第十五話 入学試験
ミスってたので修正しました。
本当に申し訳ありません。
王都に到着した次の日。
「よし、準備完了だな」
今日は入試当日。
なのでいつも以上に身だしなみを気を付けて宿の部屋を出る。
「入試頑張んな!」
宿を出る時、ここのおばちゃんからそう言われたので会釈して、学園に向かって歩く。
王都の街は店などが多く、非常ににぎわっている。
辺りを見回しながら歩いていると、路地裏で数人の男に囲まれている2人の少女と目が合った。
(助けて)
そう訴えかけられているような気がしたので、俺はまず少女の周りに結界を張り、それから男たちに声をかける。
「おい、そこで何やってんだ?」
「なんか文句あんのか?ってガキ帰ってろ」
敵意剥き出しで対応されたので、こっちも戦闘を視野に入れるか。
「そいつらが嫌がってるぞ、やめてやれ」
「ガキが、うるせえんだ、よ!」
そう言って殴りかかってきたので、俺は体を捻って躱し、そのまま腹に軽くパンチを入れる。
他の男たちも攻撃してきたので、しっかり避けて一撃で気絶させる。
「ラースト」
ドサッ
最後の一人が倒れた。
「あ、ありがとうございます!」
少女から声を掛けられた。
「ん?ああ、気にすんな。お前らも魔法学校受けんのか?」
「そうよ、私は主席筆頭候補よ?」
もう一人の少女が答えた。
「主席筆頭候補なら戦闘もあんな暴漢に後れを取りそうにないと思うんだが」
実技の戦闘も魔法もあるし、あんな状況になるとは思わないんだけどな。
「あっ、そっそれは」
多分、模擬戦しかやってないからこういうことになれてなくて何もできなかったのだろう。
でも、そうとは言いたくない、的な?
「あの、さっきお前らもって言ってましたよね?あなたも受けるんですか?」
あ、そこ気づいたか。
別にいいんだが。
「ああ。俺も受けるぞ」
「じゃあその、一緒に行きませんか?」
ん?まあいいか。
別に問題ないだろう。
「分かった。そうだな、自己紹介でもしとくか。俺はハヤテだ」
「えっと、私はリリーです。よろしくお願いします」
「ミリアよ」
「リリーとミリアな。よし、じゃあ行くか」
さっそく友達ができた。
これで友達作らないととか考えなくてよかったな。
そんなことを考えながら、俺達は魔法学校に向けて歩き出した。
魔法学校についた俺達は受付を済ませ、入試の会場に来ていた。
最初は筆記試験だ。
「うぅ、緊張しますぅ」
「ハヤテは知らないけど私たちは主席候補なんだから全く問題ないわよ」
2人がそんな会話をしている。
まあ、俺も大丈夫だろう。
「じゃあ、頑張ろうな」
そう言って自分の席に着いた。
「筆記試験、開始!」
その声と共に受験生はペンを持ち、問題を解き始めた。
俺も解くか。
そう思い、問題を開く。
まず最初、読み書きの問題。
これは簡単だったので、すぐに解き終わった。
次に計算の問題。
小学校レベルの簡単な足し算、引き算、掛け算、割り算なのでこれもすぐに解き終わった。
次、地理。
これも母のユーリアに教わった内容のみ。
歴史。
地理と同じく、母に教わった物のみ。
戦闘知識。
こちらは、魔物の性質や剣術などについてだった。
簡単な問題だけだったのでかなり早く終わった。
次の魔法知識は他と比べて難易度が明らかに違う物があったが、問題なく終わった。
...あれ?こんな簡単でいいのか?
これで全部だよな?
まあ、いいか。
結局俺は、余った時間を持て余すのであった。
「筆記どうだった?」
筆記試験が終わり、戦闘試験の会場に移動する際中、ミリアそんなことを聞かれた。
「私は、一応一つ以外全部入りましたけど合ってるか心配です」
その一つはおそらく魔法知識の問題だろう。
「俺は全部埋まったぞ」
此処で嘘ついてもどうせ後でばれるだろうから正直に言う。
「お、訓練場着いたぞ」
戦闘試験の会場である訓練場に到着した。
中には、試験官と思われる木剣を持った男性が数人と、大勢の受験生がいた。
着いてからしばらくすると、試験官のうち一人がしゃべりだした。
「今から戦闘試験を開始する!名前を呼ばれたら試験官と模擬戦をすること!魔法の使用も許可されている。皆頑張ってくれ」
そう言うと試験官達が名前を呼び始め、試験が始まった。
「次の方、リリーさんですね」
しばらくすると、リリーが呼ばれた。
「行ってきます」
「頑張ってねー」
「頑張ってこーい」
一言言って試験官の方に向かっていくリリーに声をかけて送り出す。
そして、リリーの戦闘試験が始まった。
リリーは頑張って入るのだが、試験官はリリーよりも強いらしく、徐々に押されてきている。
しばらくすると、リリーは負けてしまった。
「負けちゃいました...」
帰ってきたリリーは、残念そうにそんなことを言った。
「あれだけ長い時間戦えれば満点じゃない?」
あれ?そうなんだ。
勝てない前提なんだね。
それからまたしばらくすると、今度はミリアが呼ばれた。
ミリアは試験官相手に善戦していた。
しかし、長期戦に持ち込まれてスタミナ負けしてしまったようだ。
「うーん、ダメかー」
「惜しかったですよ」
「結構善戦してたと思うぞ」
だがこれでも勝てないのか。
本当に負け前提みたいだな。
「次!ハヤテってやつ来い!」
筋肉ムキムキの強そうな試験官に呼ばれた。
「ハヤテ、あの試験官はこの中で一番強いから相当頑張らないときついわよ」
「ハヤテくん、頑張ってください!」
「ああ。まあぶっ潰してくるか」
そう言って俺は試験官の前に行く。
「よしじゃあ行くぞ」
そう言って試験官が向かってきたので、俺も剣を構えて打ち合う。
強いやつらしいので全力で行くか。
そう思ったので剣神術Sの力を使う。
すると、一瞬で決まった。
「僕の勝ちですね」
「な、なんだと!?完敗だ。お前やべーな。あ、戻っていいぞ」
そう言われたので席に戻る。
「何今の!?何したの?」
「あの試験官に勝っちゃうなんてすごいです!」
ただ剣神術で剣振るだけだから簡単って思ったけど剣神術って子供が持つようなものじゃない。
それを持ってるってだけで凄い...のかな?
まあそんな感じで、入学試験は魔法試験を残すのみとなった。




