表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ラブドリーム  作者: 白いシロ
第一章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

20/20

バビロンの女主人

思惑だし揃えておこう的な回です。

 ただただ、満たされていた生き方をしていたわ。愛する者と愛し合って、相手がこちらを愛してこない場合はただ殺したわ。優秀なものには働き尽くさせた上で遊んで潰したわ。全ては私が満足することの世界のために。私は神なのだから。私の言ううことを聞かない、思い通りにいかないことは全てが他の奴らのせいよ。だから私が今、性に合わないようなことをしているのは、いつか満足するためなのよ。

 神々の争いにてすべての神の中の主神が決定した。主神候補だったもう一人の神は神々の世界から追放されて、配偶神も後に殺された。そうして主神の座についた彼によって世界は今まで通り運営されていたが、事件が起こってしまった。次々と神々が何者かに殺されていったのだ。主神は自分たちが生き残るための道を模索した。私はそのための道の一つとして兵隊の育成を始めたわ。

 ただ私の目的は兵隊の育成でも生き残ることでもない。ただ満足することよ。主神などいざ知らず。戦いの神でもある私に叶わない道理はないわ。でもそれよりもやりたいことが出来た。せっかくの機会なのだから派手に遊んで仕事もして、新しい愛を見つけた上で、新しく私を愛させてやるのだわ。

 私は以前まで信仰されていた土地に来た。主神からは許可を得ているし、私を止められるような神々も基本帝には殺されている。私はこの粘土状の土壌を利用して実験都市を作ることにした。この土地に存在する魂も肉体の概念も全て回収した。その中には異常に大きな魂の塊も存在した。そしてその土地を私好みに改造した挙句、都市を作り上げた。そうして、兵隊育成都市型実験施設「テッラ・アルギロサ」が完成した。              

 その都市のなかでは人間の欲望という欲望は全て増長される。欲望なんてありはしない。私はこの与えられた役割と力をもって、復讐と新たな世界創造を同時に試みるのだ。

そしていつかは主神を殺し。気に入らないものを全部潰すわ。お母様もお父様も奴に消されて終わりはあありにも可哀そうだし、悔しいもの。

 幾度も幾度も実験を繰り返し、その上でやっとすべてが叶うかもしれない今回の実験。恐らくは最後の実験になる。私がもつ反神(アンチゴッド)の力でもって作り上げた最高傑作たちその力の粋を使い切ってやるのだわ。

「だから待っていなさい。マルドゥク。そしてもう少しだから待っていてね。ギル」

 そう言って赤いドレスを纏った妖艶な女性は金の盃に入った飲み物を飲み干す。フィリア家の屋敷の地下でベーレト・バビリの行き末を見守るために。そして愛する者の復活と、愛する者達のための復讐を企てながら。その復讐が誰かに利用されていると知らずに。彼女自身も誰かの復讐の対象になっていると知らずに。

 誰かに対して恨みを持つ。復讐を行うという行為は必ずと言っていいほどに自分自身に帰ってくる。ハンムラビ法典にある同害復讐法はある種それを断ち切るためにあった。しかし神々の世界に法や秩序など存在しない。言ってしまえば彼彼女らこそが法であり、秩序であるからだ。故に正義も悪もなく、それぞれが考えている正しさしか存在しない。人間であれば一定の基準がある。その基準があるにも関わらず乱れていくのもまた人間ではあるのだが。

 そして俺の今の生き方や在り方は果たしてどちらなのだろうか。人としての基準から見て正義を成そうとしているのか、神として自身の正しさを証明するための道を模索しているのか。考えても検討が付かないが恐らくは両者なのだろう。実際に自身の思想には影響が出ている。それは神の魂が共鳴させるものなのか。純粋にこの世界に定着している魂が感じさせる欲望なのか。それとも魂と共に存在している黒の因子と白の因子、もしくはその本体による影響なのだろうか。

「ま。なんにせよ俺は俺の仕事をするかあ。アルバのことも考えてやらないといけないし、もしかしたらあのわがまま放題のバカ妹の面倒も見る必要もあるしな。事情が事情とは言え兄弟増えすぎだろ。俺事態は一人っ子だったと言いうのに」

 そう言って路地裏に佇んでいた少年は煙草を吸う。そうしていたところ路地裏の暗がりから、黒い何かが噴き出してきた。その黒い何かは人型を模り始めその少年()()に近づく。

「そうか。仕込みの方は順調か。これなら案外うまいこといく可能性もあるのかな。いやでもまあバカ妹は腐っても神かあ。どうせ最後は戦うんだろうなあ。厄介、厄介。まあ、ただこれで始まるな」


 すべての準備と思惑は出そろった。一つは自身の夢を叶えるために。一つは愛を証明するために。一つは愛をもたらすために。第六世界が異聞領域「アエーシュマ・バビリ」がこれより真の意味で始まり、終わるのだ。白の因子と黒の因子の力によって。観測者たちよ。せいぜい楽しんでおけ。これからが楽しみだ。ここからが始まりだ。排泄された神々による復讐劇の最初の狼煙。ただの人間から始まった世界のほころびが今。秩序を壊し始めるのだ。

誰と誰がなんで何のために何したん。誰あの地の文。みたいな内容ですね。作者もそう思う。おじさんとしてはある程度ヒント出してきたのでいっぱい考察してねって感じです。よろしくお願いします。

それでは、また次の夢で。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ