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機吼斬饗デモンデウス  作者: 貴宮アージェ


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第1話:機械仕掛けの神殺し―アンチデウスエクスマキナ―その1

 とある不毛なる大地。

草木すら枯れ果て生命の息吹や鼓動すら感じさせない死の世界。

そこに黒金の巨大な人型ロボットが異形の軍勢と対峙していた。

黒金の巨人と対照的な機械仕掛けの怪物とそれを使役する邪神の様な外見をした

異形の怪物が大挙として今にも襲い掛かろうとしている様子を見せる。


?????:

『バカな奴らめ。大人しく神たる我が眷属へと堕としていれば無下に生命(いのち)を散らすことも無かったろうに』


 神を称する異形の怪物の親玉に対して黒金の巨人は対峙したまま、沈黙を守っていた。

そんな姿勢が気にらなかったのか怪物の長たる“ソレ”は配下たる眷属の怪物たちを巨人へとけし掛ける。


?????:

『ゆけぇい!その存在を血の一滴まで残さず、貪り喰らい尽くせぇぇぇぇ!!!』


 号令に応じる様に怪物たちは咆哮を上げ、黒金の巨人へ向けて大挙として我先にとばかり向かっていく。


?????:

「――――――――」


 黒金の巨人は臆した様子も無く、有象無象の怪物たちを見据えたまま右腕に装着した武装ユニットを突き出す様に前方へ向けた。

突き出した右腕の武装ユニットは蒸気を吹き出すと装甲を割れ、戦闘に適した形態へと展開する。

大狼(フェンリル)の顎を彷彿とさせる様な形状へと展開する装甲から砲身がその姿を覗かせ同時に側面から弾帯が生え、それは黒金の巨人の身体に巻き付くほどの長さにまで伸びている。

不自然な災害の如くなだれ込む怪物の大群へ向けて内部から備えた機関砲の砲口から閃光がほとばしると同時に凄まじい爆発を思わせる轟音を響かせた。

ほんの数秒の合間に100万発とも云える弾丸が火を噴く砲身から飛び出し、有象無象の怪物たちを瞬時に薙ぎ払っていく。

凄まじい勢いと速度で撃ち続けながらも砲身とそれを支える巨人はほぼ微動だにせず、その周りに空となった薬莢が地面へと落ち、散乱しくのであった。

閃光が収まり、漂っていた硝煙が散逸していき、視界が肉眼で視認出来る様になった空間には巨人と怪物を纏めていた神と称した存在しか残っておらず、その周囲にはムクロとも云えない残骸が四散しているのみであった。


?????:

『バ、莫迦な?!あれだけの大群をたった一瞬で蹴散らしたというのか!?』


 漏れ出る声には驚愕と焦燥と恐怖があった。

それには己の自信もそうだが相手を侮り過ぎていたことも大きい。

己が存在規模の過大に信じ、他を過小に評したが故の失態が今である。

今、己の目の前にいるのは“神を殺す”ことに特化した機械仕掛けの魔神ということを思い知らされたのだ。


?????:

「どうした、もう終わりか?先ほどまでの自信の表れによる自惚れは虚像か?」

?????:

「アレっスよ、オレツエェ~系のノリで挑んでみたら実は相手の方が無茶苦茶強くってガチビビってるンスよ。この場合、アタシらの方が『アレ?オレ、なんかやっちゃいましたか?』って反応するヤツっスよ」

?????:

「――――それはそれでどういうノリなんだとツッコミを入れるのは野暮なんだろうな・・・・・・」


 黒金の巨人からそんな二人のやり取りを聞いた機械仕掛けの神を僭称する“ソレ”は声を荒げる。


?????:

「貴様ら、何者だ!神に成りそこなった鉄屑のガラクタ如きがこの神たる我をここまで・・・」


 “ソレ”の言葉は途中で遮られる様に打ち止めとなる。

最後まで言い切る前に黒金の巨人の変形した右腕の武装ユニットから放たれたパイルバンカーが貫いたからだ。

驚愕と呆然のまま、黒い塵へと霧散していく。

残心の後、黒金の巨人は一瞥もせず、消滅した“ソレ”の場から踵を返す様にその場から移動し始める。

だが、それでも“ソレ”の言葉を否定すべく巨人の操縦者たる少年は口を開き、こう言葉を紡ぐ。


?????:

「――――――コイツはガラクタじゃない。コイツの名は【デモンデウス】・・・お前たち“世界を貶める醜悪な神喰異世界”を滅する“機械仕掛けの神殺し(アンチデウスエクスマキナ)”だ」

―フラグメント・マテリアル―

デモンデウス-1

「神喰異世界に立ち向かう鬼を彷彿とさせる仮面を付けた黒金の巨人で機械仕掛けの神殺しと称される。狂気と正気の狭間を反復横跳びしていた超天才科学者がかつて存在していた刃金の魔神を模して造り上げた再現機(レプリカ)だが詳しいことには謎に包まれている。人機一体(マン・マシーン・ワン)となることで超絶な力を発揮する。右腕には対神用多目的複合殲滅兵装【メギドアームズ・ゴッドイーター】を有する。」

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