近況報告42
また新しい一週間が始まったよ、はえーんだよキバごんです。
もう始めに言っておきます。 少なくとも今月の22日までは投稿できないです。
22日には僕にとって大事なことがあるんで、そこまでは勉強しなくちゃいけないので、友人たちにも冷ややかな目で見られるんでね。 ほんと申し訳ございません。
なので、次の投稿は早くても今月の最終日になるのではないかな、と思います。 早くても......早くても、はい、早くても、ですね。
とにかくその勉強をしながらいっぱいいっぱい小説書きました。 その一部をご覧ください。
......なんか久しぶりですね、小説の一部見せ。
*
お行儀悪く、机に突っ伏しながら書類にサインをし続けている海斗を、机のそばの丸椅子に腰掛けるバルは本を読むのを中断して見つめていた。 めんどくさいとは言っていたが、ここまで態度に出るとは思わなかったのだ。
「やはり朝からのお勤めは厳しいものがありますか?」
海斗の体勢は変わらず、サインし終わった書類を上の方にやり、目の前に積まれた書類を一枚、わっと取った。
「厳しいなんてもんじゃねェよお前。 なんで休日の朝っぱらからこんなことやんなきゃいけねェんだよ。 なんで魔王がこんなに地味なんだよ」
バルはもう一度本に目を戻した。
「魔王ってもんはよォ……? なんかもっとまがまがしくて、他者に圧を押し付けて自己満足に浸るみたいなイキッた職業だろうが。 全世界をぶん取って半分を勇者に分け与えたいだろうが。 それなのにどうだ? 本来率先して働かないといけない臣下の寝息を聞きながらめんどくせェ仕事やってんだぜ。 『ハーレム』 とかいうタグつけてるクセにモテてねェんだぜー」
斜め後ろの海斗のベッドに、ベルフェが仰向けで眠っている。 自分のベッドよりもこのベッドの方が寝心地がいいと、よく寝に来るようになった。 海斗が寝覚めたら交代するように来るために、仕事中ずっと静かな寝息を聞くことになっていて呆れている。
頭を大雑把に掻く海斗をバルは横目で見て、しおりを挟んだ本を机の隅に置き、海斗の両肩を掴んで起こした。
「じゃあ私も手伝いますから。 半分づっこしましょうね」
少ししか進んでいない書類を半分に分けてまた丸椅子に腰掛けた。
「マジかやったー。 もう少し早めにそうしてくれればいいのにノロマかよありがとう」
「一言多いからモテないんじゃないですかね……」
バルが手伝ってくれるということで幾ばくかの余裕が生まれた海斗は、伸びをした。 バルも腕を回して、仕事に集中する雰囲気を共に作り上げた矢先に扉がノックされて、氷が溶け出すように雰囲気はあとかたもなく消え去った。
海斗はうつむいたまま視線だけを扉にやって、「なにー?」と声を投げつけた。
開けて入って来たのはアイナ。 ホッチキスでまとめた書類を手に持ち、そのまま海斗に渡そうとしたのだろうがバルに気づき一礼した後、静かな足取りで書類を海斗に手渡した。
海斗は表紙に書かれた「不審者目撃事例」という一文を読んで、しばらくの間かたまり、アイナを見上げた。
「……なにこれ。 こんなんあるの? 目撃されてんの?」
「あぁ。 夜、毎日ではないが見張りについている団員からの報告が続いている。 団員ではない、夜の散歩に出かけた奴からのもあったりするんだ」
海斗は十枚程度にまとめられたそれを、一、二ページ分をさらっと確認した。 見張りの途中に視線を感じるやら、屋根から屋根へと飛び移る人影を見たやら、アイナの言う通り、見やすくはしてくれているがかなりの数の報告が書かれていた。
バルも海斗の隣に寄り確認している様をアイナは見つめながら、続けた。
「先の戦いのこともあったからその影響でやって来ているのだろうと、一応は警戒していたが、そこまでは危険視していなかった……前の下着泥棒のような者であり、加えて特筆するような被害もなかったからな。 だから姫にも伝えていませんでした、本当に申し訳ありません」
アイナは小さく礼をした。
薄目にして丸椅子に戻ったバルは、足を組みつつ口を開いた。
「貴女は気苦労も多いですから、ほうれんそうが遅れることもあるでしょう。 大丈夫ですよ。 それにしても不審者ですか……私は心当たりはありませんが、魔王様はどうです?」
海斗は表紙に戻し、一文とにらめっこして、
「知らね。 だいたい、俺はここにいる時間もお前らより段違いに少ねェんだ。 しかも夜のことなんて……書類整理しながらんなもん分かんねェよ」
と言って机に置いた。
アイナは思いつめたようにその資料を見つめた。
「まぁそうだよな。 ということで、今日から不審者対策に見張りを増やすことにした。 ボランティアで募ってくれた者もいる。 海斗もそうだが……姫も十分お気をつけください。 では」
アイナが出て行ったあと、二人は目を合わせた。なんともさっきのような気楽な会話をしづらい空気を感じてしまい、せっせと書類整理をする手に拍車をかけた。
その間もずっと、穏やかなベルフェの寝息が続いていた。
その間に二人を行き来した言葉は、ふと手を止めてベルフェを振り返った海斗とそれを横目に見たバルの、
「こいつ夢遊病だったりする?」
「城内しか歩き回らないですよ」
というものだけだった。
*
はい、以上ですね。
なんだか前よりも下手になってないか? とも思ってしまっている現状。 とても読みにくいものになってしまっていないか心配です。 やはりなにごとにも勉強は必要なのですね。
いま必要な勉強も、小説やイラストの勉強もおこたらず、無駄な時間を作ることなくやっていきたいと強く感じています。
読みにくい、という感想がございましたら遠慮なく感想欄にぶち込んでください。 それも勉強するときの薪となりますので。
あと、最近は思いついた絵のネタはすぐ描くようにしているんです。 なので中々に溜まって来てるんですよ。 そのうちの一つ、見てくださいますか? 見にくいと思いますがこれです、どうぞ。
......。
この二人に限ってはこんな未来訪れなさそう。