☣⚣︎༆::::::❮❴❪三十八❫❵❯::::::༆⚣︎☣
「お兄ちゃん、やりよったな」
「流石は兄様だね。…………あの術式、その場でパクれるなんて、普通に化け物で笑えない」
「美紅さん………怖すぎるってばよ」
ただ単にコピーしただけじゃなくて、建物の巻き付いている薔薇の支配権までもデカパイ修道女から自分に切り替えている。
私達の方を向いていたはずの薔薇の華が、美紅さんがデカパイ修道女の使っていた術式の詠唱を行った途端に、デカパイ修道女に向いていた。
あまりにも予想外の出来事に焦りの表情を隠せないでいる模様。
味方の私達が一番ビックリしているよ。あんな気持ち悪くて何が何だか全然分からん術式を、いとも簡単に自分の物にしちゃうんだから。
デカパイ修道女………美紅さんと同じくらいに魔術の多様性があるっていうのは訂正しますわ。ミクさんの方が圧倒的に魔術の使い方の幅がエグかったわ。
これ、敵方の大元の組織もビックリしているんじゃないの?
自分達の中で極秘に共有されていたはずの術式が、こんなにも簡単にもパクられることになるなんて。
「クソッ…………!!支配権までも奪われたか…………このままでは、私が自分の術式で殺されることになる…………!!」
✞✞✞✞✞_____ヒュンッ…………!!_____✞✞✞✞✞
「あっ、逃げる」
「お兄ちゃん!!追い掛けて!!」
「いや、お前じゃねぇんだから無理だって」
「お兄ちゃんなら出来るって!!自分と私を信じて」
「お前を信じる意味が分からん。お前を信じたところで俺じゃどうにもならんて」
「じゃあ、私が取っ捕まえてくるわ」
_____フッ……………!!______
「あっ、居なくなっちゃった」
「綾音ちゃん………捕まえられるんかな?」
「アイツなら………大丈夫だろ?無理そうだったらすぐに戻ってくるだろ。流石に単独で深追いを決め込むようなヤツじゃねぇ」
_______フッ…………………!!______
「ちっ、無理だったわ…………クソッ………!!そもそも、お兄ちゃんがさっさと殺しちゃえば良かったのに………」
「いや、俺が術式パクって、この気持ち悪い薔薇の主導権を握った時点で逃げる気満々だったわ。しかも、逃げる時も綾音じゃねぇと追い付けなさそうって思ったし。現に綾音でも追い切れなかったんだろ?」
「そうだけどさ…………お兄ちゃんがどうしても、わざと逃がしているようにも思えてさ」
「………………まぁ、あるね」
「美紅さんなりに何か考えがあってやってるのかもだけど………実力は高かったけど、下っ端っぽい感じだったし。殺せる時に殺しておいた良いヤツだったんじゃないのかなって、個人的に思ってる」
「ああいうのを一人一人潰していくよりも、情報を集めて一気に組織から潰していく方が先決だろ?ただ逃がしたわけじゃないしね」
「私達にもちゃんと説明してほしいな」
「綾音、ここ最近は第三次世界大戦とか”平和を駆ける者”みたいなのと戦ってないから、そのせいで戦場においての状況把握能力が鈍ったんかな?」
「はぁ…………………?」




