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母とルンバと私  作者: 佐藤ませーろ


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あともう少し

 母の見舞いに行った。

 いつものように眠っていた。


「母さん、母さん」

 体を揺すって母を起こした。


「今日も来てくれたの。ありがとうね」

 目を開け、私を見た。


「退院だけど、もう少し先になりそうだよ」

「どこも痛くないのに。もう家に帰りたい」

「たぶん、あともう少しだから」


 ふと母の腕を見ると、点滴の針がなかった。


「ちょっと、外の景色を見に行こうよ」

 母を車椅子に乗せ、デイルームに向かった。


「迷惑ばかりかけるわね」

「あともう少しだよ」


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