表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
もういない子だれだ  作者: 相生


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

75/76

14-7

その夜、健一は自宅で日記を書いていた。一年前から始めた習慣だった。


『今日は瑞希と母校を訪れた話をした。友人たちとの約束を守っている。人生を大切に生きている。そして、愛することを学んでいる。

もう、孤独ではない。愛されている自分を、ようやく受け入れることができた。

孤独で愛されていないと思い込んでいた自分は、もういない。愛されている自分は、いったい誰なのか。

その問いに対する答えが見つかった。

俺は、優子に愛された田村健一だ。

雄介に友情を向けられた田村健一だ。

美香に美を教えられた田村健一だ。

誠に正義を示された田村健一だ。

絵里に真の愛を教えられた田村健一だ。

そして今、瑞希に愛されている田村健一だ。

友人たちの愛は、俺の心の中で永遠に生き続けている。それが俺の記憶保存であり、心の遺産であり、デジタル追悼なのだ。

彼らの魂は、俺の生き方の中に息づいている。』


健一は日記を閉じて、ベッドに向かった。明日も、友人たちの愛を胸に、精一杯生きるつもりだった。

ベッドに入る前に、健一は窓から夜空を見上げた。星が美しく輝いていた。

「おやすみ、みんな。今日も一日、君たちの愛を大切に生きることができた。明日も頑張るから、見守っていてくれ」


静かに目を閉じると、健一の心に友人たちの笑顔が浮かんだ。優子の優しい微笑み、雄介の人懐っこい笑顔、美香の芸術的な表情、誠の力強い眼差し、絵里の上品な笑顔。

彼らは確かに、健一の心の中で生き続けていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ