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フラグクラッシャーのその後

 後日談を少し。


 圭に想いを寄せていた5人の女子の人生は……当たり前だが振られた後も続いている。


 一花は喧嘩ばかりしていた双海となぜか仲良くなり最近よく放課後2人できゃっきゃっと話している姿を見かける。


 美鶴はバレーの大会に向けて練習中。ロードワークで圭とすれ違うことはあるけど、お互い片手を上げたり「がんばれよ」と圭が声をかけるくらい。


 志緒里は「2人を見てると創作意欲が刺激されてさー」と美術部の活動に精を出している。千春も絵のモデルになって部室に出入りしているうちに興味が出てきたらしく、時期外れの入部を決めた。石膏のスケッチが好きらしい。


 唯月は夏の大会が終わったら引退が決まっている。「悔いのないようにやろう」とよく部員たちに話している。


 圭は正直、皆と仲良くしていた頃がわいわいと騒がしく懐かしい。もちろん、それは圭に恋愛感情を持っていてくれたからで、


 でも、もし真琴に振られた上に恋人ができて――そんなこと、考えたくもないけど――それでも毎日顔を合わせるのに優しくされたら、キツいものがあると思う。絶対その先を期待してしまう。叶わないとわかっているのに。


 皆から告白されてよかった。

 鈍感だった俺が、まわりの人の想いを気遣えるようになった気がする。


 そんなことを放課後、誰もいない教室で話しているときに言うと、真琴は微笑んだ。

「俺は鈍感な頃の圭も好きだったけど……恋人になれるっていいな。好きな人の毎日とか変化をもっと近くで感じられる」

 なんだか照れる。

「真琴、前より素直になってない?どストレートというか…」

「圭にはこういう態度の方が伝わりやすいんだな、ってあの告白の騒動で痛感したからな。駆け引きはナシだ。今後もどストレートに愛情表現していくからよろしく」

「もう……」

 甘いにもほどがある。きっと俺の顔は耳まで真っ赤になっているに違いない。

 真琴が圭の頭を撫でる。

「そろそろ帰ろう」と促され、2人は帰路につく。

 校門を出てしばらくしてから手を繋ぎ、2人は微笑みあった。

読んでくださりありがとうございます!!

楽しんでいただけたでしょうか?

エブリスタの超・妄想コンテストのテーマ「探しもの」に投稿……したつもりがうっかり応募してないというミスをおかして泣く泣くこちらで供養させてもらいました。

8000字の字数制限があったので急展開です。


ハーレムものに登場する女の子たちにもそれぞれの人生がある、というところから着想を得て書きました。正直この後日談が1番書きたかった。


少しでも気に入ってもらえたらポイント、ブックマーク、フォローいただけると嬉しいです!

週1回以上なにかしら更新します。

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