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天上戦隊シェンレンジャー  作者: LÉO LIMA


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エピソード21:グアンロンチョン夜明け!戦いの傷の治療

夜が明けたグアンロンチョン。フェイフォンは腹に包帯を巻き、腕と顔に手当てを施され、ヂーハオに撃たれた足と首の傷を負った状態で目を覚ました。共同館の一室にいることに気づく。


『…死ななかったわね。よかった!ここまでの旅であれだけのことがあったのに、こんな他人の戦いで死ぬなんて、最悪だったわ』


フェイフォンは部屋を出て外へ向かう。そこではヌーリーが村人たちに朝食を配っているのが見えた。


半壊した食堂で、それぞれに飲み物と粉状の食べ物、渦巻き型のパンが渡されていた。フェイフォンを見かけたヌーリーが手を振って呼びかける。


「やあ、フェイフォン!食べて行きなよ!」


近づくと、薄茶色の液体に油が浮かんだ飲み物、粗く砂っぽい粉、螺旋状のパンがトレイに乗せられた。


「あなた本当にタフね!ヂーリーさんから聞いたわ。あの強力な妖怪(ヤオグァイ)を含むピシャーチャの盗賊団を倒したんでしょ?私たちの持っているどんな対処手段でも太刀打ちできなかったのに」


「ええ、楽じゃなかったわ。本当に死ぬかと思った。でも私は簡単に死なないわ。ところで、その後どうなったの?『あの男』に倒されてからは記憶がなくて…」


ヌーリーは少し暗い表情で答える。


「ああ、心配いらないわ。シュエンウーが全部解決してくれたの」


話題を変えようと、フェイフォンは食事を指さす。


「これは何?リェンフー・ダ・ジョウでは卵にベーコン、パンにシリアルとコーヒーが普通で、東洋の食事には慣れてないの」


「この飲み物はヤクバター茶よ。乾燥した地域には最高なの。この粉はツァンパって言って、炒った大麦よ。茶に混ぜるとお粥みたいになるわ。パンはティンモって言うの」


突然フェイフォンは飛び上がるように驚く。


「あっ!そうだ!ロンウェイは!?」


「あの竜の子?外で子供たちと食べてるわよ」


外へ駆け出すと、ロンウェイは包帯だらけになりながら地面に座り、パンを頬張りながら子供たちと話していた。額まで包帯に覆われている。


「ロンウェイ兄ちゃん、あの巨大火の玉の技は竜の力?」


「あれ?いやいや、その場で考えた技だよ。街が燃えてるの見て、宝珠で火を操れるから『火災の火を集められないかな』って思いついたんだ。そしたらうまくいった!よかったよ、ハハハ!」


「へえ!誰にも教わってないの?『赤き天竜の拳チー・ティェンロン・チュエン』って叫んでたから流派かと思った」


「ああ。僕の流派は竜の拳(ロンジーチュエン)だよ。でも火を操る技にはかっこいい名前をつけたかった。

竜の拳(ロンジーチュエン)は格闘技で、火の術じゃないからさ。でも火を操る技にはかっこいい名前をつけたかったんだ。

だから、かっこいい名前を考えてみたってわけ。ヒーローはみんな技の名前を叫ぶだろ?」


「なんで?」


「聞いてる人に気持ちが伝わるからさ!守られる側は『すげえ技だ!悪を倒す強力な技に違いない』って思う。悪い奴らは…『やべえ、終わった!』ってなるんだよ」


子供たちは爆笑する。フェイフォンが現れ、ロンウェイの隣に座った。


「あなたの人生哲学にも名前をつけたらどう?『戦隊の道』とか『英雄の旅』とかさ」


「それ、後者は既にある気がする……でもフェイフォン、大丈夫?怪我は?声がおかしいよ。カラスの鳴き声みたい」


「カラスじゃねーよこのバカが!!」


フェイフォンは叫んだ瞬間に喉に痛みを覚え、手で押さえた。


「とにかく、あの野郎の一撃で喉の内外がズタズタよ。まだ話せるのが不思議なくらい」


「それはわしのおかげじゃよ、小娘」


振り向くと、白い顎鬚と眼鏡をかけた白衣の老人が立っていた。


「わしはフーリー、グアンロンチョンの医者じゃ。お前たち二人を一晩中治療して、死なせないようにした。

こちらの少年は出血がひどかった。もう少しで失血死するところじゃった。

娘さんは喉の損傷で窒息死する恐れがあった」


「あたしたちだけ?他の市民は?」


フーリーが街を指さす。フェイフォンとロンウェイが見ると、市民たちは平常通りに働き、焼けた家屋を修理している。激戦の痕跡などないようだった。


「お前たち二人が文字通り最も重傷じゃ。死者も重傷者もおらん。せいぜい盗賊に襲われた擦り傷程度じゃ。警備兵も少し傷を負ったが、大したことはない」


「そうだよ!ロンウェイお兄ちゃんはシュエンウーお兄ちゃんと一緒に街を守ってくれた!……悪者からね!」


フェイフォンは、子供たちが間接的にもヂーハオの名を出さないことに気づく。


「さあ、中に戻って休むのじゃ。特に娘さんは人間じゃからな」


「じゃあ、僕の方がフェイフォンより早く治るってこと?」


「そうじゃろう。人間の少年ならあれほどの銃撃で死んでおる」


フーリーは二人を共同館の病室に戻す。そこでヌーリーと同年代の少女が薬箱を持って待っていた。


「こちらはわしの弟子、シャオシンじゃ。彼女が治療を手伝う」


「フェイフォンさん、骨折と喉の治療には安静が第一です。伝統薬で体が回復するまで」


「この少年の方は……うむ、それなら試してみたい方法がある……半竜人(バンロンレン)だったかの?」


「そうだよ!」


「うむ、竜人(ロンレン)の血を引いておるなら、熱や火傷に対する耐性が高い可能性がある。

あの巨大な火球を身体のすぐ近くで発生させたのに、汗ひとつかかなかった……

おそらく、少なからず竜人(ロンレン)の性質を受け継いでおるのじゃ」


「ああ、そういえばロンウェイは砂漠を素足で歩けるわ。汗もかかないし、日焼けも一切しない。いつも防護服も着てないのに……なるほど」


「は?どういうこと?太陽と砂が僕の肌を焼くなんて」


「バカじゃないの!?砂漠の気温は50℃超えで、砂の温度は100℃近くになるわよ!普通の人間があんたみたいなことしたら重度の火傷を負うのよ!!!」


フェイフォンはまた喉に痛みを覚え、手で押さえた。シャオシンがたしなめる。


「フェイフォンさん、喉の回復中につっこみは控えるよう強くお勧めします」


「どんな医療アドバイスよそれ!?」


再び痛みに顔を歪めるフェイフォン。


「今言ったでしょう、つっこみ禁止。少なくとも一週間はそのコメントは控えて」


フーリーは先端が丸い金属棒を高温で熱していた。先端は真っ赤に輝き、牛の烙印を押す道具のようだ。


「普通ならこんな治療法は考えもしないが、状況を考慮すれば最善だろう。痛かったら教えてくれ、ロンウェイ」


ロンウェイの腕から包帯を外し、銃創の一つにその道具を押し当てる。肌に触れた瞬間、煙が立ち上ったが、ロンウェイは特に反応しない。


「大丈夫か?痛くないのか?」


「ちょっと痛いけど、強いつねみたいな感じ。銃の方がずっと痛かったよ」


道具を離すと、大きな銃創はほぼ完全に塞がっていた。


「この方法ってそんなに珍しいの、おじさん?」


「そうでもない。人間にも焼灼治療は使うが、通常は緊急時だけだ。痛みが強すぎるからな。

だがお前の肌が太陽や熱い砂でも焼けないなら、火傷からの回復は銃創より早いだろう。

だから回復が大幅に短縮できると思った」


一方、シャオシンはフェイフォンの肋骨と喉に軟膏を塗り、副木と包帯で体幹を固定していた。


「二人とも安静にすることだ。ロンウェイは3日もすれば完全に治るだろう。フェイフォンはおそらく2か月間かかる」


二人が部屋を出ると、フェイフォンがロンウェイに近づいた。


「ねえ、ロンウェイ。あたしたちが倒された後、どうなったか誰かから聞いた?」


「うーん、シュエンウーが来て解決したって聞いたよ」


「そう…。聞いて、街の人たちはまだヂーハオとの向き合い方がわかってないみたい。彼は仲間だったし、消えた時も心配されてた。あの状況でもみんな彼を救おうとしてた。彼はどうなったんだろう…」


ロンウェイはフェイフォンの言葉を深く考え込んだ。


***


一方、ヂーリーの家では、シュエンウーとヂーフェイ大師と共にいた。


「大師…ヂーハオは…元に戻れるのでしょうか…?」


「ヂーリーよ、生きている限り、変化の可能性はある。死んで初めて変わらなくなるのだ。

だが残念ながら、その可能性は低い。ポタラ寺院の僧は単なる戦士ではない。

我々は修行により世俗の欲望を捨てることを学ぶ」


「わしはかねてより、ヂーハオの内に渦巻く挫折と暗き道を見逃してはおらんかった。レンとトンチンと共に、彼が自らの闇に飲まれぬよう尽力した。それでも…この結果じゃ」


ヂーリーは苦悩の表情で顔を覆う。シュエンウーが静かに立ち上がる。


「ヂーリーさん、まだ諦めるな。おいらは思うべ…ヂーハオは完全に堕ちてはおらねぇ。昨日の行動を見ればわかる。もし本当に我々を皆殺しにするつもりだったら、もっと違う手を使ったはずだ」


「どちらかと言えば…あいつは自分の道が正しいって説得しようとしてただけに見えたんや。おいららがどれだけ信念を貫けるか、試してただけや」


ヂーフェイ大師は編み笠を脱ぎ、腹の前で組みながら頷く。


「シュエンウーの言う通りじゃ。真の悪魔に道理など要らぬ。ヂーハオの計画的な行動は、まだ古き己が残っている証じゃ。故にわしはポタラ寺院からレンとトンチンを呼び寄せ、ヂーハオの件を任せることにした」


その時、山々を越え、グアンロンチョンの畑を抜けて二人の大男が近づいてくる。共にポタラ寺院の僧衣をまとっていた。


一人は剃髪した頭に後ろで編んだ髪を垂らし、もう一人は斗笠(ドウリ)を被り腕には腕輪を嵌めていた。

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