猫もつれていこう
――天田耕作はLVが上がった――
どうやら俺はレベルアップしたらしい。レベル=年齢の可能性があったが違ったようだ。
各種パラメーターがあがる。ネットで調べたらDEXは器用さらしい。
なんだよ器用さって?どうやら生産職といわれる職業のスキルに関係するようだ。あと弓の技術とか。
DEX以外はほぼ正解してたし俺のINTもなかなかのもんだろう。そこ、笑えよ。
「耕作ー!」
いかん、嫁さんの事を忘れていた。
「凉香ー!」
抱き合う二人――とはならずぶん殴られる俺はこの日1番のダメージを受けたのだった。
「何で一緒に転移しないのよ!」
異世界初心者の怒りはごもっともである、せやかて工藤――堪忍や、知らんかったんや、許してクレメンス(ボコー)
「……でも、助けてくれてありがと、カッコ良かったよ」
嫁はツンデレであり俺のVITは日々鍛えられているのである。
「そういえば体調はどうだ?」
俺のレベルが上がったので凉香にも影響があるかもしれない。
「言われてみればいつもより調子いいかも……」
うーん、転移の恩恵含めてそのレベルなのか……血の繋がりがないからだろうか、種族恩恵は薄いのか。あ、うさぎ君がいるな。
「うさぎ君、うちの嫁を守ってくれてありがとうな」「本当にありがとうございました」
『(うん、無事で良かった)』
「耕作君よく頑張ったね、それじゃあ村長のところに戻ろうか」 ムーニンから声がかかる。
まあ助かったし、少しの血くらいは協力するかね。
キーヨとノーリンとターツナさんにもお礼をいう。竜人族のターツナさんだけみんな『さん付け』なのは謎だ。
俺たちは再び村長宅へ向かうと舞がいた。
舞は後からクローゼットに入ってきたと思われる――って芋虎もいるじゃ……でかくなってないか?
芋虎は娘の為に最近飼いだした猫で生後3ヶ月のメインクーンだ……が、昨日より明らかにデカイぞ。
ここの恩恵だろうけど1ヶ月分位成長してるんじゃなかろうか。
凉香と舞と芋虎は別室へ。俺は村長と今後の話を。
「うむ、ご苦労じゃったな。レベルも上がったようで良かったわい。」
「分かるのか?」
「うむ、僅かではあるがワシにも恩恵があった様じゃ。耕作は真人……ワシらの祖の血をもつせいかもしれんな」
「俺の成長で全人族が強化されるのか……」
「血を貰ったらより強化されるじゃろうな」
これは朗報だ、保護強化指定選手ってところか。
「血の件は大丈夫かの?皆を呼ぶぞい。」
村長は準備に取りかかり俺は家族の時間を過ごす。
「舞の念話聞こえたか?」 凉香は目を腫らしていた。俺は優しく微笑んだ。
(ククク、感動の涙の後にくる舞の毒舌を嫁も味わうがいい……あれ?)
『(ママー、いもとらー遊ぼー)』
「舞ちゃん、パパとも遊ぼ」
『(ママといもとらと遊ぶー)』
俺も泣いた――




