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理想の生活を夢見るのは間違っている  作者: らびみぃ
第2章 理想の生活編
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37話 ライブ直前!

「かなめ、すっごい優しいんだな……でもこういう時は起こしてくれていいのにぃ~!」


 かなたは急いで支度すると、マッスルを持たず家を飛び出した。


「水竜、ライブ会場ってどこだっけ!」

 (新空街の方じゃないか?)

「そんなことは分かってる、警備会社の方だっけ?」

 (いや、昨日行った警備会社からだとまっすぐ行って、突き当り右でそのあと左――)

「水竜、もしかしてここからの道分かんない……?」

 (……ああ)


 かなたは走るのをやめ、昨日の警備会社へ向かうことにした。


「いったん警備会社に行く、水竜、警備会社からだったら分かるんだよな」

 (もちろんだ!任せろ!この俺を誰だと思っている!)

「はいはい、ちなみに警備会社からだと何分で着くんだ?」

 (歩きでたったの二時間だ!)


「……よし、あっちについたらタクシーを探そう!」




 ――

 一方そのころライブ会場では着々と準備が進んでいた。


「みんな、今日はよろしくね!」

「はい!任せてください!星ちゃんのために私頑張ります!」

「あれ?かなたくんは?」

「かなた様は、まだ寝てると思います!」

「ええ!かなめちゃんもしかして、そのまま置いてきたの?」

「はい!疲れてると思ったので!」


「ふ、二人はそれでよかったの……?」


「俺は別に」

「私も」


「そ、そうなんだ」


「かなた様なら大丈夫です!本番までには来ると思います!」


「そっか!それで三人はどこら辺にいる感じ?」


「そうでした!その説明をしなければいけませんね」

「まず、私がステージ正面の最前線、星ちゃんから見て、桜ちゃんが二階の左端、お兄ちゃんが三階の右端にいます!」


「おっけい!とってもわかりやすい!ライブ中、私が見える範囲で怪しい人が居たらダンスに紛れて指さすね!」

「そんなことできちゃうんですか!?分かりました!かなた様には全体を回ってもらおうと思うので来たら合図のこととか伝えておきますね!」


「よろしくね!急な依頼だったのに受けてくれて本当にありがとう、今日のライブ絶対成功させるね!」

「それじゃあみんな!がんばろーう!」


 『おー!』




 ――

 午後1時、かなたはタクシーを探していた。


「水竜、この街にはタクシーないのか?」

 (そんなわけないだろ)

「だよな、だってここの看板、タクシー乗り場って書いてあるもん」


 かなたがなかなか来ないタクシーを待っていると優しそうなお兄さんが話しかけてきた。

「あの、良かったら乗っていきます?」

「え?いいんですか?」

「はい!その手に持ってるパンフレット星のライブのですよね!?」

「そうです!」

「実は自分も今から星のライブ行くところだったんですよ!」

「ほんとですか!」

「はい!もし行く足がないんだったら自分送りますよ!」

「ラッキーすぎる!ありがとうございます!」

「一時間くらいかかるんで今すぐ出発しましょう!」


 かなたは偶然にも星のライブへ行く人に出くわし送ってもらえることになった。


 こうして開催される星の世界一のライブは、果たして無事成功させることができるのか。




「友よ、どう償っていいのか、ああ、私はどうしたら……」


「――気にすることはない」


 おじいさんはハッとし周りを見渡すが誰もいない。

「まさかな」

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