90.任命式
俺はタブレットを起動させて隊員任命の項目をタップする。
そしてカイラたちに画面の指紋認証のボタンを押して指紋をタブレットに登録する。
するとスヴェートを登録したときにも出てきた隊員、隊長、参謀、副司令官の四つの項目が出てきた。
セルアータは副司令官。カイラ、シル、ムルの三人は参謀に任命する。
スヴェートの役職は参謀なのでカイラたち三人はスヴェートと同格となった。
「これで正式に国際独立軍の軍人ということになる。決して私情に左右されず公正な判断を下せる軍人となってくれることを願うよ」
俺はカイラたち四人に言った。
「そしてこの前のアウトバーナーみたいな誘拐監禁事件にならないように護衛用の武器を渡しておこうと思う」
俺はそう言うとタブレットで拳銃を購入し四人に渡した。
「これは9mm拳銃っていうんだ。使い方はあとで使い魔から教えるよ。とりあえずこの引き金と呼ばれる部分は触らないでくれ。誤射して当たり所が悪ければ死人が出るから。これでもしもの時は自分を守れはするだろう」
あと携帯型無線機も渡しておく。
「何かあったらすぐに連絡するようにしてくれ。使い方はこっちの横のボタンを押しながら・・・」
四人に携帯型無線機の使い方も教えていく。
「ここの技術さえあれば魔法なんかいらないわね」
一通り説明を終えるとムルさんが言った。
「そうですね。ここまでの攻撃力を持つ魔法は龍種しか使えませんからね」
俺は苦笑いしながら言った。
「でもムルさんには魔法使いならではの視点でアドバイスとかを言ってもらえるとありがたいです」
俺は一転して真面目な顔でムルさんに言う。
「あら。私のことは呼び捨てで結構だし敬語なんか使う必要はないわ。あなたが司令官なんだから」
「そうですか?では呼び捨てでこれから呼ばしてもらいます」
「また敬語になってるわよ。さっきの話だけどわかったわ。魔法使いはこの基地ではあまり需要がなさそうだけど、司令官の言ったとおり魔法使いだからこそ気づけることがあると思う。それがあれば助言させてもらうわ」
「あぁよろしく頼むよ」
俺はムルに言った。
「じゃあ国際独立軍の軍事力もわかっただろうから、今から国際独立軍が置かれている状況について説明していこうと思う」
俺はそう言って四人を作戦情報室の巨大モニター前に案内した。




