初めまして
この世の中には2種類の人間がいる。
「モテる人間」と「モテない人間」だ。
私は「モテる人間」の中でもかなりモテている。その証拠に私に夢中にならなかった人なんて居なかった。容姿端麗、成績優秀、スポーツ万能で愛想も良い。そんな私がモテないワケないでしょ?それでいて父親は有名な会社の社長で母親は有名な女優という2人の間に生まれた私はお金持ち。パパもママの忙しくて一緒にいる事は少ないけど別に寂しくなんか無い。執事やメイドが遊んでくれてたし。
そんな私は高校1年生になった。高校はお嬢様や御坊ちゃまが通う様なお金持ちしか入れない学校「嶺蘭学園」へと入学した。お金持ちってだけで大したことは無く、皆がジャガイモに見える。今は自分の席に着いて自己紹介の順番待ち、なんだけど‥‥。隣の席の男子がかなりの芋男。イケメンか平均的な顔の男の子なら仲良くする努力くらいはしたけど、メガネにもっさりしたボサボサの髪。ずっとイヤホン付けて下向いてる感じの悪い奴とはなかよくなれない。
気付くと自己紹介は私の番に。椅子からゆっくりと立ち上がっただけで教室中がざわつき始める。
「東堂 瑠花です。よろしくおねがいします。」
挨拶して一礼。顔を上げてニコッと微笑めば周りからは「可愛い」「タイプだ」なんて声が聞こえる。悪い気はしないななんて思いながらゆっくりと席に着く。周りの自己紹介なんて関係無いし興味も無い。高校生活は何にも無く終わるのかと考えながらボーッとしていると”ガタンッ”と椅子が大きく動いた音にビックリして音のした方へと顔を向けて見ると自己紹介の順番が回って来たのであろう赤茶色の髪の毛をした男の子が立っていた。可愛めの容姿でニコッと微笑んでは
「成瀬 碧って言います。好きなタイプは‥‥」
上記を口にして自分の体をクルッと1周させ教室の中にいる女の子を見てスタスタと私の横まで歩いて来ては頭に手を乗せられ状況が飲み込めずにいると
「瑠花ちゃんかな?」
なんて言葉を発するもんで碧くんと私の隣に座っているもさお君以外は驚いていた。そんな状況でも碧くんはあははと声を出しながら笑っていた。
この出来事が私の高校生活を大きく変える事になるなんてこの時の私は知る由もなかった。




