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天翔馬閃


「凉香ぁー!大丈夫かー!」

「耕作!怖かった……うさぎが守ってくれたの……」「耕作君と舞ちゃんの家族でしょ……同じ匂いがしたから……守れて良かったよ」

「うさぎ君、ありがとう。今度は俺が君たちを守るよ」

ボロボロになっても凉香を守ってくれたうさぎ君、魔物たち、お前ら許さないからな!


ムーニンはボス格含め三十数匹を相手にしている、俺の相手はたったの1匹。目の前の二人を守る戦いだ。

魔物の名前はわからないが喉仏のあたりの色が変わっといる。ここがこいつの弱点。

魔物は人型に近いが腕を触手の様にくねらせ、その鋭い先端で攻撃してくる様だ。


魔物と対峙する。身体強化のお陰か敵の攻撃がなんとか見える。しかし首を狙うもこちらもなかなか当たらない。

問題はムーニンの方でボス格に苦戦中だ、あいつも助けなきゃ……ッ!余所見をする余裕は無さそうだ。

敵も弱点は分かっているらしく庇いながら戦っている。敵の攻撃する瞬間、カウンターで合わせるしかないか……

カウンター……俺にできるだろうか?いや、やるしかない!自分を信じろ、気の流れ血の流れを感じろ

目を閉じるな最後まで見極めろ、相手の攻撃を回避しようと思うな、致命傷でなければ大丈夫だ。

あとは覚悟だ!いくぞ――俺の手刀と相手の触手がスレ違い俺の手刀は敵の喉元に吸い込まれた

――勝てた。敵の攻撃は俺を掠めるにとどまった。貫手の分リーチ差が出たのかもしれない。

プシューと音をたて風船の様に魔物は縮み消滅した。

天翔馬閃(ペガサスショット)』とでも名付けようか。諸事情により暫くクレームはないはずだ。決してあまかけない。

い、いかん、ムーニンを助けなきゃ……ん?援軍か!



「ムーニン、助けにきたでー!ワイの仲間に手ぇ出しおって……しばくぞボケ!」

「キーヨさん!ありがとう」

獅子人族のキーヨのパワーは凄まじくボス格を相手にボコボコ粗っぽく攻撃しはじめた。

「真人、お前も、雑魚退治手伝わんかい!」

キーヨも余裕があるわけでは無さそうだ、瞬発力タイプで長くは持たないのかもしれない。

俺も『天翔馬閃』で2匹殺ったところで牛人族のノーリンや竜人族のターツナさんも加勢にきて魔物は程無く殲滅された。


――俺のレベルの上がる音が聞こえた。



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