特異の空間
ラルガ親子により修行部屋となる異空間がどんどん危なくなっていくなかそんな事はつゆ知らず、彼らと共に現在ウリボアの狩りに俺、いや…特にみんなが特に熱中していた。
「よっしゃあ大漁だ~~!」
俺がウリボア達の大群を追いたてているなか、遠くでヴォルスがそんな叫び声をあげているのが聞こえた。
どこの漁師だよ!とツッコミをいれたいが、確かにこの押し寄せるウリボアの大群を狩る手段はあえて言うのならば…まさに漁業のそれだった。
まずは俺がみんなの目前にいるウリボア大群を挟み込むつもりで、大群の向こう側に大回りして移動した。
そこからは、俺が威圧を放ちながらウリボア達のそばに近づく。
それにびびった奴らが逃げた先に待ち受けていたのが、これはまた怖い笑顔をつくって待つ子供達の姿であった。
ウリボア達「プギャー⁉︎」
すまんウリボア達よ、泣きたい気持ちなのはよく分かるが俺達の糧になってくれ……その代わり、お前達の命はみんなでありがたくいただくから。
俺はその気持ちを込めて、所々はぐれかけていたウリボア達を円風刃で一体も残すことなく首だけを切って絶命させていく。
ここからでもいやと言うほど分かるがあの子達、短期間なのに驚くような速さで強くなってたんだ。
「俺、彼らと戦いたくなくなって来たんだけどなぁ……なんか俺の方が手加減ができなくなって全力を出しすぎたら楽しい試合にはならなくなりそう
彼らが今の歳よりも大きくなり、一回りも二回りも強くなっていれば俺も遠慮なしに戦えるかも知れないけれどな」
1人密かに、戦わなくても良い方法がないかとこの時俺は思い始めた。
「おっしゃあリオン!全部まとめて狩り尽くすぞぉ‼︎」
「もちろんよヴォルス~!」
「あはは、まったくしょうがないなあの二人は。
じゃあ僕たちは彼らの手が届かないところの奴らを倒して行こうかな」
「ウフフ!そうねエリオル…私も小さめだけど強い火球を使って、向かいにいるナルガスみたいにはぐれた奴だけ狙い打ちするね」
「サラティ、ウチもやる~!」
「じゃあオイラは…おっ!いたいたシビレカラス
あいつを一匹呼んでっと…(口笛)」
「ガカア~?(なぁに~?)」
「来てくれてありがとね!仲間達を呼んで、あのウリボア達を動けなくしてくれないかな?」
「カァ…カッカァ~!(はぁい …みんな来て~!)」
「カアアァ~‼︎(おお~‼︎)」
「カァカカー‼︎(とーつげき~‼︎)」
「…うわぁ、ある意味地獄絵図だなこれ」
俺の目の前にはロングソードで目の前のウリボア達を笑いながら切り殺していくヴォルス。
あえて自分からウリボア波の中に入って至近距離から素早い連続攻撃をして倒しまくるリオン。
更に大群の上にカラスみたいな群れが現れて、突っつかれた奴らが急に倒れていく姿がここからでも見えた。
恐らく、ルネーガのテイマー能力が成せる技だろうな?
後は俺みたいにはぐれた連中をシエッタとサラティ、そしてエリオルが魔法や矢で次々と仕留めていく。
「なんか、本当にすまないウリボア達…」
俺はこの光景を静かに眺めつつ、残りのはぐれた奴を切りつけて片付けた。
恐らく全てを狩り尽くしてしまったんじゃないかと思えるくらいな数の、俺達の目の前には麻痺で痺れたようなウリボア達や俺とエリオル…サラティやシエッタに倒されていったはぐれたウリボア達。
更に、ヴォルスによって真っ二つに切りつけられてしまったウリボアの死体と、リオンによってワンパンでやられた奴らがそこかしこに倒れていた。
「シビレカラス達、手伝ってくれてありがとね?さよなら~!」
「カァカー!(ばいばーい!)」
ルネーガが去っていくカラス達にお礼を言いながら、手を降り見送っている。
「…ヴォルス、何で首じゃなくて胴体を切っちゃうのかな?これじゃ血抜きも毛皮採取もできないんだけど!」
俺はヴォルスに対して怒っていた。
倒しかたが凄まじいのは分かるが、これじゃ肉にも素材にもならない。
せいぜい倒した証拠である鼻を切り取るくらいしかできないだろう…
「ご、ごめんナルガス…コーフンしてた」
「だろうな……じゃあヴォルスは罰として自分で真っ二つにした死体から鼻だけを切り取っていってくれるか?はい、剥ぎ取り用のナイフ」
「えっ?でも俺、一度も剥ぎ取りしたことないんだけど…」
「マジか…じゃあ俺がやり方を教えるよ」
「すまねぇ、助かったぜナルガス」
「ナ、ナルガス!良かったら私にも教えてくれる?」
「「リオン!」」
「えへへ…他のみんなはできてるのに自分ができないのって、なんか恥ずかしいから」
「分かった、一緒にやろう…ついでに二人はもうみんなと同じく空間操作は取ってくれてたんだね?ゼムノスとの戦いで見たし
じゃあ空間作ってから箱代わりにする方法も一旦教えとくから、二人も回収よろしく!」
「「はーい!」」
こうして二人にどこが剥ぎ取りに必要な部分なのかや、剥ぎ取りナイフの扱い方を分かるように伝えた甲斐もあり、リオンとヴォルスはそれぞれ順調に剥ぎ取り回収を済ませる事ができた。
「いやあ、正直ナルガスがいてくれて本当によかったよ!こんな数はなかなかさばききれないし…」
「お、俺だってさばききれないよエリオル!だから麻痺した奴はまとめて空間に閉じ込めておこうか
後はゲラルドの人達にお任せしちゃおう」
「そうだね」
エリオルはゲラルドの解体職が嘆く姿を想像して、気の毒と分かりつつも笑いかけたようだ。
「あっ!ねぇナルガス、ちょっとこっちに来てくれない?」
「どうしたの?ルネーガ」
「麻痺してるウリボア達の中に子連れのお母さんウリボアと赤ちゃんがあちこちにいるんだよ」
「……本当だ、俺の足元にもいる」
「ねぇ、どうしたら良いのナルガス?」
サラティや他のみんなも、こんな子供達を殺すのは流石に辛いようだ。
「じゃあ子供をつれている母親のウリボアは子供と一緒にこのまま手を出さないで、一部のオスだけを残して後は回収しよう
全部いなくなると次はとれなくなりそうだから」
子供達「賛成~!」
そんなわけで俺達が死体となった証拠である鼻の分も合わせて、おおよそ9000匹分だけを回収して帰ることにした。
(ありがとうあなた達、子供の為に私たちを生かしてくれて…)
全員「⁉︎」
「ナルガス、今のって…」
ルネーガはもちろん、俺達全員にまで彼らから心の声が聞こえた。
「ああ、これで良いんだと思う……行こうみんな」
子供達「…」
最初は上機嫌でいた彼らも、今は切ない気持ちを持ちながら共に帰還した。
俺達がギルドにておよそ9000匹のウリボアをもって帰った事と、残りの1000匹は次のウリボアが大きくなるために残しておいた事を伝えたら、彼らはギルド内にいた全員に大感謝される事となる。
子供達も今は喜んで良いのか正直戸惑っていたみたいだが、ギウルさんが冒険者達を代表してこう言ってくれた。
「お前達はとても良いことをしたんだ…だからそこは誇っていいと俺は思う!
だいたい冒険者達のほとんどは狩り尽くしてしまうやつが多いが、お前達は将来の食糧確保のために大切な事をできたんだ
もう俺が教える間でもないくらい立派になってくれて嬉しいぜ、ありがとな」
子供達「う、うわあぁーん‼︎」
「お、おいおいどうしたんだお前達?ナルガス、一体どうすんだこれ」
「あはは、今は彼らの気持ちを受け止めてあげてくれるだけで良いと思うよ?じゃあ俺はこのへんで失礼します……あっ、そう言えば肉がいるんだった」
「グスッ…あっナルガス様~ちょっと待ってください~!」
あれ?何かロアさんが泣きながら俺をよびとめてるんだけどどうした?
「な、なに?ロアさん」
「お肉がすぐにご入り用でしたらどうぞこちらで今さばいた10匹分を持っていって下さい!正直言ってここゲラルドも食糧難になりかけていた所を救ってもらえた事でもあり、僅かばかりのお礼です
それにこんな話をそばで聞かせてもらえて……」
「おおー‼︎ジュルリ…ありがとうございますロアさん」
「ウフフ…こちらこそですよ」
今度はロアさんから笑顔をむけられた俺。
そしてギルドから10匹分のウリボアをいただいたあと、今度こそ俺は冒険者ギルドを後にした。
目指すは、新たな修行場が作られているであろうあの教会。
「どんな練習なんだろうな?やっぱりあの昔アニメみたいに重力のきつい所とかでやるのかな!
あのゴーレム達を相手に、死闘を繰り広げたりしちゃうんだろうか」
おめでたい発想をしながら、俺は教会に意気揚々と戻ってきた。
そこで俺が見たものは、この世のものとは思えない程の光景が広がっていた…例えて言うのならばまさしく、『魔の空間』。
入り口近くには、何故かルーナが一人だけそこに立ち尽くしていた。
「え、えーっと…これはなんなのかな?みんな」
みんな「ゴメンナサイ……」
「いや、なぜみんな一斉に俺に対して土下座しちゃってんの?そしてなにが起きてるの?」
「え、えっとね…お兄ちゃんの修行に良さそうな所にしようかなと最初は軽く作ってたんだけれど……だんだん楽しくなっていろんなのを付け足しちゃったてらこんなのができちゃいました!ほんと、ごめんなさい」
泣きながらすんごい涙を流して謝ってくるけれど、どうも俺以外に対しても謝ってる感じがする。
「すまんナルガス坊っちゃん、ワシには怖くて止めることもできなんだ…」
「ゼムノス…レダもせっかく作ってくれたんだし、一度だけ入ってみるよ
封印の首輪があるから十分に力を出せないかもだけどなんとかやってみるさ」
「はて、封印の首輪とな?昨日あなたと戦っていたときに見えたその不思議な力を放ち続けているその首輪の事ですか……何故そんなものが?」
「あー、話すと長くなるんだけど実は…」
「「ナルガス~!」」
ゼムノスに話しかけていた時に、夫婦から抱きつかれて話そびれてしまった。
「お母さん達も大丈夫だって…俺もそんな簡単にやられたりはしないから。」
「ではナルガス殿…これだけははっきり約束してくだされ!どのスキルを好きなだけ使っていただいても構いませぬ
とにかく一日分…つまり我らの時間でいう一時間だけを乗りきったら、今日はすぐに終わりにしてくだされ!
途中からすぐに開く事は我らではできないのです
故に、これより先は前人未到の修行地…命の危険に晒されてしまうやも知れませんぞ?」
「こ、こりゃまた恐ろしいものをつくったね?みんな…」
みんな「ショボン…」
「でもさ、俺はともかくなんでルーナがあのなかに近づいていってるんだ?」
「えっ?本当なのお兄ちゃん!…いやぁルーナ、入っちゃダメぇ‼︎」
「あはははは……」
レダの声が聞こえないのか、笑いながらあのなかに入ろうとしてるけどそんなにマズいのか?
「ルーナごめんなさい‼︎私が調子に乗っていじりすぎたせいで…お願いだから戻ってきて~~!」
レダの必死な呼び声も虚しく、精神崩壊を起こしたのではと言いたいくらい更に笑い声をあげながら、ルーナはあの空間の中へと入って行った。
みんな「ルーナぁ‼︎」
「どうしたものか…あの地獄のような穴に狐族の娘が入り込んでしもうた‼︎」
「うわぁん⁉︎」
「レダぁ~‼︎」
お母さんとレダは泣き崩れ、お父さんはショックで固まっていた。
これって、かなり危険な事なのか?じゃあどっちにしても俺が助けるしかないな。
俺は進んでルーナが入っていった所へと向かっていき、躊躇うことなく穴に入った俺をみんなは無言で立ち尽くして眺めていた。
まるで、勇者をただ静かに見送るかのように……
「うわぁ…こりゃすごいな?確かにゼムノスがいう地獄に相当する環境にこれはなるかも知れない」
強風に乗ってたくさんの炎が舞い上がり、水もあるのかとてつもなく大量な水蒸気が地面から立ち込めていた。
その上空は暴れ狂っているかのように風ととも大雨がにそこかしこで起こっては、熱い地面の熱によって蒸発し再び繰り返される。
光と闇が雲のできた場所から更に高い所で反発し合い、その二つによる激突から飛び散った残滓が常にこの空間の暗明を調整しているといった、ある意味幻想的な光景のように思えた。
「さてと、ゴーレムの姿は遠くに見えるんだけどなんであんなところであいつらは周りで固まってるんだ?
もしかしてあそこにルーナがいるのか?念のためオーラ視を発動しとこう」
「えへへへへ…あはは…」
風の流れに乗って、ルーナの声が聞こえてきた。間違いない、あそこにルーナがいる!
急いで彼女の元に行こうと駆け出した俺に気づいたのか、ハニワ連中は今度は俺に振り向き出す。
「良いぜ…お前らかかってこいよ」
俺の挑発を理解したかは知らないが、ゴーレムもとい…小型のハニワ軍団達が一斉に俺へと突撃してきた。
それも、どういうわけかきれいにルーナのいるところだけを避けていく。
「…どういうことだ?ルーナに危害が及ばないのは良いが、何か加護みたいなものでも働いてるのだろうか
分からないけど、とにかくあいつらはあるていど迎え撃つ‼︎まずはスキル抜きで双剣で挑むか」
ここでの一日がどんなものになるかは分からないから、温存しながら戦わなければ恐らく長くはもたない。
ただ、誰かは知らないが黄色い反応をしている[何かが]潜んでいるみたいだから、そいつの行動にだけは用心しておくか。
(…ククク、これはこれは嬉しい誤算だ!まさかこんな私の知らない『異なる空間』に巻き込まれた場所で神の申し子・ナルガスに出くわす事ができるとは!
あの横たわっている少女にさえ私がのり移っておけば、あのナルガスに乗り移るチャンスが必ず生まれるはず…)
なんと、ナルガスが感じていた『何かが』とは目には見えない霊体となってさ迷い続けていたサタン・ルシフェルだったのだ!
彼は今、ルーナに乗り移ろうと接近している…
「ん?なんだあの黄色い気配の奴がルーナに近づいて行ってる気がする…向こうに行きたいけどこれじゃ身動きとれねぇよ!しょうがない、試しにこいつらのうち一体をつかんでっと…」
「ニーーー!」
「ハニワ声出せるんかい‼︎とにかくお前に決めた……おら!ぶっ飛べ~」
「ニ、ニワーー⁉︎」
なにこれ、すっごく声がかわいい…
(ククク、もう少し…もう少しであの女の中へ!……む?ごふぁ~⁉︎)
「おし!なんも肉眼では見えないけどヤバそうな奴には当たったみたいだ!」
(バ、バカなぁ!なんだこの人形は、中からいっこうに出られんぞ‼︎クソォ、覚えていろナルガス〜!)
「ありゃ?あのままこの空間の彼方に突っ切って行ったみたい
いったいなんだったんだろうな、あれ…まいっか!これで心置きなくルーナを助けられる‼︎」
俺はこのとき知らないうちにルシフェルの野望の一つを潰していたことに気づくことなく、ただ目の前のルーナを助けてから出ることだけしか今は考えてはいなかった。
「何十分、いや何時間俺はここで戦い続けているんだ?流石にスキルの温存だけではしんどくなるくらい四方八方からの攻撃を防ぐのに疲れてきたし…
だって切り捨てた奴の体から更に新しいのが召喚され続けていくんだよ?こんな無限ループは本当、洒落にならないくらいきついよ!
幸いまだルーナには害が及ぶことはないのが気にはなるけれど、あそこに行けば分かるかも…だったら強行突破だ‼︎」
俺は一人でしゃべりながら風魔法・ウインドチャージを足に、そして風玉をルーナがいる場所から横にそらせるようにして放つと、みんなまとめて吹き飛んでいく。
「今だ!この間を突き抜ける‼︎」
高速ダッシュでルーナのそばに駆けつけた俺は急停止して、慌てず駆け寄った。
ハニワ軍団も近くにいた奴から次々と押し寄せて来たので、俺はルーナを片手で抱き抱え双剣の一振りを持って身構えた。
だがどういうわけか、連中は押し寄せて来るだけで一切俺達に近づけていない。
まるで、見えない壁か何かに遮られているかのようだ。
「…まさかこれ結界なのか?じゃあルーナが張ってるの?」
「う、う~ん…あれ?ナルガスどうしたの~?」
「気がついたかルーナ?なんでこんな危ない空間の中に一人で入っちゃったんだよ」
「ふぇ?……えっ‼︎私なんでこんな空間の中に入っちゃってるの⁉︎」
「覚えてないの?みんなが引き留めようと叫んでたのに」
「あわわ!私、多分目の前でみんなに自分の好きだった昼寝できる空間にいっぱい付け加えられていくのを隣で見てて、気が遠くなって…そこから先は覚えてないです」
「あーなるほどね、目の前で寝床として使ってた所がとんでもない所に変わっていったショックで自分を見失っていたのか……」
確かに、一番落ち着ける所を周りの者がどんどん自身の望まないものを加えられたりしたら、なにもできなくなる時だってあるわな。
「多分…ところでちょっと聞いていい?ナルガス」
「え?うん、どうしたの?」
俺が返事すると、急に体をモジモジさせながらルーナがまず聞いてきた言葉が…
「どうして、私のことを、そんなに強く抱いてくれてるの?」
「……あ」
俺はルーナを助ける一心で抱き抱えていたことをすっかり忘れていたのだ!
「あわわわわ⁉︎ごめん、俺はただルーナをコイツらから守ろうと…」
慌ててルーナを下ろしてから距離を取った俺は、必死に弁解しようとしていた。
「…コイツらから?」
ルーナは俺の後ろからたくさん見えている、ずらりと周りを囲んだハニワ達の群れを確認したら、案の定な結果が起きた。
「…きゅ~~」
パタンと倒れてしまっただけではなく、なんと俺達を囲っていた結界らしきものも消えてしまった!
「ルーナぁ~!ギャーハニワ達がぁ⁉︎」
「ニ!」
「ニギュ⁉︎」
「ニュッ‼︎」
俺達の周りを囲んでいたハニワ達が一斉に襲ってきたので俺は再びルーナを抱き抱え、やつらの頭を踏んづけながら元来た方向へと急いで飛んで戻り、即座に俺とルーナの場所にだけ空間を張り巡らせた。
まさかとは思うが、ここで一晩二人きりで暮らすのだろうか?
そんな考えに陥り、ルーナが再び目を覚ますまでずっと彼女を抱いたまま顔を赤くしていたナルガスであった。
放心状態で異なる空間に入っていくルーナを連れ帰る為、ナルガスは物おじせずに入っていきましたね……




