45.奴隷商館6
「これで取引は成立しました」
ジュギャイアは俺を見てそう言った。
すると先ほど退出した奴隷たちが再び部屋に入ってくる。
「では、自己紹介を」
ジュギャイアが奴隷たちを見る。
一番最初に自己紹介をしたのはドワーフのおっさんだった。
「俺から自己紹介させてもらおう。俺の名前はエギルバート。歳は89だ。職業は学者で専門は兵学だ。よろしくなご主人」
エギルバートはそう言うとニカッと笑った。
「わ、私はリュオン。人間の14歳。できることは計算と読み書きです。よろしくお願いします」
小声で挨拶してくれたのは14歳の女の子。緊張しているようで下を向きっぱなしだった。
女の子がしゃべり終わるのを見て次に自己紹介をしたのは若い男だ。
「次は私ですね。私はアルセッタ、人間の25歳です。難しい計算はできませんが読み書きは得意です。よろしくお願いします」
次に自己紹介してくれたのは若そうに見える125歳のエルフだった。
「セルアータ。エルフ125歳。計算も読み書きもできる。よろしく」
事前に紙を見ていた通り口数が少ないらしい。
ぽつぽつとしゃべる感じだ。しかし顔はめちゃくちゃ美人。
「次はあたしですね?あたしはダゼルアッタ!エルフの29歳です。まだまだ若造ですが高等学習院で政治経済を学んでいたのでヨロシクおねがいするっす!」
セルアータの自己紹介すぐにハイテンションでこの自己紹介が来たので余計騒がしく感じる。滅茶苦茶元気な子だった。
「つ、次は私です。私はルベルアーテ。魔法使いです。得意な魔法は攻撃魔法全般と一部防御魔法がつかえます!よろしくお願いしましゅ!」
噛んだ。盛大に噛んだ。
ルベルアーテはみるみる顔を赤く染め「うぅ」と小声が漏れていた。
「つ、つぎはうちですな」
それを見て横にいたぽっちゃりめのおっさんが自己紹介を始めた。なかなか気の回る男である。
「私はルイス。この一家の主人です。もと商家でした。でこちらが、、、」
七人目からは家族なので父が他の三人に自己紹介を促す。
「私は長女のルベル。計算も読み書きも一通りできるわ」
「私は次女のルシールです。計算も読み書きも一応できます」
「私は母のエデルです。同じく計算や読み書きは一通りできます。あと物品の鑑定もできます」
父ルイスの横に並んでいた女性三人が自己紹介をしてくれた。
「この度は一家全員買っていただきありがとうございます。精一杯働かせていただきますのでどうぞよろしくお願い致します」
ルイスがそう言った。
「これで全員紹介は終わりましたね。では簡単に奴隷を雇うことについて説明いたします」
ジュギャイアがそう言って俺の方を見た。




