56.暴動の始まり
「なっ!それは困ります!アウトバーナー卿!!」
即座に反対の声を上げたのはリーウェンのギルドマスターである。
そしてどうやらギルドの幹部はアウトバーナーという名前らしかった。
「何だねギルドマスター」
「アウトバーナー卿その判断には同意しかねます。このダンケという男はうちのギルドメンバーを脅迫した重罪人です。そんな男が無罪でなぜうちのメンバー達がギルドからの制裁を受けねばならないのか理解できません!」
ギルドマスターは強い口調で非難した。
「では証拠はあるのかね?ないだろう。だがリーウェンのギルドメンバーが武器を抜いたのは明白だ。私自身が確認したからな。罪が明白な方を罰する。これには合理性があるだろう?」
「しかし!」
ギルドマスターが食い下がった。
「黙れ!これは決定である。それとも何か?君は路頭に迷いたいのかな?」
「!!」
ギルドマスターは唇を噛み、うつむいた。
その時ギルドのドアが勢いよく開け放たれた。
ギルド内にいた全員がドアの方を見る。
そこにいたのはリーウェンの衛兵ではない衛兵が30名ほどがいた。
「私たちはギルドより通報を受けたアウトバーナーの衛兵である!カイラ、シル、ムルを捕縛すべく参った!容疑はアウトバーナー領民に対する犯罪行為である!」
「なっ!待って!私たちは何もしてないわ!」
カイラが叫んだ。
「そうだ!連れていかれるのはダンケの方だ!」
「そうだそうだ!」
「お前らの目は飾りもんかぁ?」
カイラが叫んだことにより周りにいたギルドメンバーも叫び抗議する。
「えぇい黙れ!!捕縛を妨害するというのなら妨害した奴も捕縛するぞ!」
アウトバーナーの衛兵の隊長と思われる男が叫んだ。
「ふざけるな!おいお前ら!ギルドメンバーの底力見せてやぇ!戦争じゃぁぁぁぁあああ!!」
誰かが叫んだ。
叫んでしまった。
みんな気が立っていたのである。
ギルドメンバーは各々武器を抜く。
「なっ!衛兵に対する攻撃は重罪だぞ!」
アウトバーナーの衛兵隊長が叫ぶ。
しかしその声は全員に届くことなく、怒号響き渡るギルドのロビーに消えていった。
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「ん?この大陸の他にも大陸があるぞ?」
俺は衛星から送信されてきた画像を見て言った。
「えぇこの星には大陸が4つあります。一つはガジス王国などがある西大陸、西大陸と同規模の東大陸。龍種が多く住む龍大陸と魔大陸の四つがあります。しかし人間が住んでいるのは西大陸と東大陸だけです」
スヴェートが説明してくれた。
「そうか。説明ありがとう」
俺はスヴェートの方を向いて言った。
そこで時計が目に入る。
深夜1時を回ろうとしているところだった。
「もう遅いし俺は寝るよ。衛星からの細かい情報収集は明日以降やっていこう」
俺は言う。
「そうですね」
スヴェートも時計を見つつ言う。
俺は自分の部屋に帰ると眠りにつくのだった。
翌朝
俺が目を覚ましたの情報作戦室の使い魔が慌てた様子で部屋に入ってきたからだった。
「起こしてしまい申し訳ありません!大変です!リーウェンの街で暴動が発生しています!」
「リーウェンで?」
俺は寝起きのためによく回っていない頭で返答するのだった。




