第5話 僕だけがツライ
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『突然だけど、空間魔法を頼りに生き延びます』
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『麗子、助けてくれよ!』
「え? 何? よく聞こえない!」
『だからぁ! もう限界なんだって!』
「で?」
『でって……』
「で、それが私になんの関係があるのかな?」
『……いや、それを言われると』
「何もないなら切るよ!」
『……なあ、これって僕が悪いのかな』
「何? 慰めて欲しいの? 悪いけど、ソレは出来ないわよ」
『なんでだよ! 僕は被害者だ!』
「なら、そう訴えればいいじゃない」
『それが出来ないから困っているんだろ!』
「ふぅ……竜也、そろそろ覚悟を決めた方がいいんじゃないかな」
『覚悟ってなんのだよ』
「だから、そのままそこで都合のいいように使い潰されるか、それとも……」
『ゴクリ……それとも?』
「さっさとそこから逃げ出すのね」
『それが出来ないから、こうして相談しているんじゃないか! もういい!』
「あ、竜也……もしも~し、キレちゃった」
久しぶりにザンネニア王国にいる竜也からの念話を受けたレイだったが、ダラダラと愚痴を聞かされ続けたレイは不機嫌になる。それでも向こう側にいる竜也はレイに助けてくれと懇願するが、遠く離れた場所にいるレイに何が出来る訳でもないので、突き放す。
だが、竜也は自分は被害者だと言い張り続け、どうにかしてくれと言う。しかし、レイにはヤルことをヤッた結果に対しては責任を取るべきだろうと覚悟を決めろと言う。
そんなレイからの提案も自分には無理だと言えば、ならばザンネニア王国から逃げることを考えろとレイが言えば、それも無理だと言って念話を切ってしまう。
「大丈夫か?」
「うん、大丈夫。私は大丈夫なんだけど、あっちは大変みたい……ね、どうすればいいのかな?」
「そうだな。多分、あっちの対応は最後になるだろうから、それまで殺されないことを祈るしかないかな」
「最後の方って……もしかして、エリスの国のこと?」
「うん、そうだね。あそこにも地脈があるからな」
竜也との念話を終わらせたレイの様子から、大丈夫なのかとソルトが声を掛ければレイがザンネニア王国に半ば捕らわれた状態の二人の様子について報告する。そして向こうにいる竜也の様子から、逃げ出すことも出来ない状況だということが分かる。
そしてレイはソルトにどうすればいいのかと相談するが、ソルトからはザンネニア王国に行くのは順番的に最後になるだろうと言われて「そうなんだ」と、落ち込んでしまう。
レイとしても二人のことは心配だが、今は自分達にもやるべきことがあるんだからと気を取り直す。
◆◆ ◆ ◆ ◆
「もう、どうすりゃいいんだよ!」
「竜也様?」
「レイラか……泰雅もいたんだ」
「おう、どうした?」
声を荒げる竜也に声を掛けたのは、お腹を労るように触っているレイラで、その隣には泰雅が肩を抱き寄せて立っていた。
泰雅はどこか落ち着きがない竜也に対し、心配そうに声を掛けるが竜也はと言えば、早くレイラを連れてここから、消えて欲しいと願う。
だが、泰雅はそんな竜也を心配しつつも「ほら、見てくれよ」とレイラのお腹を触りながら自分の子がレイラのお腹にいて、大きく育っていることを喜び、竜也に嬉しそうに報告してくる。
『僕の子もいるんだけどな』と竜也はレイラのお腹を見るが、それが泰雅にバレた時のことを考えると気が気でない。レイラはそんな竜也の顔を見て口角の端を上げる。
『くそっ! コイツ、この状況を楽しんでやがる!』
竜也は泰雅の隣でほくそ笑むレイラの表情に気付き、イラッとするが今、この場で騒ぎ立てることは出来ない。
『コイツ、楽しんでやがる! 泰雅、頼む気付いてくれ!』と願うが、肝心の泰雅はお腹を愛おしそうに撫でるばかりでレイラの表情に気付くことはない。
『なんで僕だけ、こんな目に……』
「俺ももうすぐ父親なんだぜ」
泰雅が竜也に「どうだ、羨ましいだろ」とでも言いたげにしているが、竜也は『僕もその一人なんだけど……』と心の中で毒づく。
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