芹那と深月②「深月の初体験」
プレアンジェラスの、パパ活時代のセリナとミツキ、今回はミツキ編です。
23:19 マクドナルド横浜西口5番街店2F。
「いや〜、今日は売れ残っちゃった感じだね〜、私たち」
「売れ残りって言われるとちょっとアレだけど、でもしなくてホッとしたような、でもお金無いと困るな、というか」
「芹那はやっぱまだ慣れない感じ?」
「そりゃそうだよぉ。見ず知らずの人と、その、えっち、なことするなんて」
「まぁ割り切りな、って感じ?」
「割り切ってるつもりでも、やっぱりねぇ」
◆
「深月は、その、初めての時、ってどんな感じだったの?」
「ん? セックスの話?」
「え、あ、うん…そう」
「私はねぇ、中2の夏休み前」
「…え゙? 早っ!」
「相手は担任だった」
「担任って、先生? 学校の?」
「そう」
「え…なんかスゴいあだるとぉ…それってその、先生から迫られちゃったの?」
「いや、私から誘ったよ」
「…は?」
「随分と前から私のこと見てる感じだったから。胸とかね。これ私とヤりたいのかな?って。ペロって股開いたらすぐ食い付いてきたって感じ」
「…はぁ…」
「進路指導室ってさ、プライバシー保護の目的で校長室並みに防音が効いてる感じなのよ。だからドタバタしなければ声漏れないのよね。もうヤリ放題」
「…はぁ…って学校でっ⁈ その、したのっ?⁈」
「そうだよ。他にどこですんのさ」
「そりゃ…そうかもだけど…学校で…はぁ…」
「先生も童貞だったかもねぇ。すっごいガッついてたし。夢中になって腰をヘコヘコ振ってるもんだから中に出させちゃったよ」
「うっそ…」
「それからもさ、私が誘うとホイホイついてきてね、そのうちアッチから手を出して来るようになって。もうさ、学校中いろんなところでヤったよ。普段は美術準備室でヤるんだけどさ、教室はもちろん、体育倉庫とか保健室でもヤったなぁ。屋上の踊り場はヤバかったな。声響くし逃げ場所ないし。そんな場所で二人とも下半身素っ裸でヤってんだもん、狂ってるよねって感じ」
「…はぁ…」
「秋になってからはさすがに学校じゃ寒いってんで、担任の部屋とかラブホでヤるようになって。車で出掛けて高速道路のインターチェンジのラブホとか行くのよ。ああいうとこはスゴイって感じね。部屋もお風呂も広くて豪華な感じだし」
「…はぁ…」
「もちろん声も出し放題だしね。後始末もあんまり考えなくていいし」
「…はぁ…」
「私の膣内、結構キツくて気持ちいいらしいよ」
「そんな聞いてもないこと教えてくれなくていいよぉっ!」
「そんなんで3年の秋くらいまでヤってたかなぁ。受験だっていうからさすがに回数が減ってね」
「減ってもしてたんだ…」
「たまにね。ストレス解消で」
「…そうなんだ。ねぇ。深月は好きだったの? その、先生のこと」
「いや、全然」
「はぁっ?」
「別に好きでもなんでもなかったよ」
「え? そんな、好きでもない人と、その、したの?」
「そう。今と同じ感じだねー。アハハハ」
「いや、アハハじゃなくって…その、なんでそんなこと」
「うーん、私ね、小学生の時からイジメに遭っててね」
「え…? あれ? その、聞いちゃいけなかった、かな…」
「別に構わないよー。でね、中学生になったらもっとひどくなってね。やってくんのは女なんだけどさ、だから男の子を味方につけたのよ。チラッとパンツ見せたりおっぱい触らせたりするラッキースケベで釣ってね」
「ラッキースケベて」
「それでも1年の終わりくらいには男子味方につけただけじゃ収まりつかなくなってきちゃってね、で、2年になって担任が持ち上がりで同じだったんで、これはチャンスだな、って。若い先生で女子に人気あったから、コイツ取り込んじゃえばいいんじゃね?って感じで。で、女子一同からチクリがあったんだろうね、生徒指導室に呼ばれてさ、そこで処女をしっかり頂かれてきました、って感じ」
「はぁ…」
「ついでに膣内に出させちゃえばさ、担任の弱みも握れるじゃない?」
「できちゃったらどうするつもりだったのよ…」
「そんときはそんときかな、って感じで。まぁ賭けよ。結局私は賭けに勝ったって感じなんだけど」
「えぇぇ…」
「まぁともかくおかげでイジメがパタリと止んでね。そういう意味でも賭けに勝った、って感じ」
「そうかぁ…そうなのかなぁ…で、その先生とは? 今もお付き合いしてるの?」
「いや、卒業と同時にバイバイしたよ」
「そうなんだ」
「卒業式の日、なんか告って来そうな雰囲気だったんだけど、じゃぁねー、楽しかったよー、ばっははーい、ってお別れして来ましたとさ」
「えぇ…」
「大体さー、中学生相手に告るとかキモくない?」
「あー、えーと、そのー…いいの? そんなんで」
「いいんじゃなーい? おかげで私はイジメの無い快適な生活を手に入れて、担任は女子中学生のカラダっていう禁断の果実を味わって。WINーWINって感じ?」
「なんだろう…深月が日本語話してるのは分かるんだけど、言ってることは何一つ理解できない、というか…」
「アハハハ。まぁいいじゃない。深月は深月、芹那は芹那、って感じで。考え方や生き方までみんなと同じじゃなくてもいいんだからさ」
「良い事を言っているようだけど絶対違うな、これ」
「さて、そろそろ行かないと見廻り来ちゃいそうな感じ」
「あ、もうそんな時間か」
「芹那はどうすんの?」
「うーん、泊まるほどのお金ないからなぁ…」
「私もー。じゃマン喫行こっか」
「うん、いいよ。個室借りて、こないだの続きから読んで、それから寝よっと」
「マン喫ってマ◯コキツキツみたいだよね」
「うるさいよッ!」
過去回想の『ミツキ』で語られている話ですが、焦点はそれを聞いたセリナの反応。
まぁ、そりゃそうだね、としか…
ミツキは自分の身の回りをゲームやギャンブルのように捉えている節があり、自分の身体でさえもその道具としてしか思っていません。
これ、ずいぶんと奇異に思われるでしょうが、バトル物の「俺より強いヤツに会いに行く」みたいなものですよ。
…多分。
そしてアンナと出会って初めて敗北を知り、ミツキは成長するのです。




