ライバルとの出会い
新米冒険者としてアイラから依頼を受けるルーカス。
ハチ退治、鉱山でのリビングアーマーとの戦い、街中で暴れるゾウを素手で取り押さえるなどの活躍を見せる。
(この鉱山での出来事は、後に"虚無の魔術師"ドーマとの戦いに繋がる事態となる)
着々とヴェッツ村での信頼を得るルーカスに、ひとりの妖魔討伐の依頼が舞い込む。
妖魔の名は"オーガー" 闘争に生き闘争に死ぬ事を喜びとする、ルーカス永遠のライバルとの出会いであった・・・。
ルーカス「街道に仁王立ちする妖魔を退治して欲しい?」
アイラ「そうだ。ずっと目を瞑ったまま動かないらしいんだが、村人も妖魔が近くにいるってんで落ち着かないらしい」
アイラ「お前にはこの妖魔の討伐を頼みたい」
ルーカス「被害がないなら放っておいてもいいんじゃ・・・というわけにもいかないか。分かった、この依頼引き受けよう」
GM:では街を出て少し歩くと、遠方で岩に座って瞑想している妖魔の姿が確認出来る。
GM:妖魔はルーカスが近づいて来るのを感じたのか、スーッと目を開きルーカスを睨みつける。
ルーカス「妖魔で確定なのか?」
GM:間違いない。遠巻きからでも分かる骨格、その大きさはドゥアンを想像させる。
ルーカス:オウガか・・・襲ってくる様子はないのか?
GM:そう怪訝な顔つきでルーカスがオウガを見ていると、オウガは重い腰を持ち上げ近づいて来る。
GM:腰には鉄球をぶら下げているが、構える気配はない。
ルーカス:じゃあ俺はオルナの鞘に手をかけて、その妖魔を睨みつけるぞ。
GM:お互いがエンゲージ。緊張が高まる中、先に口を開いたのは妖魔の方だ。
妖魔「腕の立つ冒険者とお見受けした。手合わせ願いたい」
ルーカス:「はっ?」と間抜けな表情になるな、俺。
妖魔「俺は死に場所を探している。お前は俺に闘争の死を与えてくれるか?」
ルーカス「なんだお前、死にたいのか?なぜ死に場所を求める?」
妖魔「俺は誇り高きオウガ族。闘争の死の先にオウガの幸福があると教わったのだ」
ルーカス「ほぉ・・・なんだか良く分からんが、お前さんのせいで村の人が怯えちまってる。早々に立ち去ってくれ」
妖魔「そうはいかない。お前から並々ならぬ力を感じるぞ?さぁ、俺に闘争を与えよ、人間!」
GM:そう言って今度は問答無用で襲い掛かってくる!
ルーカス:うへ!やっぱりオウガは短気で粗暴かよ!理知的なヤツだと思ったのに!
GM:バトルクエストなんだから戦って当たり前だよなァ!?
ルーカス:まぁな(素直)相手の行動値は?
GM:9でこちらが先行だ。いくぞ!<Move:オウガの全力>を使用!自身はスタンするがDRに+1dだ!
ルーカス:回避を捨ててきやがった!これがオウガか!
妖魔「肉体で受けてこそ、オウガの闘争よ!!」
GM:(ころころ)命中はクリティカルだ。
ルーカス:げっ。食らうのは仕方ないな。ここは<ReAction:ストライクバック>命中にギフトも乗せるぞ!
ルーカス:(ころころ)くそ、失敗した!
GM:DRは6d+14(ころころ)ひっく!?30点。
ルーカス:DR直後にトゥルーアイ!7点軽減してダメージは10点か!
GM:トゥルーアイか。やっぱり優秀なスキルだよな。ではルーカスどうぞ。
ルーカス:<Minor:HPポーション>(ころころ)HPを4点回復して<Major:バッシュ>
妖魔「むっ!回復とは卑怯な真似を!貴様、それでも武人かッ!!」
ルーカス「残念だったな!俺は武人じゃねぇ、冒険者だッ!!」
ルーカス:命中21!
GM:回避は1dなので避けられないよ。
ルーカス:ならばDRにフェイト3点をぶち込む!9d+13(ころころ)38点!
GM:痛い!残りHPは・・・22か。では2ラウンド目だ!
GM:オウガは同じように<オウガの全力>を使用。命中判定15!
ルーカス:これはストライクバックチャンス!命中判定クリティカル!
GM:ちぃっ!DR33(どやぁ)
ルーカス:4,5,5,5だと!?トゥルーアイ!残りHPは32点だ。
GM:妖魔はHPロス10点で残りHP12。
妖魔「耐えおったか!!」
ルーカス「いってぇが死ぬほどじゃねぇよ!こっちの番だ!<Major:バッシュ>(ころころ)19!」
GM:回避不可だ。こい!
ルーカス「DR39!」
GM:負けた!ルーカスの強烈な一撃を受けた妖魔は膝をがっくりと落とす。だが倒れはしない!
GM:顔を気丈に上げ、背丈に劣るルーカスをしっかりと見つめている。
ルーカス:いやん♪
妖魔「み、見事だ、神の子よ・・・俺を打ち倒した貴様の名を、教えてくれ・・・」
ルーカス「ルーカス・グリフィンだ」
妖魔「ルーカス・・・グリフィン・・・感謝するぞ」
GM:オウガは満足気にニヤリと笑みを浮かべ前に倒れる。戦闘終了!ルーカスの勝利だ!
ルーカス「中々の戦いだったぜ・・・ドロップロールにフェイト3点使うぞ(ころころ)18だな」
GM:オウガの腰紐×3だな。
ルーカス:フェイトがすっからかんになっちまった。ちなみにコイツは何だったんだ?
オルナ「オウガマーセナリー。オウガという種族は戦う事に存在意義を見出す。常に自分より強い者を追い求めていたんだろう」
オルナ「コイツは中々良質な血の持ち主であったな」
ルーカス「敵ながらアッパレだな・・・死んでるのか?」
GM:虫の息ではあるが生きてる。放っておけば死ぬだろう。
ルーカス:よし、HPポーションをオウガに飲ませるぞ。
GM:!?
ルーカス:10回復したな。
妖魔「・・・何の真似だ」
ルーカス「お前。俺には及ばないが結構出来るじゃないか。俺にも名前、教えてくれよ」
GM:(え、コイツの名前?ただの単発セッション用のモブなのに名前なんて考えてねーよ・・・)
妖魔「・・・オーガーだ」
ルーカス:なんて安易なwww
GM:うっせーそこまで考えて敵選んでねーよ!?
ルーカス「フッ・・・オーガー!良い勝負だったぜ?」
ルーカス「こんな所で死ぬんじゃねぇ。命には使いどころがあるんだよ。じゃあな」
ルーカス:って言って村へ帰るぞ。はぁ~俺かっけぇ!!
GM:でもとどめ刺さないと報酬もらえないけどいいのか?
ルーカス:あ、しまった・・・でもいまさら戻ってやっぱり殺しますね?とかカッコ悪すぎなんだよなぁ・・・。
ルーカス:報酬は諦めるか。経験点はくれるよな?
GM:あぁ、その点は大丈夫だ。依頼に成功したわけではないが、もう村人が怯える事もない。ということで経験点は与える。
ルーカス:満足満足!
GM:(このオーガーはいずれパワーUPさせて登場させようと心に誓うGMであった・・・)
~ ここでリアル電話が鳴り響く。普段つるんでいる連中からの電話。
この電話の主こそ、ゴールドワイバーンのまとめ役、エヴァのPLであった ~