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旧友との再会

ナルガス達がコルナ達と再会を果たしていた頃、後ろでは無事モンスターの群れを倒し終えていたヴォルス達がいた。

他の冒険者達は各自で解体・剥ぎ取りを完了しながら、一旦撤退していく。


このゲラルドにおいて最大最強の戦力を持った存在であるルーナがきた事で、安心して後退して行く彼らのやや上空を飛んでいた彼女の姿を、ヴォルス達はしばらく眺めていた…


「うはぁ…しばらく姿を見てなかったがルーナのやつ、とんでもない存在になっちまったなぁ

これなら俺達は、目の前にいるあの[ひとがた]を殲滅する方に回った方が良い

ちょうどナルガスも戻ってきて俺達の目の前に現れてるらしいし、いっちょ迎えに行こうぜ!」


「すっかり大人びたウチらを見たら、ナルガスも驚くかなぁ?…ふふふ!」


「そうよね…私達だってあんな派手な戻り方をしてくるナルガスに驚いたのよ?

今度は彼が、私達の姿を見て驚く番よシエッタ!」


「そうよね!リオン」


「やれやれ、僕達が大人になる寸前でやっと帰ってくるなんて…相変わらずナルガスはギリギリまで何をやって過ごしてきたんだか?」


「ふふっ!早く彼が驚く事(もうすぐ結婚)を教えて会話に花を咲かせて盛り上がりたいところだけれど、どうやらあの巨人はまだかくし球でもありそうね……こんだけ離れている私達が今下手に動いたら多分対処できないかも」


「そうだねサラティ…オイラ達も今やこのゲラルド屈指のS級冒険者になっちゃったんだから、無茶はしすぎない方がいい

ただ…あのゴブリンキングとクイーンはきっと、ゴーフとコルナだろうな?

二人が声を出した瞬間、敵モンスターは無条件で味方について彼らがあの[ひとがた]を抑えてくれてるし…」

ルネーガは、遠くで眺めている無害の鳥モンスターの目を通して戦況を眺めていた。


そして、宙に浮いて戦局を見定めているルーナが、ヴォルス達の後ろから結界を張りながら進んできた。



この私…ルーナは式神である二匹の蛇・紅蓮(ぐれん)蒼水(そうすい)を連れて戦場へと足を運びにきた。

陰陽スキルである[未来視]で見たことが、実際にどう起きるのか確かめる為に。


ゲラルドとルーダスは必ず守ると、私は未来を見るようになって日々そう強く考えていたから。


「今のナルガスは本当に未知数の力を秘めている…願わくばそのまま力を使わないでほしいものね

紅蓮に蒼水、あの不届きな[ひとがた]を全て滅せよ!」


「お任せを!主様」


「ではいって参りますね、主様」

二匹の式神達はそれぞれ告げると二手に別れていく。



片方はマグマのような赤い川を、もう片方は澄んだ色をした川の水に見えるが、その正体は誰も乗ることができない程に細かく砕かれた氷の川だった!

ルシフェルの後ろに二つ出現している召喚元である次元の近くで、それぞれが同時に攻撃を開始した。


ひとがた「ーーーーッ!」

元から声は出せないが、叫びにも似た音がルシフェルの後ろから聞こえてくる…


「ウソだ…ウソだー!何故たかが動物種族がそんな力を持てる?なぜ簡単に滅ぼせぬ⁉︎

私はこの日の為に…世界を私への恐怖で満たし、私の欲を無限に叶えるため準備してきたのだ!こんなことがあってたまるか!」

ルシフェルは、彼らの実力を過小評価しすぎていた。


最も、誤算を生んだ一番の原因となった存在は他でもない、ナルガスだ。

彼の人柄とその前世での知識が彼らの助けになったが為、今に至っているのだ。



「うわぁ……俺戻らなくても良かったんじゃないのか?これ」


「もう何いってるのよお兄ちゃん‼︎皆はお兄ちゃんが帰ってくると信じてたから、今日まで必死に頑張ってこれたのよ?

一応お兄ちゃんは元校長で国王候補だし!何より私の…私の大事な、未来の旦那様なんだからぁ!」


「ヒュー!言うねぇこの子は…ラーナ、あとで良いオスを兄ちゃんも少しは一緒に探してやるから元気出せ?」


「あ、あたしは元から元気だもん‼︎絶対ナルにぃが後悔するくらいの良いメスになって、必ず好みのオスを見つけてやるんだからぁ⁉︎」


「ハハハ!レアナ、まるでレダが二人いるみたいな光景だな」


「フフ!本当ねあなた…とりあえず、皆の元に戻らない?だいぶあの気持ち悪いやつらが近づき始めたわよ」

俺もすっかり忘れてた。


「ナルガス‼︎」


「ナルガス兄さん!」


「「今のうちに下がろう!」」


「分かった!…って、息ピッタリの夫婦か‼︎」

ここにいるメンバーは各々走りながら、コルナ達の先導についていく格好で後退する。


「うん!実はもうゴーフとは夫婦になったの…もうじき子供が生まれるんだ♪」

 

「おめでとうコルナー‼︎」


「うん、ありがとねレダ!」


「ナルガス、次はお前とレダがつくるんだろ?」

ゴーフめ、俺の心境を分かった上で言ってやがるな?


「ブフッ‼︎ま、まだレダは子供をつくって良い体じゃないだろ!」


「にゃへへへ…」

照れ顔を指でかいてごまかすレダ。


「あと3年後なら問題良いわよ?」


「そうだな…結婚自体は13歳からできるし、来年以降ならレダはお嫁にいけるぞ!」


「結婚できる時期ってそんなに早かったっけ?

…ってか!お父さんとお母さん、それに皆も全てが終わる前から結婚話とかを今するのは縁起が悪くなるから一度その辺にしとこう?」

間違っても死亡フラグ立てたくねぇから!


ただまぁ、俺達の逃げ足の速さにはあの気色悪いモンスター達はどうもついてこれないようだな。


「おのれナルガス…貴様のせいで‼︎」

ルシフェルは逃げる俺達に人差し指を向けて、かなり大きくて速い白炎弾を打ち込んで来た!


「‼︎お母さん、一緒に防ごっ!」


「良いわよレダ‼︎」


「「プロテクター‼︎」」

レダとお母さんによる広範囲の結界が、コルナ達を含め俺達を白炎弾から守り抜いた!


「光魔法すごぉい…」

ラーナは後ろを向いて走りながら、後ろにいたレダとお母さんの魔法に見とれていた。


「あの野郎…逃げる俺達に向かって炎を打ち込んで来やがったな‼︎」


「あなた、とびっきり強いのをぶつけてやって!あんなのが相手なら遠慮はいらないわよ?」


「おっし!じゃあ行くぞ……おっらぁ‼︎」


「ん?……ぎゃーっ⁉︎えっなにあの隕石みたいに落ちてくる巨大な火球は!あれ本当にお父さんの魔法‼︎」


「「うん」」

お母さんとレダがなぜ冷静でいるのか知らんが、あれだけの質量による爆風は防御魔法だけじゃ防げそうにないぞ!


「はっはっは!どうだナルガス!」

笑い事じゃねぇ~‼︎衝撃波がくるぞ!


「くっ!空間多重層(極)‼︎」

俺は今いるこの団体を全て包み込める大きさの空間多重層を展開したその直後、とてつもない衝撃波が俺達を襲った!


幸い前線にまで出ていた二匹の蛇も、超特急でルーナの元へと必死な顔をして戻っていた為大事には至らなかったようだ。

そりゃ必死で逃げるよな?巻き込まれたら絶対オダブツだし。


「ッ‼︎?」

ルシフェルは頭上から落ちて来る巨大な火球を、両手で慌てて受け止めていた!


「う…ぐおあぁ⁉︎」

数秒こらえることはできたものの、最後には轟音をたてながら徐々に押し潰され、ルシフェルのいた周りは広範囲に渡り焦土と化した。


「お父さん、俺が言うのもなんだけどさ……やりすぎじゃない?」


「ははは、は…スマン」

同じ頃、ヴォルスは目の前の光景を見て非常に興奮していた!


「スゲー‼︎ラルガさんの本気の火球マジでけぇ~!サラティ、お前もあんな感じのは撃てるのか?」


「撃てるけど撃ちたくないわよ⁉︎あれを見て?ルーナの蛇達すら、泣き顔でルーナの元にまで戻ってしまうほどにあの火球は危険そのものなのよ?

ナルガスも大概だけど、ラルガさんもさすがにやりすぎでしょーが‼︎」


「うっ……おう?」

お怒りモードのサラティの前には、喧嘩っぱやいヴォルスもたじたじだった。


「ラルガさんも、やっぱりナルガスと同じで無茶をするんだってこと私も忘れてたわ…ごめんね二人とも」


「はぁ、はぁ…あのおっさんぜってぇバカだろ⁉︎」


「け、消し炭にされるかと思いましたわ!」

紅蓮と蒼水も、これに関してはビックリしてしまう出来事だったらしい。



「バカみてぇな攻撃するのってナルガスだけじゃなかったんだな……あばよ、俺の巨人体」

焼け野はらに一ヶ所だけ盛り上がっていたところが、おそらく巨人の遺体なのだろう。

触れたら崩れてしまいそうなくらいに、至るところから崩壊が始まっている…


戦場にいる神様が率いる天使軍を含め、コウテウホウドリ族とゲルルもその場で唖然としたまま、今は灰と化しているルシフェルの様子を見る為に全員が彼を静観していた。


だがそんな時、ルシフェルの体に異変が起き始める。

黒こげで倒れていた巨人の姿が跡形もなく崩れたと思ったら、今度はそれよりもひとまわり小さい、ハニワゴーレムになった。


「オオオォ…」

ルシフェルには既に言葉らしい会話をする知性はもはや残されていないのか、ただ目前の敵を倒す執念しか今は残されていないように見える。


「あのゴーレムって、あのときの⁉︎」

俺と同じことを思ったのかレダや両親、そして後ろに控えていたルーナも見覚えのある姿が目の前に現れた事に驚きを隠せない。


「…ナルガスごめん、このまま空間の中に入ってる私達を急いで運んで連れてって?

早くヴォルス達のいるところまで!なんかとても胸騒ぎがするの…私の持つスキル・『大地の囁き』で聞こえる精霊達がひどく急かしてくるのよ‼︎」


「お母さん?……分かった!みんな、乱暴に走るから衝撃に備えてて!ルガースとラーナも、皆の真似を今はしててほしい」

彼らはまるで吹き飛ばされまいと伏せた状態になっていたので、二人も言われる通りにした。

それを確認してから、俺は外に出て凝縮し片手に持ったままとにかく急いで走る!


「「うっ‼︎」」


「だ、大丈夫?二人とも…お兄ちゃん久しぶりだからか、あまり加減ができてないみたい」

ルガースとラーナが苦しそうな声を出してるのに気づき、レダは心配していた。


「大丈夫…こんなの吹雪の中で戦ってる時に比べればまだ平気だよ?」


「ラーナ強がんな?そんな尻尾を内側に入れる程びびってんなら、素直になれば良いじゃねぇか!俺はこの移動はちとこえーよ…」


「フフ…大丈夫よ?もうすぐ着くから二人とも頑張って?もっとも私達夫婦も昔はこれで気絶してたけど

だから、気をしっかり持っててね」


「「……」」

二人がナルガスの無茶ぶりを更に知った瞬間だった。


「あっ!おーいみんなー‼︎」

ゆっくり速度を落としていく俺はヴォルス達の近くで静かに止まり、ゴーフ達を含めた全パーティを空間の外へと出すや否や…


「…レダ!それとルーナちゃん達やみんなも、今すぐここに集まって!防壁魔法と反撃の準備をしてちょうだい‼︎とてもやな感じがするの…だから早く‼︎」

今まで一度も、こんなに激しく慌てたことのなかったお母さんが全員に指示をとばしているって、どれ程の出来事が起きると言うんだ?


「ナルガス‼︎あなたももう一度、さっきみたいな空間操作を幅広く展開できそう?できるのならお願い!」


「えっ…うんと広くはできないって!みんながいるこの周りだけなら確かに守れるけど…」


「それで十分だから、早くお願い!

レダ、エリオル!防御魔法をナルガスの空間の前へ‼︎」


「「はい!」」

二人もお母さんの切羽詰まった言葉に押される形で、、直ちに防御魔法を展開する。


「分かった!みんな、それに上にいるルーナも急いで降りてきて後ろにつくんだ‼︎」


「分かったわナルガス!」

ルーナも式神達を引き連れて降りてきた。


全員「おお!」

全員が配置につき、準備が整った!


俺の母レアナの号令に従いみんなで防御姿勢をとったと同時に、ハニワの為目玉は無いが、やつの両目から黒く禍々しい光が俺達に向かって放たれた!


「きゃあああっ⁉︎」


「うおあああ‼︎」

俺達はそれぞれの防御方法を掛け合わせたお陰で、大した事はない。ただ…衝撃の強さだけは逃がすことができなかった。


「ゴホッゴホッ⁉︎」


「そんな、お母さん‼︎」


「大丈夫よレダ…少し休むだけで回復できるから、とりあえず私に回復かけてくれる?」


「当たり前だよ!待ってて、すぐに治すから…」


「みんな…今なら反撃できると思うわ

私はしばらく休むから後はよろしくね?」


「(頷)」

全員が一言も口には出さなかったが、はっきりとお母さんの意志に応えたのが俺にも強く伝わってきた。


「…もう、この首輪の効力は切れてるし外しておくかさてここからは、みんなであの野郎を…ぶっ倒すぞ‼︎」


「おおお~‼︎」

彼らは先に、爆風で近くまで飛ばされてきた『ひとがた』の残りを一体も残さず各自が殲滅しながら、ルシフェルへと向かっていった。


「俺も行ってくるか!」


「ナルガス待って…少し良い?」


「ルーナ?再会を喜ぶ……って雰囲気じゃないのは分かるけど、なぜ呼び止めるんだ?」


「お願いナルガス…あなたは何がおきても、決して怒らないで?

それだけを私はお願いしたいの!恐らくあなたの力がこの世界を壊す…そんな気がしてならないから」


「…ルーナの言う通りだナルガス」


「神様…それと、後ろの人は?」


「こいつは俺の選んだ天使長・グレニエルだ

こんな日が来ても大丈夫なように、こいつに天使達の指導を頼んでいたんだよ」


「初めましてナルガス…私の名はグレニエル…先ほど神様から言われた通り、天界にいる全ての天使達をまとめる者だよ」


「は、初めまして…」

なんだろう、天使のわりには威厳に満ちた感覚が少ない…


「ははは!君が心で思っている通りだよナルガス

私はまだ幼い天使なんだ!だから大抵のことは大目に見といてくれ」


「心を読まれてた⁉︎」


「ナルガスは、心を読まなくったって分かるよ?全部顔に出てるんだから…」


「ルーナ…それ本当?俺これでも、昔よりは出さなくなったと思ってたんだがな」


「そうなのか?俺とラーナが出会った時と比べても、お前だけやってることも突拍子もない所も全部昔とちっとも変わってないんだが?」


「マジかー…」


「コホン…まあ、今はそんな積もる話はあとにしてもらわねぇとな?さっき言ったルーナの助言通り、お前は何が起きても怒るな!

怒りでお前は更に強くはなるが、理性は二度と元へは戻せないかも知れない……何故ならレベル上限にしてごまかそうとしても、地の力だけが上がってしまったお前を俺達の力ではもう封印もできないし、抑えられないからだ」


「…怒りで我を完全に失わなきゃ良いんですよね?なら、もう大丈夫だと思いますよ?

今目の前で少しピンチになってる彼らを助けるくらいなら、問題なくできますし」


「そうか、もうお前につけていた封印の首輪はその効力を果たさなくなったから外したんだろうが、頼むから絶対に巨大なおに猫にだけはならないでくれよ?」


「はい、俺も普段から理性を保ててますから!

ただ、この場にいるみんなが再び恐怖に怯えないかって所だけが心配ですね…

まだ、ルガースとラーナにも見せてなかったやつだから」


「安心しろ!俺たちはとっくにお前が規格外の存在だって受け入れてっから、周りを巻き込まない程度にはりきってやってこい‼︎」


「そうだよナルにぃ?むしろ早く見たいくらい!」


「あはは…」


「お兄ちゃん、良い理解者の旅仲間ができたね?」


「ナルガス、私は一人でのびのびと暮らせるあのルードスが大好きなんだから、なにがあろうと絶対に被害は広げないでね?」


「すまねぇな、うちの主様がグータラで……ぐぎゃ!」

式神蛇達の一匹、紅蓮(後で聞いた)は主であるルーナがいる前で失言を言ってしまったからか、首を片手で締め付けられていた…むごい。


「何をやっておりますやら……あ、自己紹介を軽くさせて頂きますわねナルガス殿

わたしは蒼水、以後よしなに…」


「ああよろしく…さてと!久しぶりに『アレ』をちょいと気合い入れて出してみるから、みんなの前側に少し離れておくね」

俺は後ろの彼らに告げてから、20歩程進んで止まった。そして…


「フン!……うおおお~~‼︎」

今の俺にとってこれはもはや怒りと言うより、強めに力んだだけの感覚だ。


だが、それだけであの力は現れてくれた。俺が立つ場所を中心に激しく(いなな)く黒い稲妻を纏い、身体中が業火の如く燃え盛る色をした姿に俺はなることができたのだ。

 

なぜか同時に、空模様も赤く染まり始めていく。



時を同じくして、ルシフェルと戦い続けていくうちに劣性になっていくヴォルス達は急に空の色が変わり始めていることに気づく。


「おいおい…今度は何が起きてんだ?

ただでさえこの化けもん相手に手を焼いてんだぞ俺たちは‼︎」


「ヴォルスあれ!確かナルガス達がいるところだったよ……ね?」


みんな「…ナニアレ?」

彼らが見ているもの。つまり、ナルガスがたっている場所が異様な雰囲気を出していた。


理性が少しは働いていたのか、ルシフェルもつられてその場から無言で見ている。



「この姿になるのも本当に久しぶりかもな?神様がいる天界以来か」


全員「……」

後ろは何も言わなくなっちゃったけど、これくらいの力なら無理なくみんなを助けられるから良いよね?


「じゃあ、少し彼らを助けてくる!」

この状態の俺が走ると、まるで空気の膜を破ったかのような音を出す速さになった。


今ピンチになっているであろう彼らを救うため、俺は駆け出す。


「…神様、お兄ちゃん天界の時よりも格段に力上がってるよね?何で?レベル上限は全く意味が無かったの?」


「どうやらそうみたいだな…熟練度上げはできるようにしていたんだが、どうやらレベル自体には意味はなかったようだ

すまんレダ、神である俺が一番浅はかだった…」


「いえ、もう良いんです……お兄ちゃんはどちらにしてもとことんやりこんでいたと思いますから」

思い空気を背負ってしまう神様やレダ。そして、その場に集っている者達は全てナルガスを止めることはもはや誰もできないのだとはっきり悟った。


「なんかあれ、こっちに近づいてきたわよ?」

リオンが呆然と俺のくる方向を見ていたら、ルシフェルが再び襲いかかろうとしている!


「リオン!後ろ‼︎」


「早く下がれ~‼︎」

シエッタとヴォルスが大声で叫ぶが、何故かリオンは動けずにいた。


「く!靴が岩場に挟まって動けない‼︎」


「「「リオン⁉︎」」」


「こん、の!さっさと抜けて‼︎」


「うおおぉ~~ん!」

不気味な声をあげながら、ルシフェルは跳ねながら近づいていき間もなく踏み潰す所まで来ていた。


「イヤァ~~⁉︎」

最後の一跳びでリオンが潰されそうになったとき…


「おりゃあ~‼︎」

間一髪、俺の飛び蹴りがルシフェルに直撃した!


やつの体はそのままくの字に曲がり、仰向けで地面に倒れた。よって、ルシフェルがリオンに繰り出そうとしていた踏みつけ攻撃は失敗に終わる。


ヴォルス達「ナルガス?」


「もう大丈夫だリオン」


「ほ、本当にナルガス…なの?」

リオンと彼らが見た俺の姿は、言葉通り全身が真っ赤に光り、周りには常に赤黒い稲妻を纏い続けていた。


「そうだよ?向こうでは言えなかったけど、リオンもみんなもかなり見違えたなぁ!

あ、このままじゃやっぱり怖いか!ちょっと待ってて……ふぅ」

一息ついて落ち着くように呼吸をしていくと、変身前の姿に俺は戻る事ができた。


「それが今のお前が本来持っていた力なのか…おいおい、どんだけ化け物になっていけば気がすむんだよお前はぁ‼︎」


「…えっとナルガス?まさかと思うけどこの空が真っ赤になった原因ってもしかして…」

エリオルがリオンの足を引っ張る手伝いをしながらおそるおそる聞いてきた。


「あはは、悪い……俺のせいだわ」


「あんたはとうとうおに猫以上の存在になっちゃったって訳ね…もうお手あげだわ!」


「ウチ、これでもだいぶ頑張ってたんだけどなぁ?」


「…オイラとサラティはこれ以上ナルガスに追い付こうとは思わないさ!今は二人の時間が大事だからね」


「そうね…でも、たるんだ生活をし始めたら遠慮なくしごいていくからね!」


「二人はまさかと思うけど…結婚するのか?」


「「そう(よ)!」」


「こりゃすごいな!…おめでとう‼︎」


「ありがとう!よし、絶対に必ず生きて戻るぞー‼︎」


「もう張り切っちゃって…じゃあ、とっととやっちゃいましょ!ナルガスが加わったんならあいつなんかは余裕で倒せるんだから!」

ん?サラティ…それなんのフラグなのかなぁ?

知らない間にあいつ、もう起き上がってんだけど。


「みんな、エリオルとリオンのもとへ?体制を整えよう‼︎」


みんな「おおー‼︎」


「よし!抜けたぞ…回復するから待っててリオン!それと…プロテクト‼︎」


「ナイスエリオル!!」

防御系統の魔法をエリオルがとなえてくれたお陰で、俺たちは奴の攻撃によるダメージは少し守られた。


「さあて仕切り直しと行くか!ナルガス、さっきのにはもう一度なれそうか?」


「もちろんだ…フッ!」

先程の状態に改めて俺は変化した。


いよいよ、ルシフェルと他種族の間に起きる最終戦が、この平原の真ん中で終わりを迎えようとしている!


何事もなければ、だが……

読者様の期待通りの展開なのかは自分にはわかりませんが、自分なりに自由な発想で物語を完結できる楽しみはとても良いですね!

次回の更新は明日か明後日のうちにできる限り、複数こ更新をしていきたいな考えてますのでぜひまた見に来て下さいませ!

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