り、そこから声が入る。


「ミスウォルステンホルムですね」


「翠ね、やっぱり、正しかったわ。南西の入り江地点が祭壇としてもう間違いないわ」


「位置としては天文台跡あたりでしょうか。……どうしましょうか、各地の開発跡を細工するのが一番だと思われますが」


「そうね……でも祭壇が機能するなら油断はできないし……まずは急いで祭壇の中心から……」


「なるほど……。! これは……っ! て」


 ブツリと、

 音声が途切れる。


「? 翠? どうしたの?」


 それと同時に、いきなり、私は全身が寒気を覚えるような身体の毛を逆撫でるようなそんな感触に包まれる。


「! ……これって、まさか!」


 無理やり身体に入り込まれているようなそんな強い魔力の反応が身体に伝わってくる。

 何かの術式が使われた? 来た向きは……やっぱり祭壇のある方角!

 私は予感を感じ上を見る。常人では見えもしない、しかし、私には確かに見える魔術的な術式が施された透明の膜が夕焼けの空に広がっていっている。


「やっぱり仕掛けてきたのね……結界。魔力の外部干渉を防ぐのと幻影と……基本的な機能しかないけど……出力も規模もケタ違いだし、干渉は難しそう。ってことは」


 スマホを開く。電波が来ていない。

 たまたまなんてわけはない。

 明らかに何者かが外部との連絡手段を断ちに来ている。


「いや……それよりもまず!」


 途切れた翠との連絡。何かあったのは明確。

 私はトランクから紙を溢れ出させ、一つの絨毯を作りそこに飛び乗る。

 姿隠しの術式を起動しつつ、各種術式も展開しながら空を飛ぶスピードを上げていく。

 轟轟と吹いてくる向かい風を私は紙の絨毯で突っ切って進む。

 空を仰ぐ、結界はどうやら夕凪島地区を囲み四方を包んでいる。

 もう結界が降りきっている……。

 とにかく急がないと……向かうべきは普段翠が拠点としている場所。

 街から外れた場所にある、普段は翠が倉庫としてカモフラージュしているらしいはずの建物。

 山を抜け、翠がいるはずの場所に向かう。

 眼下、広い街と畑が二分され広がっている光景が広がっている。

 そうして夕暮れの中、向かっていると、ある場所から薄く煙が上がっているのが見える。

 あの場所付近にあるのは───倉庫!


「翠!」


 速度を上げる。

 小さな林に囲まれた倉庫が目視で確認できる。しかし、その建物の一部が大きく崩れ壊れている。

 何かの斬撃を浴びたかのように大きく建物にいくつか亀裂が入ってそこから崩壊している。

 外部からの攻撃……?

 庭に降り立ち、壊れた建物に近づく。

 壁が崩壊しそのまま中が見えている。よくある作りの倉庫。しかし、近くにある床から階段が下に伸びているのが見える。

 埃の中、階段を下る。

 すると、中には一面の煉瓦張りの空間が広がっていた。

 そこには埃の中、いくつもの置かれている棚が崩壊しており、ガラス瓶に詰められていたであろう薬品の類が壊れ、下に滴っており、何かの魔道具か、もしくは資料らしきものがごちゃまぜに床に散乱している光景。

 上の亀裂からこぼれた夕焼けの光が部屋を照らしている。

 そして、その部屋の奥に人影らしきものが見える。


「翠……!?」


 壊れた部屋の物を飛び越しながら駆け寄る。

 そこには胸を大きく割かれ血まみれで仰向けに倒れている翠がいた。

 この出血量……。

 傍に行き私は手を握る。


「……(かたき)は取るわ」


「いえ、生きてます」


 目を閉じていた翠がパチリと目を覚ました。


「わっ、生きてたの!?」


「えぇ、どうに……ゴバァッ!」


 そう言うと同時に翠は口から血を大量に吹く。


「ってしっかり……!」


 翠をこちらに横向きにする。


「……ご心配なくただの……致命傷です」


「全然駄目じゃない……」


 ふと、翠の傷跡を見ると零れていくだけの血が先程よりも止まっているのが見えた。

 切られた断片を見るとじわじわと肉片が動き体積を増やしているようにも見て取れる。


「これ……術式……?魔力は……消費しているようだけれど……」


「いえただの()()です。……今は死に体ですがお構いなくっゴフッ」


 また血を吐く翠。


「あぁ、もう聞きたいことはいろいろあるけれど……取り敢えず状況を説明して、一体何が?」


「……先程の通信の途中、感知していなかった強い魔力波が領域を通過、ゲフッそしてそれと同時にこの……地下室に斧を持った男が出現。抵抗する隙も無くなんらかの術式を行使され防御できず斧の連撃を躱せず喰らい……この部屋も攻撃の余波で崩壊し今に至ります」


「もう少し詳しくできる?」


「……何分、一瞬の出来事で……これ以上は」


 私はルーンを行使し辺りを探る。


「……魔力感知にはなんの反応もない……逃げたというよりは」


「術式による分身……のようなものだったのでしょう……あの一瞬で現れそして消えた」


「……ちょっと待って」


 私は部屋の隅にある土が山のように積もっている地点が目に留まる。

 近づいてみると確かに土が積もっている。魔力反応を確かめようとするけれど、そもそも術式の行使のせいか辺り一面に魔力が散らばってるせいで感知はできない。


「ねぇ……翠、ここ部屋の隅、土がやけに積もっているけれど……」


「……私の視界からは見えませんが……ゴホッ……不自然ですね……清掃はしっかり行っていたはずですし……そのようなモノを持ち込んだ覚えもありません」


「ということは……」


 土を触る。何の変哲もないただの土。

 土を掘るとそこだけ煉瓦が消えたかのように空いており土だけが敷き詰められている。

 私は一つの予測を立てる。


「錬金術ね」


「……まさか……儀式に寄る術式の距離の拡張だとしてもこんな場所の土を一瞬で組み立てて……不可能です……」


「術式の射程はここに収まっているなら可能性は充分にあるわ。この前の錬金術師みたいな土塊に自身を模倣させたような。工房の場所を察知してそこに術式を遠隔で発動させた……工房を壊せば通信の手段も限られるでしょうし」


「だとすれば魂自体を土塊に宿す形でなければ……ここまでの威力の魔術のパフォーマンスは難し……いものと思われますが」


「魂そのもの模倣ならそれも可能でしょう」


「それは……そこまでの技術があるとするなら……いやだとしてもある程度魂を写し取れたとしても数秒定着できるだけ……いやなるほど」


「ええ、数秒でそれを可能にする面倒な相手よ」


 私は壊れ、散乱した地下室を見る。


「……ねぇ、確か新しい報告だと、何者かが遺品(レリック)を使って夕凪島を一種の儀式場にして霊脈の安定化をさせてたのは間違いないのよね。まぁ何者かと言ってもタイラーという男なんでしょうけど」


「はい、新たな報告によると聖人の遺体……それに近い存在の波長が地下の奥深くに微かですが確認できました。波長の記録に最も近い記録されている遺品が数百年前に所在が分からなくなっていることも」


「だとすれば……ねぇ注意者か関係者疑惑のリストにアイツいたわよね……『()()』」


 そう話しながら、私は紙と宝石を取り出し、魔力を流す。さっきの翠との魔術の通信と同じ要領。

 情報と戦力が欲しい。まだこの地区近くの他の館の魔術師が健在なら交信が返ってくるはずなのだけれど。


「はい……状況だけみれば……彼の術式や能力と考えるのが一番自然です……」


「襲撃しておいて雑に済ませたのもあくまで妨害工作って事なのね」


「えぇ、島への目的も遺品の情報を見れば……かつての教会の筆頭だった銀斧、彼の本命はあくまで島の遺品の回収なのでしょう……他の魔術師達への応援は……」


 反応は返って来ず魔術は何も示さない。


「ダメね……襲撃を受けてるとしたらあなたと恐らく同じように工房の場所を悟られてるんでしょう。結界がこれより外への通信は邪魔をするし……」


 そう言いかけると同時に、また、魔力の反応が身体を駆け巡る。

 強い敵意の感知が身体を襲う。

 瞬時に後ろを向く。

 そこには土塊をほぼ人の身体に構成しきっている、大きな斧を持った男のようなもの。

 私はとっさに空中にルーンを描く。

 文字が描かれると同時に揺らめく炎が土塊を包み嵐となる。

 炎に土塊は耐えきれず身体を綻ばせ崩壊していく。

 そうして焦げた土は床に崩れていった。


「なるほど……こういうことね」


「お怪我は……」


「無事よ。……遺品は奥深くに溶けていってもう形も留めてはいないはずだけれど……なんらかの手段で回収を試みていることは間違いない。遺品が島の霊脈から取りだされることがあれば確実に霊脈はまた不安定になる、……それどころか暴走するでしょう。ここは明らかに無事では済まない」


「……えぇ、止めなければ……」


 翠は指を口に当て、音を鳴らす。

 すると、亀裂から一匹の鳥が舞い降り地面に留まった。

 私には見覚えのある鷹、確か、翠の使い魔。


「普段は林に放っているんです。私は……動けるようになるまで他の魔術師と交信ができないかここで試しています」


「そう。……それなら……後は」


 それなら私はもうやるべきことはただ一つ。この術式の規模。男が島の祭壇場を使い術式の支配下に置いているのは確定している。

 ならば、その祭壇場に向かうのみだけれど……。

 そう考えて一瞬、頭に思い描いたのは彼女の事。


「それなら、ハルカゼに……」


「……えぇ、彼女にもこの状況を伝達し逃げるように伝えます。この子を向かわせましょう」


「えぇ、あくまで魔術師としての役割を優先しながら。でも早めにハルカゼに逃げることを伝えて」


「承知しました」


「頼んだわよ!」


 そして、私は散乱した部屋を抜け、階段を駆け上る。

 地上に飛び出し、紙を展開し絨毯にすると術式を展開し飛び乗り空へ飛ぶ。

 目的地は南西の天文台跡。

 一刻も急がなければ───


「必ず止める!」


 更に速度を上げ真っ直ぐに飛んでいく。

 思い通りになんかさせないんだから───

 闇に染まっていく空、私は絨毯で島と空の間を縫うように突っ切って行った。



 ◇◇◇



 エリシアさんと離れて数日が経った。

 私はただ勉強をし、家事をしと、前の日常と何ら変わらない日々を過ごしていた。

 それでも一つ違うのはスマホの画面を無意味に眺める時間が多くなったこと。

 エリシアさんとの日々は目まぐるしくもどこか充実感があった。

 唯一の懸念である私の不思議な力もずっと鳴りを潜めている。

 メールのアプリを起動し何かメールが来てないかを確認する。

 開いてもあるのはただセールのチラシやクーポンなどの内容のメール。

 メールはこまめにしているのだが、それでもやっぱり寂しくなる。

 エリシアさんはどうしてるのだろうか、いっそメールをこちらから送ってみようか……

 メールから新規メッセージの欄を開き、エリシアさん宛てに内容を入力する。

 内容は何の変哲もない、風邪に気を付けてなんて他愛のない事。

 送ろうかどうか迷い指が止まる。エリシアさんはきっと忙しい。

 そんな中送ってもいいのだろうか、でもちょっとぐらいは───


「うーん……」


 そうしてかなりの時間を悩み───

 いつの間にかスマホのアンテナが消えていることに私は気づいた。


「あれ……」


 何となく部屋を移動してみる。左から右へ。

 アンテナは特に起きることなくそのままの状態。

 ふと、窓から外を見ると、道を歩いている学生服を着ている少女が耳に当てていたスマホを離し「もしもーし?」とスマホに向かって呼び掛けている。


「……電波障害かな」


 今ちょうどアンテナは消えていたらしい。

 珍しいこともあるものだと思いスマホの画面を確認し、送ろうとしていたメールを消そうかどうか迷って、下書きのボックスに送る。

 空を見るとメールで悩んでいる内にすっかり日暮れになりかけていた。


「……夕飯の支度しないと」


 そうして、急いで夕飯の買い出しのため窓から離れようとして───

 バサバサとはためく翼の音が窓の外から聞こえてくる。

 何だろうと思い振り返るとそこには、かなり大きい鷲だか、鷹だか分からない大きな翼を持つ鳥がベランダに停まっていた。


「え……鷹……鷲? ……あれ、でもどこかで……」


「……春風さん」


「え」


 鳥からヒトの声が発せられたことに私は驚く。

 どこから喋っているかその声色は女性の声の様でまるで───


「え、あ、もしかして、翠さんですか……?」


「はい、翠です。春風さん、緊急の要件につき、……使い魔越しに話すことをご容赦ください」


 そうしてその声で私は鳥を通して翠さんが喋っていることに気づく。

 どこかで見た鳥だと思ったら、あの夜、ゴーレムを倒した後空を飛んでいたあの鳥がベランダに留まっているのだ。

 それにしても翠さんの声は前と違い何処か弱々しく息も浅い。


「お、お気になさらず……それでどうされたんですか?」


「それが……ゴフ、ゲファッ!」


「だ、大丈夫ですか!?」


 何かを吐いたような音が鳥から聞こえ、私は慌てる。


「いえ、すいません。血を吐いてしまい……御聞き苦しく」


「ど、どういうことですか……ほんとに大丈夫ですか!?」


「ご心配なく、……ただの致命傷です。右上胸部から左下腹部にかけて深く割かれており……立つこともままならずゴフッ、こうして使い魔をあなたの元に送る事しかできず……」


「何があったんですか!?何か手伝えることがあったら私今から翠さんの所に」


「いえ、私のことは構わず……腐っても魔術師ですので死にはしません。それより一刻も早くこの地区からお逃げください春風さん」


「え!? に、逃げるってどうして……」


「端的に申し上げると今からこの島は大規模な儀式の魔術の祭壇場となり島が崩壊していく恐れがあります」


「それって、あの時言ってた……」


「えぇ、地震による影響は大地だけではなく霊脈といった動きにも関わってきます……島を襲った崩壊は地震の影響でねじれ歪んだ霊脈の暴走によるものゴプッ……失敬。それに干渉したのが恐らくは件の男タイラー。彼が再開発計画の裏で霊脈を鎮め島は落ち着きを取り戻した……問題はその判明した方法でした」


「方法……?」


「この世界には遺品(レリック)と呼ばれるものがあります。大抵のそれは何かしらの強力な力を持ったアーティファクトです」


「それって、エリシアさんが持ってる本みたいな……?」


「いえ、あれは魔術によって力を付与させた道具の様なものですが、遺品(レリック)はそもそも存在自体が魔術の様な一種の現象であり一線を画します。……彼はそれをこの島の要石(かなめいし)として埋め込みこの島の地下奥深くに溶け……霊脈を安定させる基盤とした……島の開発はその際の一種の大規模な儀式場にするためのカモフラージュでもあったのでしょう」


「一見はいい風に……」


「えぇ、聞こえます。ですが問題はその遺品はとある教会から奪い去った盗品だったのです」


「盗品……」


「その中身は定かではありません。しかし、恐らくは聖人の遺体と呼ばれるモノ、もしくはそれに近い何か。それを彼は利用した、何故島の復興のためにそれを使ったのか、それを知るすべはありませんが……それを今取り返そうとする者がいる」


遺品(レリック)を……」


「はい、銀斧と呼ばれる男です。かつて魔術世界の教会組織において高い地位にいた男。その者が今動き出しました。巨躯の斧を持った男が現れ襲撃を受け……憶測ですが分身の様なものゴフッ……連絡が来ない他の魔術師たちも恐らく同様に……儀式場を利用し魔術の範囲を広げあらゆる場所から攻撃を仕掛けたのでしょう。それに加え地区全体に結界が張られています。外部からの魔術的干渉を防ぐのが主な役割でしょう。魔術師は魔力を持ちこの結界にはじかれる、増援は期待出来ません。」


「そういえば電波も……」


「島の外への連絡手段を絶ったのでしょう。電波塔を壊され海底ケーブルなども切断されていました。……間違いなくこれから事を起こすつもりでしょう。この大地の深くに溶けた遺品(レリック)をどうやって戻すのか物体化でもさせるのか不明ですが……もし、要石である遺品(レリック)がこの島から消えることがあれば再び大崩落が起きかねない……お逃げください。春風さん、これはミスウォルステンホルムからの頼みでもあります」


 翠さんからエリシアさんの話題が出て私はとっさにエリシアさんの所在について尋ねてしまう。


「エリシアさんの……あ、あの、エリシアさんはどこに!?」


「彼女は私が襲撃を受けた後、駆けつけられて……少し話した後、島の崩壊を止めるべく島の儀式場の祭壇となる場所へお向かいになられました。……ここより南西に数十キロ先、入り江近くの山にある……天文台跡付近です。……春風さん……何を……」


 私は窓から離れ、近くのラックに掛けておいた上着を取り羽織る。


「エリシアさんの所に行かないと……」


「……危険です、もし行かれたとしても春風さんに出来ることは……」


「それでも! 行かないと……、ごめんなさい」


 机に置いてあった鍵と財布を取ると無造作にポケットに入れ、玄関に向かう。


「……春風さん」


 玄関の扉を開ける。


「ごめんなさい、二人とも心配してくれてるのに身勝手で……翠さんもどうか無事で」


 暮れる日、夕焼けに染まった部屋の向こうのベランダに止まっている翠さんの使い魔に向かってそう言うと、私は扉を閉めた。

 そうして私は勢いよく階段を降り、マンションを飛び出す。

 向かうべきは翠さんの言っていた、南西数十キロ先の天文台跡。

 車は当然ないし自転車もないからただ走る。

 この時間ならまだ交通機関を乗り継げば……慌ただしい人々が街中を軽く眺めるだけでも見て取れる。

 どうにかバスでも電車でも動いてて欲しいけれど……!

 目指すべき場所へ、私はただ衝動のまま街中を一生懸命ただ駆けてゆく。

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