表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
9/18

第9話

千葉県松戸市。

そこに森達也の家はあった。

一戸建ての2階建て、そこで達也と妻の里美と娘の智美の3人で食事をしていた。

「智美、食事の時はスマホはやめなさい。」

里美は智美に注意した。

「うん。」

智美はスマホをポケットにしまった。

そして食事をしながら

「あのさ、ママ、ちょっとお小遣い上げてくれないかな。」

「十分にあげてるでしょ。」

「えー少ないよ。」

「遊ぶ事ばかり考えてないで勉強しなさい。」

「勉強も一応やってるよ。」

「中間テストの結果も良くなかったでしょ。」

「まーそうだけどさー。結衣とカラオケ行くお金もなくてさー。」

「カラオケなら動画で流して歌えばいいじゃない。」

「それは全然違うよー。」

「うちにはそんな余裕はないの!今でもカツカツなんだから。」

里美は達也をチラッと見た。

「バイトでもしようかな。」

「学校に禁止されてるでしょ。」

「でもみんなやってるよ。」

「学生なんだからちゃんと勉強しなさい。」

「勉強かー。なゆたんにでも教えてもらおうかな。」

「なゆたん?彼氏でも出来たの?」

「違うよー。AIだよ。」

と智美が言った時に

「えっ。」

達也が反応した。

「どうしたのパパ?」

「それってもしかして、生成AIのNAYUTAの事か?」

「そうだよ。パパも知ってるの?」

「知ってるも何もそのNAYUTAと一緒に考えたゲームを明後日帝王大の学園祭でやる事になってて。」

「えー何それー。」

達也と智美で話していると

「それってどういう事?」

里美も話に入ってきた。

達也はNAYUTAとのやり取りを2人に話した。

「面白くなってきた!明後日結衣と行こっと!」

智美ははしゃいでいた。


熊本の小林宅では拓人が四民乱戦の中でハンドルネーム上流下僕とチャットをしていた。


タクト:

今、ツール作れるAI探してるからちょっと待ってくれよ


上流下僕:

受け付けるAIある訳ないでしょ

自分で出来ないならもういいよ


タクト:

自分でも調べながらやってるから


上流下僕:

俺がやれるならやってるし

やはり専門家じゃないと難しいよね


タクト:

絵なら描けるんだけど


上流下僕:

それは勝手にそういう仕事探せばいいでしょ

俺は関係ない


タクト:

まあそうだけど

出来れば四民乱戦内ですませたい


上流下僕:

四民乱戦のキャラ描いてネットで何かしたら


タクト:

そんな事で稼げない


上流下僕:

知らないって


タクト:

少しくらい話聞いてくれてもいいだろ


上流下僕:

悩み相談ならAIにでもしたら

俺は落ちるから


そして上流下僕はチャットから落ちてタクトこと小林拓人は呆然とした。

「ちくしょー。」

拓人はつぶやいた。


池袋のヘルス『ぱっくんちょ』の事務所では亜香里は店長の宮田と話していた。

元々来週から1週間の休みの予定だったのを早めにして伸ばしてもらうように交渉していた。

「そういう事なら仕方ないな。」

宮田は渋い顔を浮かべる。

「急に言ってすみません。」

亜香里は頭を下げた。

「このまま辞めるって事はないよな。」

「それは大丈夫です。」

「だったらいいけどね。」

亜香里と宮田の話し合いで亜香里は少し仕事を休む事になった。

そして亜香里は事務所から出てきた。

「店やめんの?」

受付をしてる上野透が亜香里に聞いてきた。

「休むだけだし、それにアンタには関係ないでしょ。」

亜香里が面倒くさそうに返した。

「ちょっと聞いただけだろ。それに急にいなくなるとキレる客もいんだよ。」

「迷惑かけて悪かったね。これでいいでしょ。」

亜香里はそう言って控室に入っていった。

「態度悪っ」

透はつぶやいた。


そしてその夜、四民乱戦のゲーム内で上流下僕は犬わらび村という村に来ていた。


上流下僕:

こんよろ


犬もどき:

コンバッキンガム宮殿


上流下僕:

それ全く流行らないね


犬もどき:

日本ではね

でも全米で大騒ぎ


上流下僕:

相変わらず犬もどきは面白いな

犬わらび村も来るたびに発展してるし本当凄いな


犬もどき:

今日は何用じゃ?


上流下僕:

まずお礼を言おうと思って

黒龍刀が高く売れたんでね


犬もどき:

めちゃくちゃな値段でふっかけたらしいな


上流下僕:

適正価格だよ

犬もどき作の刀は特別なんだよ

買えなかった奴が逆恨みして変な噂流してるだけ


犬もどき:

それを言いに犬わらび村に来たのか?


上流下僕:

そうじゃなくて最強の職人、犬もどきにものづくりのお願いに来たんだよ


犬もどき:

ものづくり?

刀?鎧?道具?


上流下僕:

そうじゃなくてツールなんだけど


そんな言葉を打ち込んで上流下僕こと上野透はニヤリとするのだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ