第一部まとめ登場人物紹介
久々にやるかあ!登場人物紹介!
と思ったら、第一部のネタバレばかりでした。
シア
善良な村娘。フィルディードと結ばれた。
幼い頃、『シアが拾ったのだから、シアが面倒をみてあげないと』という犬猫を拾ったかのような責任感と愛情で邪神ヨミの野望を打ち砕いた。
その時より彼女は世界の命運を握る鍵となってしまったのだ。魔物どころか野犬にだって余裕で負けるくらいの強度しかない村娘に世界は託されている。
フィルディード
創造神の力の大半を宿した救世の英雄。
シアを『世界』だと認識している。
シアを通してでないと体験と感情が結びつかず、実感を得られない。一般常識と感じがいい言動を知識として頭に詰め込んでいるいびつな人間一年生。
心に刻んだ教えは『ちゃんと食べる』
だって世界がフィルディードにそうせよと告げたのだから。
【聖域の住民たち】
ダン(故人)
シアの父。医師をしていた。
出身国で国家医師団に所属していたが、権力者の厄ネタに巻き込まれ逃げ出す羽目になった。長い旅の末、のどかな村に根を下ろし、そこで診療所を開いたが実は定住した国の医師免許を持ってないから闇医者状態だった。
ミア(故人)
シアの母。生まれつき病弱。
ダンを逃亡に追い込んだ権力者の娘。ダンを逃がそうとしたところ、患者を見捨てられなかったダンが連れて逃げた。結果的駆け落ち婚。ダンとの年齢差もかなりなもの。
エンゾ
前村長。村に人が来ないのは仕方がないにせよ、なんでお役人が税金をとりにこねェんだ! と憤りながら、納めなくても一生バレない税金をきちんと納めて続けていた。
コーム
現村長。世界の動乱から切り離された平穏な村で暮らし、村長となったので、どこか頼りなくのんびりとしている。父のエンゾに頭が上がらない。
ブノワ
店屋の店主。なんと、名前も職業もあって店屋は何度も物語の舞台となったのに、一度も登場しなかった。
隣町では、どこから来たのか思い出せず、どこに帰っていったのかも分からない……しかし疑問は浮かぶ前に霧散していく……という不可思議な取引き先状態におちいっている。誰も気付かないままに……
ロラ
店屋のおかみさん。ブノワの妻。
気風がよくてちょっとお節介。面倒見がよく温かな人。
ジャン
店屋の息子。シアにずっと片想いをしていた。ドンマイ。
幼い頃、本当に良かれと思って、すごいものを見せてあげようとシアにでっけえ蛇を突き付けてめちゃくちゃに泣かせたことがある。結果シアは両親の元や診療所で過ごしがちになった。
ドニ
近所のおじさん。よく野菜の苗をくれる。
オーバン
猟師のおじさん。よく鹿肉などをくれる。
モニク
オーバンの妻。
ルネ
オーバンとモニクの息子。四歳
【フィルディードの関係者】
ガイアス
巨人族の真なる王。豪快で酒飲み。
ディアナ
長人族の真なる王。豪快で美しい。
アメリディア
豊人族の真なる王。シアの住む国の公子殿下と婚約している。
レンカ
小人族の真なる王。フィルディードの友達。十四年間、シア不在状態のフィルディードの面倒を見続けていた。イライラ系面倒見良い外見少年の成人男性。頭痛、心労、胃痛……それらが彼にずっと寄り添っている……
ラーティア
力の大半を失った創造神。六割くらい落っことしちゃった。
すべての人々とすべてのマナ、自らが生み出した世界を心から愛している——のでヨミのことも愛している。
ヨミ
邪神。
怨嗟に染まったマナの集合体が邪神崇拝者の祈りにより名と存在定義を得て、神として生まれた。
ラーティアの元で封印、浄化され中。
【おまけ】
聖印
効果は『不変』と『浄化』
生体に宿すと生命活動も止まります。
ガチな方の神器
・聖杯
古代の人々が黄金で作った美しい杯。ラーティアと人々がもっと近かったころ、あまりにも毎日たくさんの供物を捧げようとする人々に『もっと自分たちで食べなさい』と願ったラーティアが杯に聖印を与え、『ここに入る分だけを受け取る』と決めた。歴代の最高司祭が受け継ぎ、供物を捧げ続けている。入れたものは一日かけてマナに分解されるが、生きているものは捧げられない。※種も生きている扱いです。
・聖剣
特別な金属を叩いて巨人族の真なる王が打ち、長人族の真なる王が構築した術式を小人族の真なる王が特別な魔石に刻み、創造神が祝福を与えた逸品。単にめちゃくちゃ頑丈。
特別な魔石の特別具合は幕間で明かされるし、フィルディードは素手の方がつよい。
誓いのピアス
一対で誂えたピアスを片側ずつ付けて神に婚姻を誓うと外れなくなるピアス。結婚のしるし。未婚の女性、特に貴族なんかがパーティで飾り立てるとき、耳たぶに何も付いていないことを強調するようなデザインのイヤーフックが用いられる。ちなみに作者は(耳ごと切り落とされたらどうするんだろうなあ)という物騒なことを考えています。どうするんだろうなあ……