071_問:男の子ってこんなのが好きなのよね?
答:違います。男女構わず絡繰満載なメカを嫌いな人はいません。
(おっとこれは強火な思想)
シーン:恰好良く活躍する小型無人戦車が観たい、み続けたい、堪能したい。雑魚を蹂躙し、大物に突貫し、人馬一体ならぬ人機一体となった連携技や、今週のビックリドッキリメカ的な何かや、それっぽいそれなりのそうとしか見えないそれはそうだろうと指摘せざるを得ないボタンをポチッとなとする場面を垂涎な面持ちで鑑賞したい、そんな趣味全開な場面です。
「今までで趣味に走った以外のお話ってあったのでしょうか?」なかなか鋭いことをのたまわく見た目は幼女、中身は色々と大人の女性の迷宮探索者にして武芸者、巨斧使いの斧野小町、20歳。
岩国迷宮内四層、この迷宮は基本荒野地形で、気候は外の砂漠地方に似ている。つまり、空気は乾燥しており、日中と夜間での寒暖差が激しい。昼間の気温はそこそこ高いけれども、殺してくるほどの日差しではない。
気の抜けるような呻き声やら叫び声やら冷やかしはしゃぎ嘲り無意味な踊りと歌というにはあまりにも原始的な唸り声な、小型人型迷宮怪異、遮蔽物は少ないもののある程度岩くれ下草灌木あり、なのでそれでその迷宮怪異からの視線を切って一方的に観察中な小町。
小型人型迷宮怪異、迷宮内で自然いやこの場合は不自然発生と表現するべきか、するどこの迷宮でもみられる普遍的な種類、毛むくじゃらで直立二足歩行、走行も無理なく行える、四肢の長さその比率は猿よりも人間より、小さな体に比べて若干大きな頭、目鼻口耳の位置とその比率も人寄り、ただ大きな頭に合わせてそれらも比例的に大きく。
身長は平均成人男性の半分くらい体重は当然8分の1、かと思いきや、迷宮怪異的な不思議仕様で若干密度が高いので、もう少し重くなる。
小さな角を一つから三つほどその大きな頭に生やしているので、名称は小鬼とか大頭鬼とか、ここ十数年で入ってきた西洋文化的にいうならばゴブリンとか、ビックヘッドとか呼ばれている怪異で、その小ささから脅威度は低く見積もられていることが多い。
しかし甘くみてはいけない。
この小鬼、迷宮の存在背景に影響を受けやすく、亜種が多数存在する、環境の変化、生存競争、適者生存法則に優れた、迷宮怪異である。
が、まあ、階層が進むごとに徐々に難易度が増していく迷宮において、初期層、浅層の怪異としては、脅威度が低いままであることは否定できない。
その小鬼、数は3。
音もなく小型戦車が十数歩の間合いを瞬時に消すように、小町の側、藪から飛び出て、動く。
何やら遊んでいたか会話をしていたか警戒はしていなかったのは確かな小鬼三匹の中央に飛び込み、ぐるりとその場で一回転、空気を切るだけの音が一つ。
何が起こっているのか、自分の身がどうなってしまったのか、全くわかっていない表情、そう、小鬼の顔には毛が少なく、人間と同じように、喜怒哀楽をそこから読み取ることができる、をした次の瞬間、固まった顔面のまま、首に線が入り、ずれて、小鬼の後ろに落ちる。
「単分子ワイヤの一線とか普通に怖すぎるのだけれども、何あれ、正面から暗殺してるようなもんじゃないというか、戦車の動きじゃないよね?ニンジャじゃんニンジャ!」呆れているのか驚いているのか怖がっているのか、よくわからなくなってきている小町。
対して、軽く機体をゆすって陽気に振る舞う無人小型戦車。
その驚きの性能披露は次回も続く。
「続くんだ」淫魔イチロー、若干、いやかなり、引きながら。




