12.なんかよくわからないけど付き人ができました。
艦内の食堂にて5人は座って話をしていた。
イージス護衛艦にはもちろん食堂もある。しかし普段使い魔は食事をしないので会議室として使っていたようだ。そして事の顛末を聞いたのだった。
「それで、スヴェートは俺の付き人になりたいのね?」
「はい!」
俺の顔は引きつっていたがスヴェートの顔は満面の笑みである。
「いかに自分が弱いかを思い知らされました。自分はまだまだだったようです」
スヴェートは言った。
「でも、あなた話を聞く限り飛龍種では強いほうよね?」
ムルさんの顔も引きつっていた。
「そうですねぇ。飛龍の里では敵なしでした」
スヴェートは相変わらずの笑みである。
港に帰るともう陽が傾きかけていたのでカイラ達3人はミサイル艇でリーウェン港に帰した。
「ここがサトウ様の家なのですね!」
「家じゃなくて指令基地だけどね」
スヴェートは島内の事を説明した後、俺と指令基地に戻ってきていた。
ちなみに俺がもともと使っていた簡易指揮所はスヴェートが今後使うことになる。
「俺の付き人なんかやらなくてももっと強い奴がいるだろうに」
俺がぼやく。
「いえ、カラクリとはいえ負けたのは事実です。それにセントウキとかいうカラクリの速さを聞いたら勝てるわけがなかったと考えております」
さっき航空機整備格納所にスヴェートを連れていきF-35Bのスペックを話した。
どうせ付き人になるなら情報共有しておいて損はないだろう。そう考えてスヴェートにこの基地の戦力を話した。
そういえばタブレットに隊員任命という項目があったな。俺は思い出すとタブレットを起動する。
「おめでとうございます!レベルアップしました。」
起動するとこんな文章が出てきた。画面をタップしてみる。
「以下の項目をアンロックしました。
・ポイント変換
・訓練用施設
・練習機(練習艦)
・部隊編成」
いったい何がきっかけでレベルアップしたのだろうか。このスキルにはわからないことだらけである。
とりあえず俺は隊員任命の項目をタップした。「指紋を画面中央に当ててください」と表示される。スヴェートに指をあてさせると「役職を設定してください。」という文字が出てきた。
・隊員
・隊長
・参謀
・副司令官
任命できる役職は以上の4つらしい。
俺はスヴェートを参謀にすることに決めた。
画面をタップすると「登録しました。」と表示され一番最初の項目選択画面に戻った。
ちなみに使い魔は隊員の階級で親衛隊長やイージス護衛艦の艦長などは隊長の階級だった。
このスキルの仕組みではタブレットを使って認証しなければ使い魔たちに命令できないらしい。
「スヴェートは参謀っていう役職に就いたから、この基地の使い魔に命令できるよ」
俺がスヴェートに言う。
「本当ですか!ありがとうございます」
「そういえば、実家に今日の事報告しなくていいの?」
「あーそうですね。ではちょっと行ってきます」
スヴェートはそういうと龍の姿に変身し飛び去って行ってしまった。
陽も落ちてあたりが暗くなってもスヴェートは帰ってこなかった。
別に帰ってこなくていいのだが一度面識を持った以上気にはなる。
「携帯型無線機渡せばよかったな」
俺のつぶやきは夜空に消えていった。
翌朝
目を覚ますとスヴェートが執事のような恰好をして朝ごはんを司令官室に運び込んでいた。
「こんな豪勢な食事どうしたの」
「我が作りました」
「食事なんか作れたんだ」
「一通り家事はできますよ」
なんという主夫力だろうか。イケメンだし家事もできるしこいつ勝ち組かなんて考えていると「朝ごはんを作ったら食糧庫の中身がなくなりました」と言ってきた。
「仕方ない。買い出しに行くかぁ」
俺はそう決意し朝食を済ませた後ミサイル艇に乗り込んだ。
どうも近衛瑞です。
やっと仲間が一人増えました。
龍に勝利した現代兵器はどこに向かうのか・・・
そこらへんも注目していただけると嬉しいです。
今回の話も短めでしたね!
私的にはこのくらいの長さを目安にはしているのですが長くなる時は長くなります。
あいまいですね。
そんな作品ですがブックマークや評価等していただけると力になります!
これからもよろしくお願いします。近衛瑞




