死との契約:アイコはペンを持たずにゾンビと契約を結ぶ
アイコは、自分の命と引き換えに、ゾンビに抹茶を提供することに同意する。
カズオは彼女の方を向くと、不気味な音を立てて首を傾げた。
彼女は喉の奥で息を呑んだ。
彼女は彼が自分を食おうとするだろう、目を抉り出して貪り食うだろうと覚悟していた。
しかし、彼はそうしなかった。
彼の目は白目をむき、暗く完璧な眼窩からは、夜の滝のように血が流れ落ちた。
そして、彼は口を開いた。
「アイコ。」
「カズオ?中にいるの?」
「いや。カズオはもういない。」
「じゃあ、誰に話しかければいいの?それとも、何を?」
「私は無だ。血のように流れ、死のように生きている。」
「なぜ私に話しかけるの?」
「提案がある。」
「提案?な、な、なぜ?」
「君は退屈している。変化を望んでいる。」
「そう?だから何?」
「私も退屈だ。肉を食らい、血を飲むことに飽きた。何か違うものが欲しい。刺激的なものを。」
「何だ?何が望みだ?」
「抹茶が欲しい。」
「抹茶だと!?」
「そう、抹茶。さっきくれたやつ。」
「抹茶をあげる!だから…殺さないで!お願い!神様、お願いだから殺さないで!」
ゾンビのカズオは微笑んだ。
「約束を守ってくれるなら…殺さない。」
「じゃあ…みんなを放っておいてくれるのか?」
「いや。」
「いや?」
「いや。」
「どうして?」
「自分で言ったじゃないか。」
「何だって!?」
「この人生は退屈だ。炎と血で燃え上がらせて、刺激的なものにしてやる。お前もそれを目撃できる。」
「俺を仲間に引き入れたいのか?」
「そう言えるな。」
「わかった…でも…友達を殺さないでくれ!」
「いいだろう。」
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