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ゲスボ勇者はしゃべらない  作者: しょと
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プロローグ

思い付いたので勢いで書きました

俺の名は水下音々(みずもとねおん)男だ。平凡的な顔立ちに中肉中背で勉強運動共にまあまあと、とあることを除けば普通の中学三年生だ


しかし、そのとあることというのが問題だ。


突然だが、俺は放送部員である。それもこの自由ヶ空学園付属中学ただ一人の放送部員である


なので昼休みの給食時、ここ職員室隣の放送室で給食の紹介及び昼の連絡を放送するのは必然だ。ちなみここは完全防音である


『皆さんこんにちは給食の時間になりました。給食当番の人は手を洗いエプロンに着替え給食の準備をしましょうーーーーー』


『今日の給食は麦ご飯・夏野菜カレー・グリーンサラダ・牛乳ですーーーーー』


『次に保健委員会からの連絡です。夏に入り暑くなってきました。体を動かすときはこまめに水分補給をしましょう保健委員会からのお知らせでしたーーーーー』


今日はこれだけか。そう思って放送室を出る


「ゲホッゲホッ!?」「オエッ!?」「…ウプッ!?」


教室に戻る際前を通る職員室で何人か咽いていた。集団食中毒?お大事に…なわけないがな…


放送が終わり教室に戻ると大体それぞれ食べる準備ができてるか、食べ始めている頃だ。俺の分も誰かが準備してくれてるはず


教室に着いた。俺は扉に手を掛け開ける


すぐさま自分の机に目をやるが…いつもどおり給食は準備されていなかった。…いいもん。慣れてるし


それよりも

「ゲホッゲホッ!?」「オエッ!?」「…ウプッ!?」「ゲホッゲホッ!?」「オエッ!?」「…ウプッ!?」「ゲホッゲホッ!?」「オエッ!?」「…ウプッ!?」「ゲホッゲホッ!?」「オエッ!?」「…ウプッ!?」


クラスの大半が咽いていた。なんかループしてんな


そして

「クソがっ!何であいつが放送部なんてやってんだよ!」

「うえっ気持ち悪ぃ…」

「害悪だろマジで」

「何で誰も止めさせようとしねぇんだよ!毎回毎回!クソっ!」

「もうしゃべんなクソゴミ!」

「騒音は立派な公害だぜ!訴えるぞ!」

などなど


まだ教室の入り口に佇んでいる俺に浴びせられる罵声の嵐。いじりならまだいいがこれはいじめに近い


…てか担任どこだよ。これ止めろよ。まぁ慣れてはいるが


「あー、先生どこだ?」


そう入り口に一番近い席のヤツに聞くが


「黙れ!しゃべりかけんなゴミ声がっ!」

「先生なら会議あるからって早めに飯食ってたから、その時お前のゴミボイス聞いて咽いてトイレに駆け込んでったよ!」


世間には「音の出るゴミ」ミなんて呼称される奴もいるようだが俺の場合「出した音がゴミ」らしい


所謂ゲスボである。しかも聞いた人に嗚咽が走るくらい重症である


溜め息を吐きつつ黙って自分の給食の準備をする


既に食べ始めている奴もいるし、まだ涙目でぶつぶつ言ってる奴もいる。何人かが水道にうがいをしにいって今戻ってきた


俺も食べ始めようとして手を合わせた。カレーは好物だ


その時…教室の床に光の線で幾何学模様が走りその光が白で教室を埋め尽くした



読んでいただいてありがとうございます

不定期連載で連載頻度は低いと思います


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