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特殊戦略兵器【A.R.K.】  作者: jiro-sia


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10/15

第一話 召集令状

その日の【H.P.O.】本部は騒然としていた。

作業中の私語は絶えず、廊下を行き交う者はすれ違った職員に噂を広めた。

昼休みには社内掲示板で大きな話題を呼び、任命式中も静かになる事はなかった。

今日は赤城実総司令官兼局長直属の【A.R.K.】第一隊隊員任命式。

隊員及び役職は何者かがリークしており、長い間話題になり続けた。

そのエリート部隊の副隊長は、赤城直属の【H.P.O.】内最強部隊の副隊長は、戦闘経験ゼロの学生なのだ。


——3日前——

俺は萩谷悠。

何の取り柄もない(はずの)高校2年生だ。

今は3648年10月。

ラオ星軍の猛攻が止んでいる。

だが、それも【A.R.K.】が有効だったので、ほんの一瞬の間作戦会議をしているだけだろう。

また奴らは攻めてくる。

それに備えて【H.P.O.】が結成されたのだ。

そんなことより、3日後は【H.P.O.】の最強部隊・第一隊の隊員任命式だ。

それをテレビで観ることが、今の俺が唯一の楽しみにしていることである。

数十分が経過した。

しかし、相変わらずひm

コンコンコン

? 誰だ??

コンコンコン

俺の思考を遮って、ノックの音がした。

ドアの向こうから「失礼しまーす。萩谷悠さんで合っていますかー?」と男性の声がする。

「はい、そうですが……何か?」

「私、こういう者なのですが」

彼が差し出した名刺には、

[【H.P.O.】五等職員]

と印刷されていた。

は? 【H.P.O.】職員??

ますます謎が深まった表情をする俺をよそに、男性は続けた。

「おめでとうございます」

そう言うと、1枚の赤い紙を差し出し、呼びかける間もなく、彼は足早にどこかへ行ってしまった。

……。

待てよ……赤い紙?

どこかで……そうだ、確か、歴史の教科書で……

……………………………………。

屈んで、思わず落としてしまった紙を拾う。

彼の悪い予感は当たっていた。

「召……集……令……状……」

家の中に戻り、椅子に座って改めて赤紙を読む。

「召集令状 萩谷 悠 殿……」


———

召集令状

萩谷 悠 殿

貴殿を右の職に任ずる

【H.P.O.】第一隊 副隊長

西暦3548年10月14日

【H.P.O.】最高司令官 兼 局長  赤城 実

———


え?

は?

えぇぇ?

副隊長?

俺が?

最強部隊の??

赤紙を、もう一度落としそうになった。


その知らせは、第一隊の隊員たちにも届いていた。

隊長・鶴飼玲人は、(赤城さんに白神さんまで言うんだからまあいいだろ。どのみち部下だし)と心の中でつぶやいた。


赤城実の長女・文美は、「“Fenrir”の操縦者パイロットかぁ……」


三条秀貴。

誰も見てはいないが、露骨に嫌な顔をした。


藤井陵。

「学……生……⁉︎」


込山兼。

(実力で抜くまでだ)


三上恒一。

(赤城さんは何を考えているんだ……)


北村翔太。

「氷室さんは拒んでいないんだよな……」


白神夏芽。

「私より10歳も年下の上官? 面白いね」


若尾彰。

「納得できん」


推薦者である赤城実は、「面白い部隊になりそうだ……」と不敵な笑みを浮かべた。

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