アオバ6
「さぁ、いこうか、『メテア、サメテ』」
フェレイさんが両手に銃を構えた。
あれは、フェレイさんの愛銃で、氷のようなエンブレムが装飾されてスノーパンサーという豹の魔物の尻尾のキーホルダーを着けた右手の銃のサメテと岩石のようなエンブレムが装飾されてロックリザードという蜥蜴の魔物のキーホルダーを着けた左手の銃のメテアの二丁の銃を使う。
ミルドの部下達が襲いかかって来る。
しかし、男達は、一斉に動きを止める。
その理由は、いたってシンプル。
フェレイさんの愛銃の『メテア、サメテ』の弾丸がヒットした瞬間、ある者は、全身が凍りつき、また、ある者は、全身が岩石のように硬く固まって動けなくしたからさ。
後は、単純な作業になってしまう。
固まったり凍りついたりしているが、単に状態異常を付与された銃によって固まったりしているだけで、いずれ解けてしまうから至極単純でアナログな勢いをつけて倒す、それにつきる。
全てを倒し終えると、辺り一面肉塊だらけになってしまった。
直後、サイレンの音が鳴り響いた。
警察が来たが、後の処理は、彼らに任せよう。
そもそも、俺達には、そういう特権つまり、殺しをしていいという特権を国から与えられているからだ。
とはいえ、流石に殺しにも制約がある。
俺達の場合、『厄災宝』使用者で暴走もしくは、意図的に人を殺した場合のみ適応される。
後、それに与する犯罪者も対象になる。
「お前達か! 全くやりすぎだ!」
なんで、あんたが来たんだ! と言いたかったが、なんとなく察したからあんたが来て良かったと思う人物、赤髪に無精髭を携えた男八戸神礼司が来てくれた。
「とりあえず、こっちで処理しておくから、さっさと行け!」
厄介払いするように手を振る八戸神をしり目に俺達は、その場を後にした。
俺達が部署に戻るとベルーナとベルーナの監視関してで龍人のカルメがいた。
「久しぶりだね、アオバさん! 今日は、ベルーナがごめんね」
カルメさんは、真面目で義理堅いし本当に尊敬するよ、誰かさんと違って、俺の監視官と変わってくれないかな。
ベルーナの扱いにも慣れているし、ベルーナがいつもして来るセクハラを止めてくれるし本当に頭があがらないよ。
スタイルも良いし、性格も良いけど、怒ると怖いけど、何より、美乳であるのが良い。
俺は、この胸を邪魔と思っているんだけど、ベルーナともう一人俺の胸を揉んで来るヤツがいるせいで、大きくなってしまったんだよな……
だが、この人が一番怖いのは、血を見た時だ。
流石、同族殺しと言われた人だとは、思う。
というか、ここの部署の人間は、大抵が頭のネジがぶっ飛んでいる。
「久しぶりカルちゃん!」
「何度言ったらわかるの! 私をカルちゃんって言うのやめてよね! それはそうと、ベルーナ! いい加減止めなさい!」
俺は、気づいていなかったが、ベルーナが俺の胸を揉んでいた。
多分だが、ミルドの攻撃でさらしがほどけた時に少しだけダメージがあって感覚が鈍くなっていたのだろう多分。
俺が、ベルーナの頭にげんこつを落とそうとしたが、何度も食らわないよと言わんばかりにかわされた。
すると、カルメさんが怒った表情でベルーナの頬を引っ張った。
「まったく、あなたはいつもいつもアオバさんしかり他の娘にもセクハラして……ベルーナ、Yシャツを脱ぎなさい!」
「あの流石に恥ずかしいんだけど……」
「いいから、脱ぎなさい!」
ベルーナが、恥ずかしそうに脱ぐと、カルメさんが取り上げて俺に渡してきた。
「今から、泰臣の所に行くんでしょ! だから、これを着ていきな!」
そう言う事と理解してベルーナのYシャツを着るが少しだけ胸の部分がブカブカに感じる。
そして、俺とフェレイさんの二人で泰臣の所に報告をしに行くと今回は、俺ではなくフェレイさんにセクハラをしていた。
ホッとしていた俺だったが、そんなに甘くはなく泰臣のセクハラのターゲットが俺に向こうとした瞬間、サフィルさんが立ち塞がると泰臣を抱きしめて椅子に座らせた。
「わかったよ。サフィルは、嫉妬深いんだから……それじゃ、報告を聞くよ!」
俺達が報告を終えた。
「お疲れさま、今日は、もう休んでいいよ!」
俺達は泰臣がいる部屋を出た。
俺は、泰臣がいる部屋の扉を見た。
さっきは、入らなかったし今回は、入るかと思ってフェレイさんと別れて扉を開ける。
そこにあったのは、刑務所の面会室のような部屋だが、壁一面が真っ白に塗られた部屋だった。
その奥には、一人の少女がいた。
少女が俺に気づくなり強化ガラスで出来た仕切りの前に座った。
俺は、向かい合うように座った。
「久しぶりだね、僕の愛しの実験体3号アオバちゃん!」
「お前に聞きたい事があるベリア」
俺の目の前にいる少女こそが、俺やベルーナと他の四人を改造した張本人にして自身にも改造を施し若い体を手に入れたかつて、天才と称された『厄災宝』の研究者のベリア·ファレイだ。
「アイツは何処だ!?」
「何度聞いても答えは、変わらないよ! 知らないよ」
俺は、変わらない回答に俺は、無理やり納得してその場を去った。
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