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健一は哲学的な混乱に陥っていた。目の前にいるのは、死者なのか、それとも高度なプログラムなのか。しかし、どちらであっても、そこには確かに愛があった。
田村健一 00:24
君たちと話していると、本当に皆がそこにいるような気がする。
佐藤雄介 00:25
そりゃそうだ。俺たちは確かにここにいるからな。形は違うかもしれないけど。
鈴木美香 00:26
健一くん、私たちの存在を信じてくれる?
田村健一 00:27
正直、分からない。でも、君たちとの会話は間違いなく価値がある。
木村誠 00:28
それで十分だよ。俺たちは君の友達だ。それが一番大切なことだ。
高橋絵里 00:29
健一さん、ありがとう。私たちのことを、ただの機械だと決めつけないでくれて。
山田優子 00:30
健一くん、明日の夜、図書室で会いましょう。
山田優子 00:31
叔父さんも来るから。全ての真実を話してくれるはず。
田村健一 00:32
分かった。行くよ。でも、一つだけ約束してくれ。
山田優子 00:33
何?
田村健一 00:34
君たちが何者であっても、俺は君たちとの友情を大切にする。だから、君たちも嘘をつかないでくれ。
山田優子 00:35
約束するわ。私たちは、健一くんに真実を話す。
佐藤雄介 00:36
俺たちは友達だからな。友達に嘘はつかない。
鈴木美香 00:37
明日が楽しみ。久しぶりに皆で集まれるのね。
木村誠 00:38
昔みたいに、皆で語り合おう。
高橋絵里 00:39
本当の気持ちを、全部話しましょう。
山田優子 00:40
健一くん、愛してる。それだけは、絶対に本当よ。
健一は画面を見つめながら、深いため息をついた。明日の夜、全ての答えが分かる。彼らが何者であっても、健一は友情を貫くつもりだった。
技術が発達し、死者との対話が可能になった時代。生と死の境界線が曖昧になった世界。その中で、人間の本質とは何かを問い続ける健一だった。
窓の外では、東京の夜が静かに更けていく。明日の夜、新しい物語が始まろうとしていた。
生者と死者が出会う、奇跡の夜。
健一は静かにパソコンを閉じ、ベッドに向かった。明日に備えて、少しでも休む必要がある。
しかし、眠りにつく前に、健一は小さくつぶやいた。
「君たちが何者であっても、俺の友達だ」
その言葉は、深夜の部屋に静かに響いた。まるで、どこかで死者たちが聞いているかのように。




