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なんでこのタイミングで…

さて、この蜂モンスター達の群れをどう切り抜けようか…もう一度顔だけを出してサーチしてみよう。

索敵した結果、数は軽くみて100匹と予想外に多かっただったので俺も驚きを隠せない。


「みんな、落ち着いて聞いてほしい。今この近くにおよそ100匹近くの蜂モンスターがうろついているんだ」


「100匹ですって⁉︎お父さんとお母さんは大丈夫なの?」


「……ああ、ここからだいぶ離れてはいるけどみんな無事のようだね」


「よ、良かったぁ〜」


「でも、このままじゃ私たちだけでなんとかしないといけないのよね」


「リオンの言うとおりだけど大丈夫、俺達ならきっと無事に切り抜けられるよ!レダ、エリオルとサラティはこいつらが相手でもやれそう?」


「十分行けるよお兄ちゃん!ひょっとしたら私たちより魔法が上手くなるかも」


「レダがそこまで褒めるんだからよっぽどなんだな

二人とも、初めて魔法の攻撃を使うことになるけど本当に大丈夫か?」


「こ、怖いけど僕も頑張るよ」


「私はなんか使うのが楽しみ!早くやろ‼︎」


「私も、この足と手があるかぎり諦めずに戦うわ!」


「おいらは、ビーと一緒にできることをするよー」

ルネーガとリオンもそれぞれの思いで決心を固めている。


「じゃあまずエリオルに頼みたいことがあるんだけど、この穴から外に眩しい光の魔法があったらそれをあげてみてくれないか?

その後はみんなで飛び出して、光に怯んだモンスター達を倒していこう!」


「「「「「はい!」」」」」


「よし、エリオルやってくれ!」


「分かった!闇夜を照らせ、[ライト]‼︎」

思惑通り蜂モンスター達が怯んだので、みんなが散開して攻撃を始めた。


「てやぁ!タタタタ‼︎」


「ビー、突き刺せ!」


「ウン!」


「ファイアアロー!」


「ライトニングレイン!、ヒールストーン!」


「ウインドガーデン!、ウォーターショット!」


「くらえ、サークルカッター![円風刃]」

なんかリオンの連続蹴りで蜂モンスターが蜂の巣になってるし、ルネーガがビーに指示を出したらビーは次々と周りの蜂に急所突きをしかけている。


サラティなんか炎の矢を使って多くの蜂を射ぬいてる上に、近くを飛んでる蜂達にも飛び火しちゃってるよ‼︎

エリオルは光属性による広範囲魔法攻撃を繰り出した後、回復用の石に見える物体を俺達の中心になるように置いた。

配置型の回復魔法なんてのがあるのか!


レダは風で周りの蜂達を一ヶ所に集めてから、水属性の攻撃で一網打尽にしていった。


俺は風の塊を回転させ続け、風のカッターを編み出す。

大きさはやや小さめだが自分の意思で思い通りに動かすことができるのだ。

よって、主にみんなが倒しきれなかった敵を一匹残らず駆逐してやった。


最後は、水魔法が使える俺とレダで森に広がりかけていた炎の鎮火作業を行う。


「…ふぅ、本当になんとかなったな!みんなもすごい技ばかりだな」


「「「「「…あんた(お兄ちゃん)には負けるよ」」」」」


「何故そこまで息ぴったりに言うの⁉︎」

ツッコミを入れる俺。生き残れた安心感からか、みんなと笑い合った。


これが仲間と一緒に戦うってことかな?


「それにしてもすごかったねみんな‼︎お兄ちゃんがとんでもないのはともかく、一緒に戦っててすごく安心できた!」

レダ、そんな俺を仲間はずれするみたいな言い方されちゃうと俺でもいじけちゃうよ?

そう考えてたら、涙が少し流れてしまう。


そっとレオンが落ち込んでる俺の背中をさすって慰めてくれた。優しい良い子だなぁ……


「…ありがとうレオン」


「どういたしまして」


「…むぅ!」

レダがちょっぴり不機嫌だ、理由は俺なわけなんだが。


「お兄ちゃん、レオンに触られておはなの下が伸びてる!」


「の、伸びてなんかないよ!」


「いや、伸びてる!」

あー参ったなぁ…こんなときってどうすれば良いのか、レダと会うまでぼっちだった俺には対処できないや。


などと考えていると、不毛なやり取りをする俺達の様子を見かねてサラティが口を挟む。


「はいはいレダちゃん、あんまり未来の旦那を困らせちゃダメでしょ?そんな調子じゃ大人になってからのサワリッコができなくなるわよ。フフッ」


「「「サワリッコ?」」」


「ブッ!」


「ふ、ふにゃぁ~~‼︎」


「あらぁ?お二人は何を考えて驚いてるのかなぁ」


「サ、サラティ‼︎」


「どうしたの?私は単純なスキンシップのつもりで言ったんだけど、それ以外にもある?」

くすくす笑いながらレダに尋ねてくるサラティ。


「な、何でもないもん!別にお父さんとお母さんみたいに毎日夜で触れあってるわけじゃないもん!」


「レダぁ~~⁉︎」

やめてレダ!そんな爆弾発言を子供達の前でしちゃダメだぁ~‼︎


「……ウフフ!ごめんごめん、ちょっとからかいすぎたかな?(チラッ)」


「⁉︎(この子、サワリッコの意味を知ってやがる‼︎)」


「……え、えっとぉおいら達にはさっぱり分からない話みたいだけど、とにかくもう大丈夫なのかい?」


「あ、ああ!もう大丈夫だよ?早くみんなと合流しよう!」


「そうね、もう敵はいなくなったんだし行きましょうか?」

レオンの一言のお陰で、俺達はまっすぐ町のみんながいる場所に戻る。


その道中、レダは心ここにあらずみたいな表情をしながら、リオンに手をひかれて前を歩いていた。

後ろを歩く俺にサラティがさりげなく近づいて耳元に小声で囁く。


「あんまりあの子以外の女の子に見とれすぎてちゃダメよ?」


「えっ⁉︎」

驚いてサラティの方を見ると、意地悪な顔をしてたのが嘘のように優しい顔になっていた。


もしかして場を和ませるためにわざと言ってたのか?

今は横顔だが、その笑顔をみてから目の前のレダを見るとちょうど振りかえってこちらのことを見ていた。


「どうしたの?レダ」

俺が自然な笑顔で問いかけたら、「な、何でもないもん!」とあわてて前を向いた。


俺はこっそり隣にいるサラティに聞こえる声で、「ありがとう…」とお礼を言うと心なしか嬉しそうに早歩きになっていった。


女心って、難しいんだな……


だいぶ歩いていくと、町のみんなの姿が見えてきた。

するとレダや俺を含めたみんなが声をあげながら親たちのいる所に走っていく。


「ナルガス!」


「レダ‼︎」


「お父さん!」


「お母さん!」


「本当にお前らが無事で良かった……全く心配したぞ!」


「えへへ、心配かけてごめんなさい」


「お母さん、みんなすごいんだよ!蜂モンスターに簡単に勝てるほど強いの‼︎」


「「なっ⁉︎」」

大人と周りにいる他の子達も驚愕の話を聞いて、みんな固まっていた。


「あと、ルネーガも見事にテイマーとしてモンスターの仲間を連れてきたのよ」

サラティがここでルネーガを手招きして呼び寄せる。


「みんな、おいらの友達だから倒さないでよ?こっちにおいで、ビー」


「ウン!」

そしてみんなは、ルネーガが連れているブラックビーを見て驚きすぎて何も言えなくなってしまった。


まあ、当然の反応なのかも知れないけど。


「な、何で蜂モンスターの中で強いとされているブラックビーがルネーガにここまで寄り添っているんだ?テイマーだからなのか?」

ジグルさんが今さらっと最強蜂モンスターみたいな事を言ってたのは俺もびっくりだけど、確かにテイマーだからってできるものなのか確かなことは分からない。


でも一つだけ、はっきり分かることがある。それは……


「それはテイマーだからじゃないと思うよ?ジグルさん。

ルネーガとビーがどんな出会いをしたかは分からないけど、仲の良い友達になれたからできたんだと思う」


「フフフ!そうだな…ルネーガは前からいつもふらっとどこかに行くときが何度もあったが、このブラックビーとも会っていたって事なんだな」


「うん!おいらビー以外にもクリスタルウルフとも遊んでたんだよ」


「えっ!ルネーガあんたそんな危なっかしいモンスターとも仲良くなってたの⁉︎」

よく分からないが恐らく上級モンスターなんだろうなと思い、俺も焦ってしまう。


「あははは、何度か会ってみると結構なつくよ」


「それはあんただけだから!」

サラティのツッコミに思わずみんなが笑い出す。


「ははは…ところでお父さん、町にいるモンスターを操っているらしい男はまだ町のなかにいるみたいだよ?

周りにいた蜂モンスターはもういないけど、どうする?突入する?」


「そうだな……そいつが悪知恵を働かせているタイプなら、いきなり大人数で行くと逆に危険に陥るかも知れない。」


「ウム、ならば俺が行こう…奴との因縁を晴らす絶好の機会だ!」


「おいおいギウルさんよ、頭に血が上りすぎだ!許せない気持ちはよく分かるが、相手の意表をつく方法とかがないと多分太刀打ちできねぇぞ?」

ジグルさんの言ってることも本当だ。

相手は目的のためなら手段を選ばないタイプみたいだし、本当に奇襲するなら少人数の方が良い。


「相手のビックリすることをしちゃえば良いんだよね?」

俺は一つの案を思い付いて声をかけてみた。


「ん?なんだナルガス、何か思い付いたのか?」


「うん!ジグルさんとギウルさん、あと、リオンとヴォルスとエリオルで相手がいる長老様の家にすぐ行ける方法があるんだけど」


「おっ!ナルガス、いよいよ俺の出番か」


「うん、でもまずは大人に混じって戦ってほしいんだ

剣に関してはジグルさん達の方が得意だから」


「よっしゃ!ジグルのアニキにギウルさんよろしくお願いするっす!」


「がはは!おうよ」


「ふっふっふ、なんとも元気な子だ」


「…お兄ちゃん、何でレダは一緒じゃないの?」

レダはまるで捨てられそうになる猫みたいに俺の体に密着し、上目遣いに懇願してきた。


「ごめんなレダ、俺とお前にしかできない事をこれからするためにこのチームに変えたんだ。」


「私とお兄ちゃんだけができること?」


「俺は空間操作で長老の家前のポインターにみんなを一気に移動させる…レダも空間操作はできるよね?」


「もしかして、昔お兄ちゃんがやってたように私がみんなをちっちゃくして運ぶの?」


「そうだ!多分だけどその時は少しピンチになってるかも知れないから、できるだけ早くついたらみんなと一緒に助けてくれ。そうすれば、多分相手は変な顔して驚いてるかもしれないぞ?」


「プッ!なにそれおもしろそう!」


「だろっ?だから頼むよ」


「うん、分かった!すぐに追い付くからね?」


「ああ‼︎」

空間操作による転移、一度はやっておきたかったから今回の作戦に使っていこう。


「よし、じゃあジグルさんにギウルさん、リオン、ヴォルス、エリオルは俺の近くに来て!今からひとっとびしちゃうから!」


「「「「「??」」」」」

みんなはわけが分かってないみたいだけど、悠長に説明するのも面倒だし一度見てもらう。

そのあと、みんながあっけにとられて動かなかったらって不安は少しあるけれどね。


「レダも準備したかな?」


「オッケーだよ~」


「じゃあ、行くよ‼︎」

パチン!っと指を鳴らすと同時に俺らのパーティはその場から姿を消えた。



レダはそれを見届けてから、空間操作で圧縮していく。


「懐かしいわねぇ、ナルガスがしてた事を思い出せるわ…(遠い目)」


「ははは…本当に懐かしいなぁ(遠い目)」

ナルガスの父と母はすでに体験済みであるがゆえに、いろいろと諦めている様子であった。


「えっとレダ、私たちは中でどうすれば良いの?」


「ん~…思いっきり走って行くからいっぱい振り回す事になりそうかな。みんなはしっかりしゃがんでてね、少し気持ち悪くなるかもだけど!」


「ど、どういうこ…とおおぉぉ⁉︎」

レダはサラティが言い切る前に、ロケットダッシュを開始した。


「私がお兄ちゃんと同じことをする日が来るなんて思わなかったな♪」


一同「うわああああぁぁ‼︎」


「ウフフフフフ…………(死んだ目)」


「ハハハハハハ…………(死んだ目)」

両親とも既に夢の世界に入っていた。


レダという名の最恐(さいきょう)ジェットコースターが今、始動する。



所変わって長老家の前にうろついている今事件の首謀者であるグルーソは、ヘル・ホーネットの全滅という非常事態に慌てふためいていた。


「なんだ…どういうことだ⁉︎あの蜂どもは一般レベルの冒険者程度では倒せない相手のはず!どこの上級冒険者の仕業だクソッ!」

実際倒したのは、まだ冒険者になってもいない子供達も含まれていることを彼は知るよしもない。



「それは、俺たちがやったんだよ」

無事に転移が完了し、首謀者のグルーソの目の前に俺達は姿を現した。


「おわあぁ⁉︎ど、どこから…」


「グルーソぉぉ⁉︎」

バキッ‼︎


「ごふぁ‼︎」

ギウルさんの鉄拳がグルーソの顔面に直撃し、勢いよく地面に倒れこんだ!


「おのれ竜族の恥さらしが!ここが年貢の納め時だ‼︎」


「ぎ、ギウル⁉︎」


「よぉ、てめぇがうちの町を荒らした張本人かぁ‼︎しっかり落とし前つけてやるよ…」


「お前は犬族のリーダーか!蜂モンスター1匹に怯えていたやつの癖し…かはっ!」

ドスンッ!と重たい音が聞こえた方向を見ると、ジグルさんが至近距離から強烈なパンチを繰り出していた。


「うはぁ、ジグルのアニキやべぇ…」

ヴォルスもビビるほどの威圧感をジグルさんは放っていたが、グルーソは何故か不敵な笑みを浮かべ始めていた。これは何かする気だな…


「はは、ここに来たのがお前たちだけなら俺は十分逃げることができる…」


「ほう、じゃあナルガスこいつを閉じ込めてくれるか?」


「分かった!」

空間操作であいつを……ん?何故だ、スキルが使えないぞ?


「どうしたんだ?ナルガス」


「ジグルさんおかしいよ…スキルがぜんぜん使えない‼︎」


「「なっ‼︎」」


「はっはぁ!やはりスキル持ちがいたか。残念ながらここは俺の考案した、魔法やスキルを無効にする結界を張ってあるんだよ!

本来は外からは決して入れないんだが、お前らが入ってきたのは少し予定外だった……が、やることは一切変わらないぞ?何せここを魔王召喚の為に使うのだからな‼︎

幸いなことにお前たち以外にもこの町に残っている連中もいるだろうから、せめて生け贄にでもなってもらう!」


「グルーソ、本当はお前も今ここから抜け出すことができないのではないのか!犠牲が必要と言うことは、呼び出す者の魂も差し出さねばならぬはず」


「くっく、そうとは限らんさ?何故なら…」

グルーソは自分の懐からキューブのような道具を取り出した瞬間、一瞬で姿が消えた!


(フハハハハ!バカめ、俺がここでくたばるわけがないだろう?先に死ぬのはお前らだ!)

姿は見えないが、グルーソの声だけがこの一帯に響き渡る!


「ッ!…ヤロウ、なめやがって‼︎」


(さあ出でよ!魔王とも呼ばれ、恐れられていた鬼猫よ!この町に残る連中を糧にするためよみがえれ‼︎ハーハハハハハ‼︎)

地震が地面下から縦に揺れているのがはっきりと伝わって来ると同時に、禍々しい気配がどんどん近づいて来た!


「オノレェ、ドウブツドモガァ⁉︎」

下から邪悪な気配とともに、恐ろしく低い声が響き渡ってくる!


「マズイ‼︎みんな町に残ってる人達を呼んで東の入り口付近まで離れろ!」

ジグルさんの指示通りに俺達は動いて、残っている村人も合わせた全員が入り口の所に集まる。

それと同時に町の広場あたりの地面が大きく割れ始めた。


直後、下からゆっくりと象の10倍くらい大きい猫の化け物が姿を現した為、俺達はあまりの迫力に言葉を失ってしまう……


「こんなことが起こって良いのか?…いや、良いわけがない‼︎」


「お、おに猫様だぁ~~‼︎⁉︎」


「いやーーーー⁉︎」

町民は皆絶望に染まった顔になっていく。

俺だって叫びたい!スキルや魔法も無効化されていては、エリオルの回復魔法も使用できない。


せめてこの邪魔な結界が消えてくれたら、みんなを逃がすことくらいはできるのに‼︎


「キサマラ、ゼンインコロス‼︎」

ええい、くそ!こうなりゃヤケだ!


「待ておに猫‼︎」


「…ンヌゥ」

コココココ、コワイ!死ぬ、これマジで死ぬ⁉︎でもみんなは逃がさないと!


クソッ!死んだら後でとことん神様の所で愚痴ってやる‼︎


「お。お前は封印解かれた今でもまだ、人間と変わらない事をしているこの世界の種族がそんなに憎いのか!」


「ニンゲン……コノセカイ?オマエ、ドウブツドモデハナイノカ?」


「俺は…元人間だ!こことは違う世界にある地球の、日本と呼ばれていた地から転生して来た!」


「オオ、オオ‼︎ニホン、ワレノフルサト‼︎」


「…あんたも[日本人]だったのか」


「ワレ、クニニモドリタイ!」


「転生しても必ず日本に帰ることができる保証はないぞ?神様に何とかしてもらう以外はどうすることもできない」


「カミヨ!ワレヲナゼコノチニシバッタノダ!」

ドゴン‼︎ 


「フギッ‼︎」

おに猫は背中を丸め大地に腰を下ろしている状態で、苛立ち紛れに片腕を思いっきり叩きつける。

気のせいか誰かの声が響いた気もしたが、今となってはそれどころではない。


おに猫は今にも暴れだしそうだ!

ん?気のせいかあのスキルを無効にする結界が消えていってるぞ?グルーソの魔法が切れたのだろうか。


「お兄ちゃんー‼︎みんなー!」


「レダ!」

レダの手にある圧縮空間を解除したら、みんながのびた状態で姿を現した。


まあ、そりゃそうなるよな?


「ねぇお兄ちゃん…あのとってもでかい猫族は何かな?」


「あーえっとぉ……伝説に出てたおに猫様だよ」


「えええええーー⁉︎……きゅ」

レダは気絶した。


「おおぉい、レダぁー‼︎戻ってこーい!」


「アハハウフフエヘヘヘヘ…」

き、恐怖のあまり壊れた⁉︎


「オイ、ワッパ」


「お、俺か?あいにくどうしたらあんたの解決方法を出せば良いか俺にも分からないぞ?」


「ヌゥーオォーーー‼︎カエラセロー⁉︎」


「って、頼むから暴れないでくれーーー‼︎」

おいおい、おに猫様のイメージがどんどん下がってきちまったじゃないか!これじゃただの駄々っ子だよ……


ここは場の空気と化しているみんなに正気に戻ってもらって、わかる範囲で説明していこう。

どうにかおに猫を納得させる答えを見つけることができる方針に変更していくしかない。


とりあえず、この場を借りて神様に一言だけ言っとく。


「神様‼︎俺の意志とは関係なしにおに猫が復活したんじゃねーか!どうしてくれるんだコンチクショー‼︎」



 神 (ス、スマン!ナルガス……)

南の国から来た竜族商人のグルーソがこのルードスに来た本当の目的…それはなんと、古の時代に全種族から魔王とも恐れられる存在となった、あることがきっかけで巨大な猫族・鬼猫化した者を呼び起こす為だった!

ここ、ルードスがあったところの下で長い年月の間封印されていたらしき鬼猫は現代で目覚め、怒りのままに雄叫びをあげ続ける。


だが怖い思いでありながらここにいるみんなを守りたいと考えて声をかけたナルガスの話に耳を傾けた鬼猫は、自身と同じ日本人という単語を聞き日本と呼ばれていた地に戻りたいと訴え、地響きが起きるほどの大きな地団駄をしばらく踏んでいるのであった……


んーと、この話の急な方向転換は人からはどんなふうにうつっているのかあまり分かりませんが、とにかくボスではないので倒す事はありません!とだけ言っておきます…

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