63.作戦会議
「ちゃんとお留守番できた?」
セルアータは留守番をしていた使い魔に話しかける。
「ミー!」
「そう。偉いね」
セルアータは使い魔の頭を撫でた。
そして艦橋へ向かい無線機を手に取った。
「こちらセルアータ。リーウェンの調査。終わった」
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セルアータから報告が入った。
「本部了解。そのままリーウェンの港で待機せよ」
作戦情報室の使い魔が答える。
「状況は最悪だな」
俺は呟き、セルアータの報告を整理する。
カイラ達は国際独立軍の情報をよこせとダンケと名乗る男から詰め寄られたが拒否。するとシルの両親の居場所を言い、脅したらしい。それでギルドにカイラ達が助けを求めるとリーウェンのギルドは助ける意向だったみたいだがギルドの幹部がなぜかリーウェンのギルドメンバーを断罪してアウトバーナーの衛兵がギルドに乱入、暴動に発展したみたいだ。そして抵抗むなしくカイラ達は衛兵に捉えられてアウトバーナーに連れ去られたとのことだった。そしてギルド幹部の名前がアウトバーナーだったらしい。セルアータは「たぶんアウトバーナー男爵の身内。と思う」と言っていた。
「どうするか」
俺はスヴェートに言った。
「そうですね。カイラ達を無理やりこちらの手に戻すなら特殊部隊を派遣するのが手っ取り早いでしょうが、バレると国際独立軍ひいては国連の立場が危うくなります。ですがまずはカイラ達の行き先を知るべきだとは思いますね」
「静観したらどうなると考える?」
「難しい所ですが、アウトバーナーの人間もカイラ達を殺しはしないと考えますが拷問は考えておいた方がいいと思います。ガジス王国が動くかどうかですが、動いたとしてももうちょっと後にはなるでしょうね」
「リーウェン上空で偵察しているMQ-1Cをアウトバーナー方向へ飛ばして衛兵の馬車を見つけ次第監視しろ。そして特殊部隊はすぐに出れるように待機。C-2も待機状態にしとけ。イージス護衛艦はヘリコプターを搭載してリーウェン近海まで移動。F-22も一機だけ準備しとけ。場合によっては今夜救出作戦を行う!」
俺はスヴェートからの助言を聞くと命令を出した。
「やるんですか?」
スヴェートが聞いてきた。
「カイラ達がこうなったのは俺にも責任がある。俺らを守ろうとして捕まってんのにそれは裏切られないだろう?」
「ですが、セルアータも言ってた通り、完全にガジス王国に軍事侵攻するも同然ですが」
「バレなきゃ問題ない」
「バレなきゃですか」
「もし作戦を実行することになったら夜中にC-2で特殊部隊をアウトバーナーのカイラ達が捕まっている屋敷へ飛ばして落下傘降下で近くの土地に下ろす。そしてカイラ達を救出後イージス護衛艦に搭載されているヘリで回収する。これならバレる確率は低いだろう」
「それならバレる確率は低いと思いますがアウトバーナーの衛兵はどうしますか?さすがに銃殺すれば跡で何か言われると思いますよ」
「大丈夫だ。いい作戦を思いついた」
俺はそういうとスヴェートに向かってほほ笑んだ。




