79.悪夢の始まり1
「つまり貴様らは正体不明の龍種が現われたので、そいつを追っていたと」
「はい!」
「で?この館がもぬけの殻になり何者かの侵入を許した挙句、人質とカイラ達を奪われたと?」
「その通りでございます」
「ふざけるな!ここまでの作戦がすべて水の泡じゃないか!一体どうしてくれる!」
「お言葉ですが領主様。今回は私共に非があるとは言わせませんよ。町に龍種が来たら総出で対応するという判断は間違っているとは私は思いません」
「貴っ様あぁぁ!この俺に説教するのか!自分の立場をわきまえろ!もういい!お前はクビだ!これまでの仕事ぶりから処刑はしないでおいてやる。その代わり二度とアウトバーナーの地を踏む出ないわぁぁぁ!!」
デウグルーブは衛兵隊長を怒鳴りつける。
国際独立軍に襲撃されてから数時間。
アウトバーナーの男爵の館では大騒ぎとなっていた。
もともと衛兵の数が減っていたり古株の衛兵がガジス・アルトパキア戦争で死亡していたりと、まだまだ万全ではないときに起きた襲撃事案である。
衛兵隊長も先の戦争で死んでいた。
なのでアウトバーナーの男爵領で警護に当たっていたのは新しく入隊したものや教官として残しておいた数名の熟練衛兵。そして男爵がその存在を秘匿していた情報部だけである。
経験値が圧倒的に足りていない衛兵に今回の事案は荷があまりにも大きすぎた。
「クソが!作戦が全部潰れた」
デウグルーブは衛兵隊長が部屋を出たことを確認すると吐き捨てるように言った。
デウグルーブの頭の中ではどうやったら作戦を元に戻せるかを考えるが全く案が出てこない。
というよりいい未来すら見えなかった。
「国際独立軍ごときが!」
デウグルーブは憎たらしく言う。
およその犯人の見当はつく。
こんなことが出来るのは国際独立軍ぐらいだろう。
しかし証拠が無いので訴えることもできない。
そもそも自分がやっていることは完全に違法行為である。
それが露見するのでどこにも言えるような問題ではなかった。
しかし悪いことというのは続くものである。
デウグルーブの悪夢はまだまだ始まったばかりであった。
皆さんお久しぶりです。
今回は800字と少ないですがご容赦ください。
なんせここで切るのが一番区切りが良かったんです。。。。
すみませんでした。
さてついにポイントが1000ポイントを超すことが出来ました!
少し遅れましたがここまで読んでいただいた読者の皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございます!!
これからもオリミリをどうぞよろしくお願い致します。
近衛瑞




