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70.ブラコンの自覚はある

 

 ああ、あと3年で私も学園に入学かぁ。


 改めて考えると憂鬱になる。

 貴族であるならば必ず卒業しなければならないなんて、逃げようがないじゃない。

 今から平民になりたいと願ったとして、手に職もないし、そもそもできればのんびりゆったり生活したい。あまり人にも会いたくないし。


 こういうところ、本当前世の私と性格そっくり。

 三つ子の魂百までというし、なかなか変えられるものでもないわよね。もう開き直った。


 引きこもり生活エンジョイし隊としては、ヒロインと攻略対象には絶対近づかないようにして平穏な貴族生活を続けたい。けれど、学園に入学してしまえばそこには同級生としてヒロインも第2王子もいる。宰相の息子も、ヒロインの幼馴染までいる!


 魔道具師メルコレだけは街に行かなければいいから買い物に出掛けなければいいもの。最悪ネズミにされるけど、王都では絶対に街に行かないと決めているから大丈夫なはず。


 問題は4人の同級生達よね。


 はぁ、 どうにか卒業資格を取れないだろうか?

 ユグドル先生にもう学園の授業分は全て終了したと言われているし、病弱設定でなんとかできたらいいんだけれど……。


 明日マーサ先生とユグドル先生にそれとなく聞いてみよう!

 2人共学園卒業者だし、病弱な人が他にもきっといたはず。もしかしたら家庭学習で学園には近づかずに卒業資格だけもらえるかもしれないし!


 よし、そうと決まればお菓子作りでもしていようっと。明日のおやつにお兄様に持って行ってもらえるように、片手で食べやすいクッキーにしよう。

 最近どうやらテスト勉強で帰りが遅いから、甘いもの食べて頑張ってって朝わたすぞー。


 ふふふ、きっと喜んでくれるだろうな。お兄様のシスコンも相変わらずだけど、私もなかなかよね。

 べっ、別に、私が特別ブラコンって訳じゃないわよ!

 格好いいうえに性格まで良くて、あれだけ妹大好きオーラ全開にされたら誰でもブラコンになるに決まってるわ。

 なるべくしてなった仲良し兄妹なだけなんだから!



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