1.村人A
初めて小説を書いてみました。
妄想で色々とストーリー考えるのは昔から好きだったのですが、いざ文章にしようとすると全く筆が進まず苦労しています。
色々と拙い文で恐縮ですが誰かにこの妄想の煮凝りを読んで頂ければ幸いと思い投稿しました。
ここは剣と魔法が息づく大地 モストペルン。
人々は鉄と魔力の恩恵の元、幾度なる戦乱は在れどそれなりに平穏なる日常を謳歌し発展を遂げていた。
時折魔物と呼ばれる異形の獣等の襲撃はあったが人々は力を合わせそれを撃退せしめていた。
まさに人が世界の支配者として地上に君臨していた。
そんな時代が幾百幾千と重ねられていた。
ある時、魔王と呼ばれる者が暗黒と共に空から現れ、人々を恐怖の闇に落とした。
魔王は魔物を統率し、その力により街や村を蹂躙した。
人々は力を合わせて戦ったが魔王の力にある者は己の非力を嘆き、ある者は惨めに命乞いをしながら死んでいった。
幾つかの村や街、更には国さえも魔王の力で焦土と化した。
魔王が人々から世界の支配者として地位を奪い地上に君臨したのだ。
ここは魔物が闊歩し魔王が絶大なる魔力振るい人々を血と恐怖と悲しみにより支配する暗黒の世界。
と言うのは今は昔、数百年前に勇者が仲間と共に魔王を討ち暗黒の世界に再び光をもたらした。
それにより魔王と言う統率者を失った魔物達は各地に散らばり、森の奥、山の奥と言った自分のテリトリーに引きこもり滅多に人里まで姿を見せなくなった。
とは言え、それら各地に点在する魔の巣と呼ばれるテリトリーの周辺にはいまだに目撃例も有り、また襲われて犠牲になる人も毎年それなりは居たりする。
ここはテールの村、俺が育った村の名前。
フランダール王国の外れ、隣国ソルダス王国との国境を隔てるソルド連山の一つブラヌ山の峠に近い小さな村だ。
村から東に2日行った所に広がる昼間でも森の中には日が差さないほど鬱蒼と木々が生い茂るステュリ大森林。
ここも魔の巣と呼ばれた一つで、少しでも森の奥に入ると魔物達がうじゃうじゃと出たそうだ。
俺が小さい頃ははぐれた魔物が時折出没し騒ぎになっていた。
しかし数年前に森林の主が討伐されてからすっかり魔物は息を潜め、今じゃ村の周辺も平和その物。
昔は子供だけで入ってはいけないと言われていた裏山も格好の遊び場となって家の手伝いとかない時は山の中を駆け回って遊んでいる。
テールの村は村民の殆どがほぼ畑で作物を育てる自給自足、他には森を伐採して木材を近くの町へ卸す木こりや山で獲った獣の皮を売る猟師の家が数件、後は街道から少し外れているとは言え国境が有る峠が近い事からそこそこ旅人が立ち寄るので、それ相手の宿屋と雑貨屋が1軒ずつ有るくらいかな?
俺の名前はクルト、さっき言った宿屋の一人息子で今年で12歳になる。
家業の関係で多少の読み書きと金勘定の計算が出来るくらいの至って普通の村人だ。
読み書き計算が出来るのは一応自慢だ。
幼馴染達は勿論大人でも領主の公布文なんか村長任せで読める人はそんなに居ない。
こんな畑耕してなんぼの田舎じゃ文字の読み書きどころか計算だってあまり必要無い。
領主に納める税を取り仕切っている村長は勿論だけど、あとはうちの親父や近所の雑貨屋のおっちゃんおばちゃんくらいだろう。
木こりと猟師のおっちゃん達は町に木材や皮を売っているのだから必要だと思うのだけれど、これくらいの量だと銅貨何枚みたいな経験則から来る大変豪快な決済法を実践?している。
うーん結構騙されていたりするのかもしれないよね。
それ以外の特技は本当に特に無い。
顔も平凡、力も体力も別に普通...だと思う。
幼馴染の木こりの息子のグンターや一日中畑仕事を手伝っているベン達と比べるとかなり…、雑貨屋の娘リーナと比べても若干劣っているかも?
あれ?俺かなり弱い?
2才年が離れているベンの弟のダンにはかけっこで勝てるから村最弱ではないと思う。今の所…。
はぁ情けない。
剣は森が解放されるまでは村の成人した男性は自警団に入りそれなりの訓練を行っていた様だけど、平和となった今じゃ実質解散状態。
成人前の俺達は木の枝を真似事で振ってただけで本物の剣を握った事さえ無いし今後も無いかもしれないな。
魔法に関しては村には使える人はほとんど居ないし、使えても少し便利だね程度な物だ。
勿論俺も使えない。
小さい頃、よくうちに泊まりに来てた冒険者の魔法使いに憧れて友達みんなで魔法の練習をやったっけ。
…ただの徒労に終わったけど。
あっリーナだけは魔法の適正が有ったのか指先に一瞬だけ火を灯す事が出来ると言うあまり役には立たない魔法が使える様になったな。
いや役に立たないと言うのは間違いか、火種にするには一瞬過ぎて火を移す前に消えてしまうんで確かに役には立たないけど、曲がりなりにも火なんだからすっごい熱いんだ。
そう主に悪戯、特に俺をいじめるのに凄く役に立ててる。
ちょっとしたことで喧嘩した時やただ単に寝癖が取れないとかでむしゃくしゃした時など黒い笑顔で指を突き出しながら追いかけて来るのが本当に怖い。
魔物やドラゴンよりも怖い。って言っても魔物はともかくドラゴンなんて見た事ないけど。
あいつは俺の事をおもちゃかそれこそ魔物から見た人間=食べ物とかそんな風に思っているんだと思う。
うんあれは捕食者の目だ。
まぁそんな感じで俺は宿屋の息子と言う以外に何の取り得も無い平凡な田舎の村の平凡な普通の村人なのだ。
一応話は最後まで考えてはいるのですがストーリーとして妄想の深遠から必要事項をうまく救い上げなるべくぐだぐだしないように気を付けて話を紡いでいけるよう頑張ります。




