山口県での出来事②
2人は慌てて自分の部屋に戻り、何事もなかったかのように装っていると、台所からY班長の声が響いた。
Y班長「おいっ!
量が増えて水っぽいぞ!
誰が何を入れたんや?」
赤黒いキムチのお好み焼きが入ったボールを手に持ち、各部屋を「誰が入れたんや?」と聞いて回るが、誰も知らないフリをする。
その後、台所で
Y班長「クソボケがっ!
不味かったら、絶対に許さんけんなっ!」
と言いながら、キムチのお好み焼きを焼き始める。
その後…
Y班長「なんやコレッ!
もんじゃ焼きみたいに固まらんやないかっ!
匂いもヤバいぞっ!」
と、台所から聞こえてくるたび、笑いをこらえるT先輩。
その後、無事に焼き上がったのか…
Y班長「なんなコレッ!
クソがっ!
ビチャビチャのもんじゃ焼きみたいでないかっ!」
そう文句を言いながらも…
1人、台所で食べ始めるY班長。
その様子を、各部屋で固唾を飲んで見守るT先輩とA先輩。
すると、台所から…
Y班長「なんじゃあっ!
こ、この味はぁっ!!?」
台所からY班長の絶叫が響いた!
予想通りの反応が返ってきたと思いきや…
………
Y班長「美味いっ!
何やコレッ?
美味過ぎるっ!?」
その言葉に、誰もが「ええっ!!?」と驚いた!
Y班長「一体、どんなやり方をしたら、こんなに美味くなるんや?
誰か、教えてくれっ!?」
その言葉を聞いたT先輩が、笑いながら部屋から出てきた。
T先輩「あははははっ♪
そーやろ?
メッチャ美味いやろ?」
Y班長「お前か?
これ、最初は不味そうだったけどな…
食べるとメッチャ甘っ!
思ったら、後から猛烈な辛さがきてな…
こんな美味いキムチのお好み焼き、ワシ、初めてや!
一体、どんな魔法を使ったんや?
この魔法のレシピ、教えてくれ!」
T先輩「ええで!
ほな、とびきりの魔法のレシピを教えたるわ。
最初にわさびのチューブを全部、次に豆板醤のチューブ全部、牛乳を少量、トドメに砂糖2キロや。」
それを聞いた瞬間、Y班長は口に入ったキムチのお好み焼きを吐く。
Y班長「オドレッ!
コラッ!
ぶっ殺すっ!!
ヤキを入れたるわっ!
死ねっ!!!」
怒り狂ったY班長はT先輩に襲いかかり、台所中がかき乱され、お好み焼きのようにメチャクチャに…
………
その後、Y班長は2週間、T先輩と口をきく事はなかった…
終わり…




