30.ガジス・アルトパキア戦争3
「B-52、現場上空到着しました」
俺は司令基地の使い魔から報告を受けた。
「詳細な状況は?」
「ただいまガジス王国が敗走しています。帝国陸軍はそのあとを追っていて不利かと思われます」
「帝国の本陣を空爆せよ。後ろから爆発が見えたら引き返すだろ」
「了解しました」
「あと状況確認のためにF-35Bを現場上空に派遣しといてくれ」
「はっ」
指示を出して数十分後F-35Bが上空に到着したらしく映像が司令基地に入ってくる。
映し出された映像には血を流し倒れている大勢のガジス王国騎士団と本陣から炎が上がり上空を警戒しながら消火を行う帝国軍の姿があった。
「地獄絵図だな」
俺はそう呟いた。
時は少し遡る
~帝国本陣~
「総帥!ガジス王国騎士団は敗走を始めました」
「そうか。呆気なかったな。王都まで追撃し王都も支配下に置け。どうせここを叩ける勢力は居ないんだ。防衛戦力も全て追撃部隊に組み込んで即刻出撃させろ」
「了解致しました。直ちに!」
帝国陸軍総帥は命令を下すと帝国の帝都に使いを走らした。
使いの手には戦況報告書が握られていた。
アルトパキア皇帝
アルトパキア帝国とガジス王国の国境地帯の戦況を報告申し上げます。
現在、ガジス王国騎士団は敗走しており我らの勝利は疑いようもありません。
これから我らは敵が敗走しているところを追撃し敵王都を、支配下に置くべく攻撃して参ります。
帝国陸軍総帥
この知らせが届いた帝都は勝利に歓喜した。
しかしその頃には帝国陸軍は全滅していたのだが誰も知るよしは無かった。
追撃隊をだして1時間後。見張りをしていた兵士が帝国陸軍の司令部テントに駆け込んできた。
「総帥!報告します!空に大きな飛翔物が」
「飛翔物?」
「はい。鳥みたいなんですが、羽ばたいていないんです。新種のドラゴンでしょうか」
「ドラゴンなんて相手にできる戦力なんてないぞ!」
総帥が言ったとたんあたりのテントが爆発し燃え始める。
「デカい飛翔物から何かが飛んできています!」
「総員退避!」
総帥が叫ぶと同時にB-52から発射された誘導爆弾が物資を置いていたテントに直撃する。
帝国陸軍の武器は鉄砲であった。
しかも地球でいうところの火縄銃である。
つまり火薬と弾丸が別であり火薬を入れた樽が置いてあるテントに誘導爆弾が直撃したのである。
物資を置いていたテントの爆発は総帥がいた司令部のテントも巻き込み炎上。
帝国陸軍の本陣は跡形もなく消し飛んだのである。




