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剣聖の娘が賢者の弟子〜その娘は将来魔王になる予定です〜  作者: 桜庭古達
第二章 剣の頂は杖とともに
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例外による例外を楽しむ会.前編


すまんマジですまん。

名称がなんかしっくりこなくて一応『保存』の名前で書いたけどもっとしっくり且つカッコイイ名称思いついたからこっちに変更!


『保存』→『独立』



「さて、魔法自慢も終わったところでさっさとエディに魔法を施しますかね」

「……あれ?でも先輩、さっきの話で考えると『独立』はただの魔法の技術なんじゃ……」


とシアンから疑問の声が上がる。


「そうだな。だから俺はこの『独立』を魔法陣にしてみた」

「へっ?」

「ハッ!何言ってんだって顔してるな。そんな難しいこと言ってねぇよ。『独立』の真骨頂はさっきは難しく説明してみたけど、簡単に言えばただ単に魔法の継続時間の半無限化だ」


簡単に言ってみると改めてこの技術のぶっ壊れさが目立つ。


「ここで俺がフォーカスしたのは『継続時間の半無限化』のとこ。これを魔法によって物体のその状態の半無限化ができないかなって考えて魔法にしたわけよ」

「はぇ〜。相変わらず先輩たちはとんでもないことしますね……」

「お前も欲しかったらその魔法やるよ」

「やっ、そ、それはいいです……。なんだかそんな凄いの持ってたら命狙われそうで」


あながち間違いじゃないな。こんな魔法のみならず、『独立』の技術がこの世にあるという情報が出回れば俺は世界から狙われるだろうな。各国規模からではなく、それこそ世界全体が俺を付け狙うものとなる。


まぁ……バラさなきゃ問題ないわな。それにもしバレてもこの技術自体が難しすぎて俺以外に誰にも扱えないだろうし。じゃなきゃただのゴーレム作る魔法が唯一の魔法(オリジナルマジック)になってない。


「……にしても、果たしてコイツが日の目を見るのは一体何年後になるのやら」


その重要性の高さから地下深くに設置された経緯を持つエディだが、これは実際細かく組分けすると魔道具でないことが分かる。

つまりこの機械は魔石を魔気から作り出すことはできるが、これ自体には魔石は一切使われていないのである。……まぁ魔力がふんだんに含まれた貴重な鉱石で構成されているのだから物で言えば魔道具よりも凄い存在なのだが。


「しょうがないですよ。こんなのが世の中にあるとしれたら皆がエディを使おうとします。そうすると段々とこれ一つだけで生み出せる量の魔石だけじゃ満足いかなくなってしまい、今度はこれそのものを量産しようと考えます」

「その結果、俺が現場まで駆り出されて面倒なことに……」


真面目な雰囲気を壊そうと魔法陣を作りながら冗談混じりにそう言うが、シアンからのジト目で訴えられる。


「そんな目で見るなよ……。分かってるさ俺が作ったんだからその魔道具がもたらす結果、影響、そして人の動き……それら全て予測して生み出したんだから。……()()()こんな大型にしたんだ」

「……やっぱりですか。前に見た時に変に違和感を感じたんですよ。いらない部分が多すぎるんじゃないかって。先輩の持つ技術ならもっと小型化が叶ったんじゃいかと」

「嬉しいこと言ってくれるね。でもお前が要らないって思っている部品も実は結構必要だったりすんだぜ。っと」


そこで思考を作りかけの魔法陣に集中させる。

何分初めて魔力を使った魔法陣で作ったから時間がかかってしまった。

だが、これで恐らく……


「オッケーだな。見てろシアン……“新・生活魔法:保存(プリザベーション)”」


その瞬間、魔法がエディへとかけられる。


「特に、しかも今回に至っては特別なエフェクトとかは追加してないし、魔法の内容が目に見えづらいものだから分かりずれぇがちゃんと魔法は成功した」

「あ、でもよく視ると魔法の跡がちゃんとありますね。これで何年も保つようになるんですか?」

「多分そうだな。それほど難しい理論とかも使ってないし、ただ一定の魔法操作の腕は必要だけどそれさえ超えたら誰にでも使える魔法。使い方によっては昔の懐かしい思い出の品や、大切な人の遺品とかの保存とかの素晴らしいこともできるぞ」

「確かに、それはいいですね!」


何気ない考え一つにも花のような笑顔で返してくれるシアン。



だが、



その笑顔を見た瞬間、俺は


「(あ゛、とんでもねぇのひらめいちった)」


天啓が、舞い降りた。

……悪魔からの天啓が。















そのあとはちゃんとエディから忘れずに魔石を取り出し、上への超絶面倒な階段は唯一の魔法(オリジナルマジック)の一分の一サイズの人形ゴーレムにお姫様抱っこ状態で運んでもらうことで解決した。


「はぇー便利ですね〜」

「まぁ元々動きたくないの信条が具現化したような魔法だからな」

「作った理由が全く誇れませんね」


なんてことを話しているうちに速攻で長い階段を登りきり、元の場所へと戻った。


「“幻影魔法:事実操作”」


その魔法を唱えた瞬間、さっきまで出入りしていた入り口が嘘みたいに消え去った。陽炎のようなものが発生したかと思えば一瞬で目の前の事実が書き換わったその様は『幻影』とは真反対のような現象だが、実際には微妙に違うんだこれが。


「相変わらずとんでもないなこの魔法は。過剰に魔石潰したかと思ってたのにその殆どを食いつぶすんだから。流石最強の魔法の一角」


幻影魔法の『第一位魔法』。


「……そんな魔法が使われてたんですか……。それは分かんないですよ」

「当たり前だ。仮にも殺傷能力ゼロとはいえ第一位魔法なんだから。というか殺傷能力ないからこそ純粋な効果だけで第一位認定されてんだから強力じゃないわけない。てか俺すら感知できん」

「じゃあ無理ですね」

「というか学園長ですら無理って言ってたけど」

「それじゃあ不可能じゃないですか!!」


不可能?

世の中には絶対は絶対にないってかの初代勇者も言ってたんだぞ。


なら不可能もないだろ……。

まぁ無論この魔法は不可能なのだが。


「(……いやなに心のなかで押し問答してるんだ……。そんなことよりも。早速この天啓を試さなければ……!)」


「どうしたんですか?先輩?」

「いやなに。そう言えば面白い魔法を開発したんだ。ちょっと見てみ。……いややっぱちょっと待ってそこで待て」


唐突に早口になった俺は颯爽とこの部屋を退室する。


「“幻影魔法:偽りの鏡”」


この心の中の静かな興奮を誰かに邪魔される前に魔法で気づかれないよう工作。

そして早足で園内を駆けていく。


「(俺のこの計画を遂行するためにはとある大切なものが欠けている。だがその欠けているものはあの人に頼めば簡単に手に入るはずだ……!)」


もう最初にやりたいことを説明しておこう。



俺はシアンを少女にするっ!!



……つまりシアンのロリ化だ。

なんでかって?そんなん面白そうに決まってんだろうが。

だってあの見た目で俺の一つ下の十九歳。合法ロリならぬ合法ショタだぞ。

あんなの存在がもう魔法だろ。


ただそこで必要になってくるのが幼児服。普通ならこんなの現役で幼児の親やってる人か、または思い出の品として残している人しかいない……


「(って思うじゃん?)」


世の中には例外というものが数多に存在している。

勿論俺の存在だって魔法界で見たら例外の一つだろう。


そんな感じで例外ってのは案外近くにいるものなのだ。


……そう、例えばこんな場所にも


「失礼しまーす!クイナです、イェラ先生いますか!!?先生の()()()()()()()()借りにきました!!」







説明で文章潰すのもどうかと思うので、魔法をその文字自体で捉えても良いけど「あれ、なんか変じゃない?」って思った人用のモジャモジャした説明です。興味がある人だけ読んでもろて。


魔法解説


・幻影魔法:事実操作

『第一位魔法』らしく、膨大な魔力を消費する一方、魔力操作も内容的に必要とされるほぼ発動不可能とされた幻の魔法。その効果としては生み出した幻を事実へと認識させる魔法。

要するに、例として目の前に壁の幻をこの魔法によって生み出すとします。しかし目の前にあるのは所詮幻なので触れることもできないはずです。しかしこの魔法は目の前にある幻の壁を事実のものとして誤認させる魔法。脳が、「あ、目の前に壁がある」と錯覚することで、目の前に壁が無くとも脳の中に元からある『壁』の情報を利用して目の前に壁が無いにも関わらず勝手に壁を作り出す。するとその魔法で作られた壁を見た人は壁があるという事実を誤認するようになる。その壁は触ったように脳が感じるし、勿論見えるようにもなる。

“偽りの鏡”と違う点としては「元からあるものを幻で認識を捻じ曲げる」ことなので、幻でナニカを作り出すこの魔法とは難易度が段違いで簡単。(まぁ幻影魔法自体が全部ムズいけど)


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