近況報告59
おひさです、キバごんです。
開幕すぐにすみません、先週改稿をすることができませんでした。 やっぱり宣言したらあれですね、無理ですね、ちゃんとすることができません。 これは人間の核にしみつく社会性皆無にする、いわば呪いのような、カビみたいなものなんです。 こんなんで社会に出ることはできるのでしょうか。 無理だと答えた僕には100満点をさし上げたいと思います。
でも今週中にはあげたいんです。 なんせ、来週から10月の最後までくっそ忙しくなるのですから。 今週あげて、10月の目標を完了したいんです。
途中まで書いて、「やっぱなんか面白くないなぁ」と感じて書き直す、というのをループでしてしまうのですが、もうそろそろ完成させたいのです。
さぁ、そんな中でもしっかりイラストだけは描きあげてくるキバごん氏! あれ? 彼はなにをしにこのサイトへ?
そんなイラストが、こちらです。
前回のイラストと似ていますね。 そうです、あれとこのイラストは世界線が一緒なのです。
簡単にこの種族の設定やら成長の過程などを考えてみました。
まず、彼らは、自然を操り、自然を豊かに増やすことのできる極小の星を作り上げ、世界の緑を守ることを目的とする力を持ちます。 それによってマシンなどの近代化にともない失う自然を増やそうとしているのですね。 この設定のかけらは、前回にも言ったような気がします。
そして、一人前に近づけば近づくほど、頭に生えているつぼみが開いていきます。
彼らはあまり背が伸びないという特徴もあります。 生活が不便そうだな、と他種族から思われる彼らですが、そんなことはありません。 家はこじんまりしていて、高くても根っこが伸びて足場となってくれますし、遠出するときも青葉が集まり、葉っぱ型の空飛ぶ絨毯で移動します。
寿命は、人間よりも少し長いくらいです。
そんな感じなのですね。 考えられてるのはこれくらいです。
それで、描いた2人の立場、なのですが......。
まず、前回の子。
彼女ですね。 彼女は自然を操り、岩と土をこねくりあわせ、植物が育ちやすい星を作っています。 実力としてはなかなかのもので、もう少しすればつぼみは開き、ピンクのきれいな花が咲くでしょう。
しかし今回描いた子は、すこしだけひねくれものです。 挑戦者と言うべきものなんでしょうか。 彼女は自然だけではなく、混ぜたらあまり環境にはよろしくないガソリンを混ぜています。
彼女は近代化する外の世界に対する興味がすさまじく、しかし自分の使命もまっとうしたいと考えています。 なら、自然と科学が共存できる星を作り、それをうまいことこの大地にも利用できないかとしているのです。
そんな彼女に周りの自然たちも協力しているのですが、木は枯れてしまい、なかなかうまくいかないようで......。
まだまだ、黄色いつぼみが花開くのは遠そうです。
という1つのお話。 よーく見れば、彼女が作る星の下に、1枚目の子の下半身が見えるんですね。
あらま、1枚目の子のうしろは崖になっていたんですね。
これらのイラストに名前をつけようとしていてですね。 名付けるとしたらですね、1枚目は「一人前行進者」。 2枚目は「未熟挑戦者」にしようかなぁ、と。
あと、このイラストから学んだ点として、「崖の描き方」と「黒の重要さ」ですね。 これのスキルを上げていきたいです。
あかん、最近イラストにお熱や。 気分を小説に戻さないといけませぬね。
てなわけで、改稿文チョイ見せです。
*
ベリアルは、海斗を逆さ吊りにさせた糸をつかみ揺らした。 アンドロイドは、「ワカリマシタ」と、シューという音をたてながら店に戻っていった。
それからすぐに、海斗はアイナの剣によって切り放たれ、自由に身になった。 それでも続く、数多の視線に耐えられずに、肩をすくめてなにも言わなくなった。 忠告を無視した結果の恥が、身体中を駆け巡っていることが、容易に想像できた。 ベリアルは、ほんとうにめんどくさかったが、バルも足を運んでくれた故に無下にはできず、海斗たちを最上階の3階にあがらせ、布団をはさませていないこたつ机を囲ませ、茶を置いた。
そのあとベリアルはあぐらをかき、誰よりも早く茶を飲んだ。
彼女の、複雑そうな顔を見て、バルは口をあけた。
「まぁ確かに、魔王様の行動に文句があるのはわかりますが、思いもわかります。 目的だけ言って、理由を言わないのは、やはりこちらとしては気になります」
バルはそう言って、コップに手をかけたが、良い終わっても飲もうとはせず、ベリアルを見つめたままだった。
その視線をチラチラと見て、無言でいずらくなったのか、ベリアルはしょうがなしと、言葉を紡いだ。
「……連日報道される爆発事件。 ありゃあ私の知り合いが犯人なんだよ」
海斗たちの目は僅かながらに膨らんだが、ベリアルは気にしない様子で、頬杖をついて、コップに視線を落としていた。
「エンジニアの巨匠と呼ばれたジジイがいてね。 名は、ラカリ。 姫さんやアイナは知ってるだろう。 そいつはテレビとか電子レンジとかの、日常的に使われる機器を作るのがとにかくうまかった。 私もいつか追い抜いてやろうってー目標にもしてた」
そう言い終わると同時に、眉間にしわを刻んで、さらについだ。
「でも……あいつは晩年、トチ狂ったように、機械に命を吹き込み始めた。 人工知能を使った機器を作り始めたんだ」
バルとアイナの目の奥に、疑問の色がともった。 海斗は事情を知らぬ故に、興味なさげに一応聞いてはいたが、彼の名を知る2人は一気に興味を抱いた。
爪が汚れていないかを確認し始めた海斗を一瞥して、ベリアルはまた言葉を紡いだ。
「しかも、人の害をなす方向に作っていった。 それからくらいかな、テレビとかに加えて、ペットロボットの作成にも力を注ぎ始めたのは。 前々から作ってたんだけどね。 そいつは飛ぶように売れた。 人工知能で、主人の言葉を覚えたり、外に連れ出せるように頑丈に作ってあったりと、とにかく超手軽にペットが飼えるって流行したもんさ。
でも晩年、一定の条件を満たせば爆発したり、炎上したり……言わば兵器としての役目を、そいつらに与え始めた。 当然、そいつらは電気屋に並べられてたからね、いっときニュースで騒がれたこともあった」
バルたちは、その事件を覚えていた。 中央街の大型家電量販店で、店で一番大きな薄型テレビが次々と火をふき、爆発した。 一番近くの窓でも相当歩くのに、そこからもうもうと黒煙がふきあがっている映像が、当時ニュース番組で流れていた。 死者は十五人にものぼった。 確かに、そのテレビの製作者はラカリだった。
「なにかやりたいことがあったんだろうけどね、多分、その道半ばにして死んだんだろう、それからは目立った事件は起こらなかった。 だが最近、妙な動きをする機械を見てね……硬い素材でできてるのに小さく身体をくねらせながら、路地を進むテレビだった。 向かってる先にゃあ小さな電気屋があったことに気づいてね。 観察したら、左下に、アイツのマークである、不安定に重ねられた3本のネジがあった」
目的見たさに最後まで手ェ出さずにいたら、電気屋の前で爆発したんだけどね。 そう言って、ベリアルはほくそ笑んだ。
バルの閉じた口の奥から、「うー……」という、疑問混ざりの理解の声が漏れた。 ベリアルの言う通り、目的が見えなかった。 そんなことをするまっとうな理由を見つけることができずに、代わりに、ただの狂人になりさがったという、どうしようもなく陳腐な答えが脳裏をかする。
その少ない材料でなんとかしようと、バルとシウニーは考えてみるが、そんなのもめんどくさいと思った海斗は、言葉がとぎれたのを良いことに、「目的ねェ……」と漏らしながら、ひらけた窓に寄り、外を見た。
「そんなもんわかんねェけどよ」
海斗は見下ろした通りの、すぐ向こう側にある店の前に目をやった。 そこには、飲食店があって、その周りを半円状に囲む人だかりがあった。 彼はそこに指をさした。
「その機械って、あれ?」
なにげなしに、ベリアルは海斗の横に立って、さされた場所を見ると、確かに、自分が見た、真っ赤で小さな薄型テレビが、距離をとって興味深そうに見る野次馬に囲まれていた。
あー……確かにあれと同じだなー。
*
いかがでしたでしょうか。 まぁ、こんなチョイ見せで感想求める方がどうかしてますが、いかがでしょう。
なんかイラストよりも上達の速度が遅い気がしますね。 4年も続けてるのにこれなんですよ、どうしましょう。
イラストはもう小学生の時から続けているので、ある程度上達は早いような気がします。 それでもまだまだなワケですが。
あ、あかん、もう小説について触れることがなくなってきた。 イラストは設定について語れますが、小説は物語なので、続きを話すこともできません......どうすればええんや。 絶対読者さんには、「あ、こいつ小説あきたな」って思われる内容やないけ。
......マジでなんとかせなあかん!!!!!!!!!!