表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
23/42

21.ついに終わった、テストが

「あー、もう限界だ。」

「お疲れ様〜。」

「うへぇ、おつ〜。」

「マジ2日で人間ってこんなに疲れられるんだ。」

「もう当分勉強したくない〜……。」

「2人ともそんなものか?」

「ガリ勉揺衣とは違うんだよ、俺たちのんびり組は。」

「呼んだ?」

「橘?お前ガリ勉だけに反応して来ただろ。」

「ガリ勉って僕のことでしょ?」

「『女は海』みたいなこと言ってんじゃねえぞ。というかお前近くで会話に混ざるタイミング探ってたのバレてるからな?」

「……穴があったら入りたい。」

「飛跳がいつも掘ってる墓穴に入れてやるよ。」

「……まあなんにせよお疲れ様、累。」

「おう、サンキュー橘。うい〜。」


 橘に向かって拳を向ける。


「……?」

「お前もやれよ。」

「……うい〜。」


 橘の拳が俺の拳と軽くぶつかる。


「ナイスグータッチ。」

「……へへへ。」

「橘のおかげでだいぶ解けたわ。わんちゃん揺衣抜かせたんじゃね?」

「おっと強く出たね?」

「やっぱなんでもないかも。」

「弱く引いた。」

「飛跳は調子どうだった?」

「ん〜穴はない!!」

「ごめん橘。入れる穴無かったわ。」

「僕冬眠間近のクマじゃないから別にいいよ。」

「あとは結果を待つだけか。」

「まあそこで焦る必要は無いからのんびり待とうか。」

「そうするか。」

「ということでお疲れ様パーティーやろう〜!」

「パーティーばっかりだな!!」

「というか橘くんって家どこの辺?」

「水の輪港の辺りだよ。」

「じゃあちょっと遠いんだね。」

「自転車で1時間くらいだからまあまあ位か?」

「じゃあ累の家行くってなると大変だね〜。」

「俺の家確定?」

「そりゃそうでしょ。」

「どうせ暇でしょ〜?」

「にしても最近会ったばっかだし遠いんだろ?それだったら中間くらいの場所で打ち上げやろうぜ?」

「まあ確かにそうだね。じゃあカラオケとかどう?」

「カラオケ!?いいね〜!!」

「おい橘、カラオケどうだ?」

「……僕カラオケ行ったことないんだよね。」

「マジ!?」

「雰囲気壊すのもあれだから3人で楽しんでよ。」

「あ?意味ねえだろそれ。」


 何言ってんだこいつ。


「橘がいたから俺の成績伸びたんだろ?まだ結果出てねえけど100パー伸びてるね。お前なしじゃ打ち上げ始まんねえよ。カラオケに苦手意識でもあんの?」

「……ないけど、盛り上がる曲とか分からないから。」

「別に好きな曲歌えばいいだろ。カラオケって洗脳だから。自分が好きな曲歌って、周りのヤツがハマって、そいつの好きな曲になったらそれが盛り上がる曲になるんだよ。俺たちアン〇ェラ・アキで湧くからな?カラオケ舐めんなよ。」

「……そんなことあるの?」

「マジマジ。」

「累の演歌みたいな歌い出しめっちゃおもろいよ〜。」

「あはは!何それ!」

「累、やってよ。」

「おう任せろ。『流れる時間の荒波に、揉まれ気づけば17歳。だがしっかりと生きてきた、地に足つけて生きてきた。聞いてください過去の声明、過去から受け継いできた生命。重累で『手紙』です。』拝啓この手紙〜」

「あはははは!!!!」

「ふふふふふ!!!!」

「後半少しラップしてなかった?」

「気のせい気のせい。な?行こうぜ、カラオケ。」

「……いいね、すごく楽しそう!」

「よっしゃ決まりだな!!!!」

「カラオケカラオケ〜!!」



「カラオケってどこにあるの?」


 駐輪場から自転車を持ってきた橘が話しかけてくる。


「ここから若干港方面に進んだところに狛犬(こまいぬ)っていうカラオケがあるからそこ行こうと思ってる。」

「累たちの家逆方面じゃないの?」

「カラオケ終わりに1時間チャリってだるくね?」

「まあ。」

「だから港方面に少し進んだくらいがちょうどいいんじゃねえかな。俺たちそんなに遠いわけじゃねえし。」

「大井さんと風花さんはいいの?」

「全然いいよ。」

「もちのろんろんロンパース。」

「お前の私服?」


 飛跳がロンパースを着ているのを想像したけど、めちゃくちゃおもしろいな。


「どうも赤ちゃんです!」


 ツッコめよ。


「風花さんって赤ちゃんだったの!?」

「乗るな!!橘!!戻れ!!」

「飛跳は赤ちゃんだよ?」


 もう誰も否定しないじゃん。どういうこと?ほんとに赤ちゃんなの?


「飛跳って赤ちゃんだったのかなあ!?」

「そんなわけないじゃん、何言ってんの累。」

「揺衣てめえ!!!!」

「いや、私は赤ちゃんだよ。涙が枯れ果てたタイプの。」

「その赤ちゃんには何があったの!?」

「赤ちゃんの仕事って泣くことじゃねえのかよ、ニートじゃねえか。」

「泣いてるだけじゃ何も変わらないことを知ったんだよ。」

「揺衣はこいつにどんなストーリーを見てるの?あと赤ちゃんは泣くだけで全てが変わります!」

「そんな話してないで早く行こうよ〜。橘バーナが待ってるよ〜?」

「いや全ての元凶お前だろ。まあいいや、行こうぜ。」

「うん、行こっか。」

「カラオケ、楽しみだなあ。」

「めちゃくちゃ楽しいから任せな。」

「僕も前口上考えないと。」


 別にいらないけど面白そうだからいいや。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ