23.軍事同盟
「君はこの国と軍事同盟を結ぶ気はないかい?」
年老いた大臣はそう言うとその言葉が出るまでの経緯を教えてくれた。
国にオーガが全滅したと村から連絡が来てオーガ300体を全滅させた奴の調査を騎士団が行ったらしい。
そしてそんな奴を野放しに出来ぬという結論に至り俺らが呼ばれたというわけだそうだ。
「もちろん、同盟は対等な関係で結ばせてもらう。そちらが危機に陥ったらわが国はその時に行える最大の支援を行う。その代わりにサトウ君からも同様の条件を守ってもらうことになるが、君にとって悪い話ではあるまい?国が後ろにいると何かと融通が利くぞ?」
年老いた大臣が言った。
「貴国がサトウ様と同盟を結ぶ気なのであればサトウ様の敬称が君なのは不適切ではないですか?」
スヴェートが口をはさんだ。
「これは失敬。サトウ殿でよろしいかな」
年老いた大臣はスヴェートの言葉を聞くと微笑みながらこちらを見て言う。
「えぇ。私は敬称にはこだわってませんので」
俺がそういうと大臣は話をつづけた。
「正直なところサトウ殿の家がある島は無人島でありしかも大陸から遠いこともあり、どこの国も領有権を主張していない。しかしそこにサトウ殿が住んでるとなるとわが国としては見過ごすわけにはいかんのだよ。」
大臣はそういうと細かく説明をしてくれた。
曰く
オーガ300体を瞬殺できる集団がいる島が敵なのか味方なのかわからない状態であるのは国防の観点から見過ごすわけにはいかないとのことだった。
そこでいっそのこと俺らを味方に引き込んでしまえば一件落着というわけである。
俺がもし敵対的だったら?と聞いてみたが村での調査でその可能性は切り捨てられたらしい。
「それで、この同盟結ぶ気にはなったかね?」
年老いた大臣は説明が終わるとこちらを見て言った。
国の大臣なんかを務める貴族が言った言葉に平民の俺が断れるわけがない。
「お話を受けさせていただきます」
と俺が答えると年老いた大臣はニヤリと笑い胸ポケットから紙を取り出した。
そこには細やかな軍事同盟に関する文書が書かれていた。
どうやら俺が断るといった筋書きはなかったらしい。
同盟を結ぶにあたり大臣から集団名を聞かれた。
「え?」と固まる俺とスヴェート。
そんなもの考えたこともなかった。
しかしぐずぐずしている時間もないのでスヴェートと話し合って決めた。
「国際独立軍」
なんか地球の国連にありそうな部隊名だがこれに決まった。
スヴェートは俺の名前を入れたがっていたが恥ずかしすぎるのでやめさせて無難な名前にした。
意味は字面の通りで「どこの国にも属していないので国際的に独立している軍隊」という意味である。
そうと決まると大臣との署名式が行われた。
同盟内容は簡潔でお互いが危機に陥ったらその時点で行える最大の支援を行うというものである。
地球で行われていた合同軍事演習なんかはこの世界にはないらしい。
そしてこの同盟を結んだことにより世界は大きく動き出すことになるのだがそれはまだ先の話だった。
どうも近衛瑞です。
本編が少し進みました。
(もうあとがきに書くことがねぇ・・・)
となったので次回からあとがきはお休みします。
気が向いたら書きます。
気まぐれですね!
さてこれからもオリミリをよろしくお願いします。
近衛瑞




