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いよいよ入城

俺達は明日の朝に備えて一度宿屋に戻る事になった。

ドルファは自宅であるお城に戻り後片付けをするよう命じられた為、先に城へと戻っていく。


「いよいよ明日は正式に国王様と面会だから、皆も今夜はゆっくり休んでくれ」

ジグルさんの言葉通り、俺達は自室へ戻る前に宿屋の厨房スタッフさん達にお礼を言いながら食器を返す。


いつもなら二階に上がり、それぞれが部屋に入るのだが?

「なぁナルガス……俺達の実力がどこまで上がってるのかすげぇ気になってて、眠れそうに無いんだよ

どうすればみんなの強さを見ることができるんだ?」

ヴォルスが部屋に入ろうとしている俺を呼び止めるとそれにつられて、他の子供達も部屋に戻らずにこちらをじっと見ている。


「そうだな、久しぶりに教えておこうかな!でも個室は狭いし」


「ねぇナルガス私達家族四人が手分けして教えていくのはどうかしら?それなら私達でも教えられるわよ」

お母さんがいい提案を出してくれた。


「それは良いねお母さん!

じゃあみんな……男の子組は俺とお父さん、女の子組はお母さんとレダにそれぞれ別れて個室に入ろう」


子供達「さんせい!」

皆が俺ら家族四人のうち一人に対して、一人から二人ほどつく形でまとまった。あとはコルナだけど……


「コルナちゃんはこっちー!」


「やーだー!おにいさんとこに行きたい~~!」

またか


「コルナ……男の子だけがいるとこに女の子が一人だけいるってのは、俺たちとしても気持ちがソワソワしてとても落ち着けないんだ

だから我慢してね?」


「う~!……じゃあなんでルネーガがつれてるビーは良いのよ~」


「ン?ワタシ、イチャダメ?」


「う~ん……オイラは気にならないんだけどな~」


「まあモンスターとはいえ確かにビーも女の子だよなぁ

このさいだからいっぺん他の女の子達と会話してみるのも良いんじゃない?」

俺は公平な判断を心掛けて、ビーも女の子達に混ざるよう説得してみる。


「ウーン……ヨクワカラナイケドワカッタ!

るねーがアトデネ」

ビーは素直に聞いて女の子チームの所に移動していった。


あっちは女子二人分増えたから、お母さんとレダにそれぞれもう一人分追加で見てもらう事にするとして、俺が見る相手は……彼らか。


「じゃあよろしくな!ナルガス」


「よ、よろしく」

ヴォルスとエリオルか、少し珍しい組み合わせになったな。


「分かった!二人ともよろしく」

俺の部屋へ二人を入れる前に見たんだが、レダはコルナとサラティを連れて入っていくのが見えた。

お母さんにはリオンとシエッタ。そしてビーも一緒にいる。

最後にルネーガは、お父さんとマンツーマンで指導される事になった。

なんかお父さんは物足りなさそうに見えるけど……


何はともあれ、ステータスの閲覧方法を簡単に教えていく事にしよう。


「じゃあ俺の分かるだけの事を二人に簡単に教えるね?まず、自分達でステータスを開いてみて」


「ああ」


「うん…」

よし、二人のステータスがどうやら浮かび上がったようだな。


「次は自分達の名前の下に[周り]って言葉が無いかな?その文字を指で触ってくれたら俺の名前が出ると思うよ」


「おっ!あったぞ」


「見つけた」


「良かった!あとは俺の名前のどこかに[閲覧を許可しますか?]って言葉が書かれてない?

言っておくけど閲覧ってのは見れるもの、許可は良いよって意味だから」


「こ、これか?」


「む、むずかしい言葉だね…」

まあ、年齢から見て小学一年生くらいの年にややこしい言い方をしてるようなもんだから、いまいち俺もいい説明ができん。


「あとは声に出して相手に見せるのもできるしそのまんま指でぽちっと押してもできるみたいだから、試してみて?」


ポチッ……ヴォン!



ヴォルス  レベル20


HP3500 MP500

攻撃力20000 防御力3000

素早さ1500 器用150

スタミナ3000


オリジナルスキル:

ファイターブースト(G)

(戦闘時のみ、徐々に攻撃力が上がり続ける)


スキル

剣技(F) 斧(D) 

バトルセンス(D)


称号

戦士の高揚 ひよっこ剣士

木こりの半人前 戦闘を楽しむ者



エリオル レベル17


HP2000 MP5000

攻撃力200 防御力600

器用200 素早さ1000

運200 スタミナ2000


オリジナルスキル:

光の守護者(E)

(回復又はサポート呪文に使うMPを節約)


スキル

光魔法(E) 回避(H)

魔力蓄積(F) 棒術(I)


称号

半人前治癒師 僧侶

光の御子 回避覚えたて

魔法タンク 棍使いのたまご


「す、すごい」

俺は素直に驚いてしまった。

何故なら二人とも凄そうなオリジナルスキルをもってるから。


「へへっ!ナルガスにそう言ってもらえるとなんか嬉しいぜ‼︎」


「僕も、自分の力を誰かに見られるの心配だったけど良かった」


「そっか、俺も二人に教えることができて良かったよ!じゃあせっかくだから俺も…」


「「やめとく!」」


「……えっ?」


「いや、今の俺達からしたら間違いなくお前が桁違いなのははっきり分かるし……何よりも俺が一番落ち込む!」


「ぼ、僕も」

確かに、逆の立場で見ると男としては辛いものがあるよな。仕方ない


「分かった、とりあえず見せ方だけは覚えてもらうことができたしまた何かあったら色々聞いてきてね」


「「ありがとう(な)!」」

二人は満足して部屋を出ていった。

さあ、もう寝るか。明日はなるべく早く起きなきゃね!

俺がそのまま熟睡してる間、他の部屋から嬉しい悲鳴やら恥ずかしそうな声、又は悔しさでいっぱいな声が聞こえていた事を、この時の俺は知らない。


翌朝、日差しを浴びて気持ちよく伸びをした俺は布団から降りようと体を起こした瞬間、そこにあるはずのない何かに触れた。


「……ひゃん!」


「ん?なんだろ、目の前にはなんもないのにこの柔らかくてすべすべするような感触は」

 

「あん!お兄さんくすぐったいよぉ」

ピシッ‼︎っと、どことなく俺のまわりを纏っていた空気に冷たい空気のような感覚が伝わる。


「えっとその声は……コルナさん?」

なにかものすっごく嫌な予感がしてきた。


「そうでーす♪」

コルナが元気よく返事したのと、突然姿を現したのは同時だった。


「なんで人の上に乗ってんの⁉︎しかもなんで裸!

は、早く降りてくれ~‼︎」


「えへへ~エッチー♪」


「いやいやエッチな格好してるのはどっちさ⁉︎こんなとこレダに見られたら…」

顔が真っ青になって怯えてる俺とは対照的に、コルナは至って余裕の表情だった。


なんなんだよ!どうしてそんな平気でいられるのこの子は⁉︎


「お兄ちゃん!そっちにコルナ来てるでしょ‼︎入るからね⁉︎」


「うぇ⁉︎レダ!」

あれ?いつのまにか呼び捨てしてる。


「ウフフフ~……」

笑い声が聞こえた方向を振り返って見たが、すでにコルナの姿は見えなくなっていた。


「な、何がおきたんだ?」

バァン‼︎っと、勢いよくレダが扉をぶち破って入ってきた!


「ヒィ!……れ、レダさん?」

そこには普段の顔とは明らかに違う、盤若の如き顔つきをしたレダが立っていた。


「お兄ちゃん……ここにコルナ来たんでしょ?」

コクコクコクコク‼︎


恐ろしさの余り言葉が出せず、無言で首を縦に振り続けてしまう俺。


「また消えたのね…絶対見つけたらただじゃおかないんだから!」

物騒な事を言い残し、壊れた入り口を通って出て行くレダ。


「なんか朝からとんでもない一日が始まりそうな気がする」

一応、壊れた入り口は俺が直しといた。


着替えて下に降りてみると、レダは朝食を取りに来ていたコルナをがっちり捕まえていた。


「ま、待ってレダ!み、皆が見てるからぁ~‼︎」

レダはお構いなしにコルナがはいているスカートを大胆にめくりあげ、そのボロボロなままの灰色パンツをずり下ろした。


「ブッ‼︎」

俺は朝から興奮しそうになったが、次に起こるのを見た瞬間血の気が一気に引いてしまう。


 パァン!パァン!パァン!パァン!


「キャ~~‼︎」

みるみるコルナのおしりが真っ赤にはれていく。

朝からこんな衝撃的なものを見せられたら、正直食欲無くすんですけど。


流石の両親やジグルさんも、顔が真っ青だった。


「ご、ごめんなしゃい‼︎もうしませんから許してレダー⁉︎」

泣きながら必死に謝るコルナ……だが!


「ゆる!せる!もん!か‼︎」


「ンギャー⁉︎」

更にパンパンとおしりを叩き続けてくるレダ。


見るに見かねたお母さんと他の女の子達が必死にレダとコルナを引き離してくれたお陰で、事態は一旦落ち着いた。


「ブーブー‼︎」

レダはまだ不満顔のままなので、俺はこっそりサラティに事情を聞いてみた。


「あはは……実はあれコルナのステータスを見て知ったスキルのせいなのよ

なんでも透明化と気配遮断ってスキルらしいわ

でも肌しか透明になれないんだって!確かに服を来てるとバレバレだよね?」


「透明化⁉︎何てスキルを持ってんのあの子!」


「そういうこと!それでいまこんな事になる理由は……言うまでも無いでしょ?」

サラティは一瞬だけ俺の下半身を見てクスリと笑いながら、厨房に朝食を取りに向かっていった。


「⁉︎」

慌てて下半身にあるモノを押さえ込んだ俺は、恥ずかしくてたまらなかった。


「う~……」

まだ不機嫌なまま食卓につくレダのそばに、俺はさりげなく隣に座った。


「なんでコルナがあんな羨ましいスキル持ってるの〜‼︎お兄ちゃんもそう思わない?」


「あ、あははは!まあ……使いやすいスキルだなとは思うよ

俺みたいに相手はすごくビックリしてなにもできなくなるのは間違いないしな」


「もし私が持ってたら、好きなだけお兄ちゃんのとこにもぐりこめたのに(小声)」

アーキコエナイ。オレハナニモキコエナイー!


「……まあコルナももうやらないって反省はしてくれたんでしょ?その辺でいったん落ち着いて

今日は王様の許可をもらいに行くんだし」


「…むぅ!分かってるよぉ~‼︎」

こりゃ当分、俺が間に入ってやるしかないか。


ひとまず無事に朝食をとれたのはいいけどこれは一体どうしたんだ?

皆が…特にビーとルネーガが、何故かお互いよそよそしくしているような気がする。


「昨日俺が寝てる間、みんか何があったんだ?」

考えても分からないから、今は深く気にしないでおくとしよう。

支度がすみ、いよいよみんなでお城に向かうことになった。

レダ達も今は大人しくしてくれてるから、このまま何もおきないで欲しい。


「ジーー」


「あうぅ」

レダが無言でコルナににらみを利かせ、コルナは大人しく縮こまった状態のまま移動する。


こりゃ大人の年になっても、二人が因縁の関係になるのは避けられそうにないなぁ。


「おいおいレダ……頼むから向こうで暴れないでくれよ?コルナもナルガス達をからかいすぎるな」


「「…はぁい」」

ジグルさんが念をおしてくれたお陰で、二人は渋々納得してくれたようだ。


とりあえず大丈夫だと、今は思いたい。


「そろそろ着くわみんな」

お母さんが声をかけてきたので、皆は少し緊張して歩きながら、お城の前に到着した。


目の前で城の扉が開いていく。

王様が出てくる瞬間を皆が黙って待っていると、少し着飾った程度の格好…もっと言うと、前世の一般男性が着るようなスーツっぽい黒服の上に、やや豪華に見える白いマント。

そして国王の証なのかとても立派なバッジを付けた国王様が現れた。


続いて、髪型がボンバーヘア……ではなくしっかりと整えられ、白いカッターシャツのような服に赤いネクタイと黒い長ズボンをはいているドルファが一緒に出てきた。


「みんなよく来てくれた……昨日あった子供達もようこそ!改めて自己紹介しよう、ワシがこの都市国家ゲラルドの国王、ドルガノフ・ヴァン・ゲラルドだ」


「そして僕はその息子…ドルファ・ヴァン・ゲラリュド!」


全員(あ、噛んだ)


「いだぁ~~!ひは(舌)がぁ‼︎」

みんなが必死に笑いをこらえ続けていると、国王様がやれやれと頭を左右に振っていた。


「ドルファ、これではせっかくの雰囲気が台無しではないか」


「ご、ごめんなひゃい父上」


「まあいい……形式の挨拶はこの辺にしてみんなも楽にしていてくれ

その方がワシも話しやすい」

俺達はお言葉に甘えて、体から力を抜いた。


「うむ……さて、ギルドからの書記で大方は理解したが学校を作って何を学ぶのだ?ジグルよ」


「はっ!実は私の隣にいるナルガスを含めた家族四人から、スキルや己の力量を知るための情報を見ることができるステータスといったものがこの世にあることを教わりました

なので国王様の判断の元国中にいる全ての民に正しく知ってもらった上で、今まで知らなかった事や新たな可能性を伝えたいのです」


「なるほど、それはとても素晴らしい事だ!

だが一つ不思議に思うことがある

何故今までルードスを結界で塞いでしまうほど一番猫族を嫌っていたはずのお前たちが、猫族であるその家族を信頼することができたのだ?」


「……おっしゃる通り、私達は無害を装って町に入り好き勝手に略奪や強姦、殺しをしてきた猫族達に対して強い憎しみしかございませんでした

ですが、この家族はこれまでの事実を知った上でヘル・ホーネットの襲来によって今は亡き者となられた長老様が患っていた病を、[ハチミツ]という甘い食べ物で直してくれたのです

私はこの家族に恩返しをしたい…」


「そうか……ジグルよ、良き猫族に出会えたな」

王様は優しく見守る目でジグルさんを見ていた。


「はい!」


「うむ…では次にワシから報告がある!前ギルド長の愚行を知った故、既にこの都市から追放しておいたのだ

今ごろ多くの犯罪者達が収容されている強制労働場で死ぬまで働かされていることだろう」

うわぁ…身から出た錆とは言うがなんとも哀れな事だな。


「よってここに新たなギルド長を任命する事になった!ではミアよ、こちらに来なさい」


…………


「む?ミア……おーいミアちゃん?どうしたのだ早く来なさい」


「こ、国王様!流石にこの格好で前に出るのはその……恥ずかし過ぎます!」

ん?なんだなんだ?


「大丈夫だ!どこも悪いところなど無いしよく似合ってるではないか……さあおいで」


「は、はいぃ…」

ミアさんは恥ずかしながら姿を現し、その格好を見た子供を含めた男性は皆目が釘付けとなった。


なんと!どこぞの国の女帝かと思えるほど露出度が高く、際どくボディラインを強調する印象の赤い服装だったのだ!


「うぅぅ……恥ずかしいよぉ~~!」


「「お兄ちゃん(あなた)~見ないで」」


「うぉ!」


「わぁ!」

二人とも目を塞がれてしまった。


「父上さすがにこれは…(チラッ)」


「ドルファ様っ‼︎さりげなくこっち見ないで下さい!」


「ブハッ⁉︎」

ミアさんが強烈なビンタをドルファに向けて打った瞬間、勢いよく吹き飛んでいった。


一同「つよっ!」

グダグタなやり取りがこれ以上続くのは流石にしんどいと判断し、国王様は話を戻す事にした。


「あーとにかくだ……今日から彼女がギルド長として、この都市の冒険者達と向き合う事となった

何か問題が起きたときは遠慮なく報告をしてやってくれ」

俺達は揃って頷く仕草をする。


「では早速お尋ねしたいのですがミアギルド長!

私達の町に建てたいと考えている学校について…」

そこからは大人同士の会話が続いてしまい、俺達子供は次第に退屈になってしまった。


「うーん、父上達が会話に集中し始めちゃったね

しょうがないからみんな一度僕の家で休憩していかない?」


子供達「さんせい!」

早速俺達はドルファの家に入ってみたんだが驚いた。

中は外とは違いきれいに整えられており余計なものは置かれていない為、スッキリした廊下が端から端まで続いている。


「へぇきれいな家だね!昨日はどこで実験してのか分からないほど、全く汚れた所が見当たらないのが不思議だな」


「ああ…まあ使用人が何人かで生活用のスキル・クリーンテッドを使ってたお陰だよ

一応僕もちょっとだけ使えるし!」


「えっ本当‼︎私見たい見たい!」


「私達も!」

おお?女の子にはこのスキル人気なのかな?


「うん良いよ!じゃああの靴についてた土をとるね……クリーンテッド」


なんと!優しい風が静かに巻き起こり、土を外へと運んで行った。


女子達「すごーい!」

俺ももちろん全員が、思わず拍手をしている。俺も取得してみようかな?


「えへへ、ありがとう!せっかくだから僕もステータスってのが見てみたいな

どうすれば見れるんだい?」


「そんなに難しい事はないよ

心の中でも口に出しても良いからステータスと念じてみて?」


「わ、分かった……ステータス」



ドルファ・ヴァン・ゲラルド


レベル1


HP150 MP200

攻撃力100 防御力100

器用50 素早さ100

スタミナ100


スキル

クリーンテッド(E) 発明(D)

ユニークアイデア(F)


称号

国王の息子 不器用

見習いの掃除屋 半人前の発明家



「発明と……ユニークアイデア?」

ドルファが口に出した言葉を聞いて、俺は一つ思い付いた。


「ドルファ、一つ頼みがあるんだけど良い?」


「えっ?どうしたのナルガス」


「試しに一度ギルドで使えるものを作って欲しいんだ!犯罪をした事があるやつかどうか分かる便利な道具を」


「うーん、確かにあればギルド長になったミアの為にもなるけれど僕だけではまた失敗しかしないかも…」


「水くせぇな、俺達も手伝ってやるよ!

ついでにモンスター倒すのも手伝ってくれ」


「ヴォルス!」


「私達と一緒に考えてみよ?」


「レダ……みんなありがとう!」

本当に良い子供達だなぁと、俺はこの光景を見ながら感じていた。


「おーいお前達ー!どこだ~?」

あっ、ジグルさんが呼んでる。話が終わったのかな?


「父上達の話も終わったみたいだね?そろそろ僕たちも戻ろっか」


「ああ」

俺達は一度、家の外に出て大人達の所に戻っていった。


「ドルファ達……家の中にみんなといたのか」


「はい父上」


「そうかそうか!君達もドルファと仲良くしてくれてありがとう……これからもよろしく頼むぞ」


子供達「はい!」


「おう、ナルガスにレダ喜べ!念願の学校建設を国王様とギルドが全面的に協力してくれる事になったぞ!」


「本当ジグルさん!良かったぁ」


「ジグルさん、俺達ドルファと一緒にギルドの役に建てる道具を作ろうかって話を城の中でしてたんだ

触るだけで悪者かそうでないか分かるものを作ろうかと思ってるんだけどどうかな?」


「へぇ便利そうじゃねぇか!それがありゃあギルドに来るやつで信用できる相手かどうかがすぐに分かるな」


「私からも是非お願いします!ドルファ様だけでは正直不安ですので」


「ミア……いくら本当の事だといっても僕だって流石に落ち込むよ?」

肩をがっくりと落として落ち込んでしまったドルファを見て、流石に言い過ぎたと思ったのかミアも慌てて励ます。


「あ、ごめんなさい!落ち込むとは思わず……ドルファ様、良い物を作ってくれることを期待させて頂きますね!」


「そう言えばミアさん、俺達のいるルードスで学校を作るのって何人くらいでできると思う?」


「さあ、私も初めての事ですからね?まずは現地に私とギルドでもお世話になっている大工さんと一緒に、直接ルードスの町に行ってみないとなんとも分かりません」


「ならばせっかくだしワシも行ってみたいものだ

ジグルからあらかじめ伝書を用いて何が起きていたのかは把握はしているつもりだ

ただ、自分の目でも見ておきたいのでな」


「ですが国王様、移動手段はいかがされるのですか?速い家畜モンスターはこの都市には一匹もおりませんし」


「ねぇ、レダとサラティにシエッタ」


「何?お兄ちゃん」

三人とも何事かと顔を俺の方に向けてきた。


「俺達が覚えたばかりの転移でみんなを連れていくのと、俺の空間操作でまとめて連れていく方のどっちが良いと思う?」


「えっ!それはまぁ……」


「気分が悪くなるのを考えるんだったら私は転移も良いかもだけど、四人でみんなを連れて飛ぶのは辛いかな」


「ウチもちょっとどころじゃないほど疲れそう」


「だよな?やっぱり何日かかけてでも守りながら進んだ方が良いか」

俺達が皆を安全につれていける方法を考えてると、ドルファが会話に入ってきた。


「何?ナルガス達どうかしたの?」


「ドルファ、実は…」

俺はさっきのやり取りで浮かんだ案を二つほど出してみた。


「へぇ二つともすごそうだね!

僕としては空間操作ってので一度運ばれてみたいなぁ」


「「「勇者だ⁉︎」」」

すごいなドルファ!


「ようは気分が悪くない方法があれば良いんだよね?ちょっと考えがあるんだ」

俺達は、ルードスに向かうための手段で悩んでいたが、ドルファの提案に耳を傾けていた。

これが彼にとって、初めてみんなの役に立つ道具作りの第一歩となる。


そして、いよいよ学校を作る計画がスタートすることになったのだ。

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